もはやピカチュウはポケモンじゃないんです！――「ポケモン総選挙720」1位に輝いたのは……

　2016年6月7日(火)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて「ポケモン総選挙720結果発表セレモニー」が開催されました。本イベントは、7月16日(土)に公開を控えたアニメ『ポケットモンスター』最新作『ポケモン・ザ・ムービーXY＆Z「ボルケニオンと機巧（からくり）のマギアナ」』で劇場配信されるポケモンを選出するセレモニー。今まで登場した全ポケモンを対象として、4月16日～5月8日の期間中にファンから投票を募り、今回のステージで結果発表が行われました。

　本稿では、そんなセレモニーの模様をレポート！　果たしてどのポケモンが1位に輝いたか、記事にてお届けします。

　
【出演者】
松本梨香さん(サトシ役)
中川翔子さん(ラケル役・劇場版ゲスト声優)
石原恒和氏(株式会社ポケモン代表取締役)
田中宏和氏(クリーチャーズ代表取締役)
増田順一氏(ゲームフリーク取締役開発部長)
パンサー：向井慧さん、菅良太郎さん、尾形貴弘さん(お笑い芸人)

▲松本梨香さん

　
　そんなファンにとって嬉しいサプライズを終えると、出演者である中川さん、石原氏、田中氏、増田氏、パンサーがステージに登壇。セレモニーや結果発表への期待をコメントしていきます。

　中でも、パンサーの向井さんは一作目にあたる『ポケットモンスター 赤・緑』から最新作『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』までプレイしている熱心なポケモンファン。加えて過去に「よしもと男前ランキング」で1位に輝いたことから「僕が1位として心得を、今回1位に輝いたポケモンに教えようと思います！」と意気込み、会場の笑いを誘いました。

▲パンサー(左から、菅良太郎さん、向井慧さん、尾形貴弘さん)

　
　また“ポケ女”と称される中川さんは「一大神イベントがやってまいりましたね！　720匹の中から頂点が決まる世紀の神イベントに備え、美容院でセレナの画像を見せてセレナカットでお願いしますとお願いしちゃいました。それくらい興奮しております！」と熱弁し、総選挙への期待に胸を膨らませます。

▲中川翔子さん

　
　もはや毎年恒例となった劇場でのポケモンプレゼントについて、石原氏は「映画で活躍したポケモンをプレゼントする試みは2005年から始まりました。何度か映画館で実証実験を繰り返した後、初めて実現したのが2007年に公開された『ディアルガVSパルキアVSダークライ』で、ダークライをプレゼントするところから始まりました。そして今年は皆さんに選んでいただこうと思い、総選挙を開催しました」と、これまでの経緯を語ります。

「めざせポケモンマスター」をはじめ、アニメ『ポケットモンスター』の主題歌を手掛ける田中氏は「かつて子供のときにアニメや映画を見てきましたが、そのときにどんなことを感じたのかなと。切なさや懐かしいマイナスな要素がベースとなって小さなドラマを作り、最終的には皆に元気を感じてもらえたり、勇気を与えるような曲になったらいいなと思い作曲しています」と作曲への想いを明かしました。

　“幻のポケモン”を生み出す際に大事にしていることとして、ポケモンのゲームディレクター・増田氏は「幻のポケモンと言っているので、あまり人前に出てはいけないと思うんです。でも人前には出ないけど実はどこかに身を隠し、あるときに現れて大活躍するカッコ良さや、普段はどういう風に生活しているのかを意識しながらポケモンは生み出していますね。今回のボルケニオンも、皆さんに愛されるキャラクターになればいいなと思います」と回答し、新作映画への期待も煽ります。

▲左から、増田順一氏、田中宏和氏、石原恒和氏

　
　今回の総選挙への投票に対し、自他ともに認めるポケモンの大ファン・中川さんは「これは選ぶのがツラかったですよ！　でも人生的な思い入れとい意味では、むすびつきポケモンであるニンフィアを応援したい気持ちがありました。映画で声を担当させていただいた際に、ニンフィアは皆をつなげてくれる、『ポケットモンスター』の素敵な部分を心に持った優しいポケモンだなと思いました」とコメント。しかし、1匹に絞らなければいけないことに対して「やっぱり720票ください！　ごめんね皆……」とも話し、改めて中川さんのポケモン愛が明らかになりました。

　
　なお、パンサーの菅さんが投票したのはモンジャラとのこと。理由を尋ねられると「僕は自分に似ているモンジャラに投票しましたよ。寝起きがほぼモンジャラですからね！」と答え、観客席からは大きな笑い声が起こりました。

　
　最後に、サトシとして長い年月をポケモンと歩んできた松本さんから「サトシとしてゲットしたポケモンは家族だと思っているので、あえてゲットしていないポケモを選ぼうと思ったんです！」と驚きの発言が飛び出します。「ピカチュウは選ぶとかじゃないんです……もはやポケモンじゃないんです！　もう家中がピカチュウの森となっているほど大好きなので、あえてカラカラ選びました」との意外な回答に会場からは大きなどよめきが。

　
　カラカラに投票した経緯として「カラカラは母親の骨をかぶっているんです。その生い立ちを考えたときに、私が支えてあげなきゃ……と思いました。ちなみにサトシとして何故、カラカラを手に入れないのか。それは出てこないからですね！　そんなポケモンを前に出したい！」とカラカラへの愛を熱く語りました。


■ 栄えある第1位を獲得したポケモンとは!?

　各出演者から「ポケモン総選挙720結果発表セレモニー」に向けての意気込みを聞き終えたところで、いよいよ結果発表となります。会場に集った多くの『ポケットモンスター』ファン、そして作品に関わる出演者に見守られながら発表されたランキングは以下の通り。

【ポケモン総選挙720結果発表セレモニー　結果発表】
1位 ゲッコウガ
2位 アルセウス
3位 ミュウ
4位 ピカチュウ
5位 ニンフィア

　
　中間発表で1位をキープしていたゲッコウガがピカチュウを抑え、堂々の1位を獲得する結果となりました。なお、総投票数56万2386票の中、ゲッコウガへの得票数は3万6235票ということで会場からは盛大な拍手が沸き起こります。すると1位に輝いたゲッコウガがステージに登場。ファンへ向けて感謝の気持ちを伝えました。

　
　今回のランキングをもって劇場配信が決まったゲッコウガですが、ここで増田氏から嬉しいお知らせが。なんとゲッコウガがマスターボールを持った状態で配信されることが発表となり、会場のテンションも急上昇。公開が更に楽しみになる一幕も。

　最後に石原氏から、惜しくも最下位となったポケモンが明かされたところバオッキーとの回答が。そして「バオッキーには頑張ってもらいたいなと思います(笑)」とコメントを残し「ポケモン総選挙720結果発表セレモニー」は終了しました。


■ 公開情報

『ポケモン・ザ・ムービーXY＆Z「ボルケニオンと機巧（からくり）のマギアナ」』
2016年7月16日(土)日本全国ロードショー！

【スタッフ】
原案：田尻　智
アニメーション監修：小田部羊一
監督：湯山邦彦
エグゼクティブプロデューサー：岡本順哉・宮原俊雄
プロデューサー：下平聡士・松山　進・新井賢一
脚本：冨岡淳広
アニメーションプロデューサー：亀井康輝
キャラクターデザイン：一石小百合・松原徳弘・広岡トシヒト
総作画監督：佐藤和巳・中野悟史
音響監督：三間雅文
音楽：宮崎慎二
製作：ピカチュウプロジェクト
配給：東宝

【キャスト】
サトシ：松本梨香
ピカチュウ：大谷育江
セレナ：牧口真幸
シトロン：梶裕貴
ユリーカ：伊瀬茉莉也
ムサシ：林原めぐみ
コジロウ：三木眞一郎
ニャース：犬山イヌコ
ナレーション：石塚運昇

【ストーリー】
旅をするサトシたちの前に、空から突然大きなポケモンが降ってきた！　落下の衝撃で土煙が舞う中あらわれたのは、幻のポケモン・ボルケニオン。人里離れた「-ネーベル高原」で、人間に傷つけられたポケモンたちと共に暮らすボルケニオンは、実は-人間たちのことが大嫌い。

サトシたちをよそに急いで立ち去ろうとするボルケニオンだが、なぜかサトシまで一緒に-引っ張られてしまう。
駆け出すボルケニオンと引きずられるサトシ。なんと二人は不思議な鎖で、いつのまにか繋がってしまっていたのだ！
これでは離れたくても離れられない。仕方なくボルケニオンは衝突してばかりのサトシを引きずりながら「アゾット王国」を目-指して走り始めた。

一方で、巨大な歯車がまわり続ける超カラクリ都市・アゾット王国の大臣ジャービスは、-長年探し求めていた究極の発明を手に入れていた。それは500年前に王国で生み出され、行方不明となっていた人造ポケモン・マギアナと-、そのマギアナに宿るといわれる「ソウルハート」という未知なる力。
ジャービスはその力を利用して、王国を支配しようとたくらみ、ボルケニオンは、ネーベ-ル高原から連れ去られたマギアナを取り戻そうとしていたのだ！
「やっぱり人間は許せねえ！」

はたして繋がれたままのサトシとボルケニオンは、力を合わせ、マギアナを助け出すこと-ができるのか？　そして「ソウルハート」に秘められた、本当の力とは？　今、ポケモン史上最も熱いバトルが始まる！



>>『ポケモン・ザ・ムービーXY＆Z「ボルケニオンと機巧（からくり）のマギアナ」』公式サイト
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