『仮面ライダーアマゾンズ』武田玲奈さん&東亜優さんインタビュー

「養殖男子」と「野生男子」ならどっちが好き? 『仮面ライダーアマゾンズ』水澤美月役・武田玲奈さん&泉七羽役・東亜優さんインタビュー

 「仮面ライダー」シリーズ最大の異色作とも言われる『仮面ライダーアマゾン』(1974年)を下敷きに、「平成ライダー」を築き上げたスタッフ陣によって完全新生された『仮面ライダーアマゾンズ』(以下、アマゾンズ)。2016年4月より「Amazonプライム・ビデオ」にて独占配信されている本作ですが、BS朝日(7月3日より毎週日曜深夜1:00~)、TOKYO MX(7月6日より毎週水曜22:30~)でのテレビ放送が決定! さらには、2017年春に「シーズン2」が配信されることも明かされました。

 そんな『アマゾンズ』より、水澤悠(仮面ライダーアマゾンオメガ)の義理の妹・水澤美月役の武田玲奈さんと、鷹山仁(仮面ライダーアマゾンアルファ)のパートナー・泉七羽役の東亜優さんにインタビュー! 「養殖」の悠に、「野生」の仁――対照的なふたりのライダーを支えたヒロインは、どのように演じられたのか。はたまた、武田さんと東さんは「養殖男子」と「野生男子」のどっちが好きなの!? といったこともうかがいました!

 

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作らずそのまま演じた美月、引き出しがないところから作った七羽

――『仮面ライダーアマゾンズ』のオファーをいただいた時の率直なご感想から聞かせていただけますか?

水澤美月役・武田玲奈さん(以下、武田):オーディションだったんですけど、私としては全然うまくできなくて……絶対に落ちたと思ってました。「仮面ライダー」に出ることは憧れだったので、受かったと聞いたときはすごくうれしかったです。憧れていたぶん、決まったあとで不安もすごくあったんですけれど。

泉 七羽役・東 亜優さん(以下、東):七羽という役があまりにもかっこいいし素敵な役なので、自分には合わないんじゃないかと最初は思っていて。オーディションを受けてみると、やっぱり全然ダメな手ごたえでした。今までお姉さんっぽい役をやったこともなかったし、そういう需要もなかったので……。

――需要(笑)

東:受かったときは本当にうれしかったですけど……そのあと私もすぐ不安になりました(笑)。やっぱり、自分にこんな人できるのかなって。

――監督やプロデューサーからは、役に対してどんな説明がありましたか?

武田:私は、あまり「作らなくていい」と言われました。私自身、そこまでキャピキャピした方ではないので、そのままで行けと。

――では「難しい」という感じはそんなになかったのでしょうか?

武田:そうですね。このままの私をベースにして、あとはクラスで孤立していたり、お母さんにも甘えられなかったり、美月には悠しかいないんだ! といったことを考えながら演じていきました。

東:私の場合は、石田(秀範)監督から「なぜ鷹山仁が惚れたのか、説明がなくても見ている人がわかるようなかっこいい女性」「みんなが惹かれるような女性」でないといけないと言われました。まぁ~大変でした! ……こわかったですし。

――石田監督が、ですか?

東:はい(笑)。「棒読みっぽい」とか「かわいすぎる」といったダメ出しをひたすらいただいて、結構へこみましたね。あと、撮りはじめの頃に「癖をつけろ」って言われ続けたんです。もっとかっこよくって癖のある「厄介な女」っぽい感じを出せ! って。でも、私にはそういう引き出しが本当になくって……。石田監督や谷口さんになんとか助けていただいて、かっこいい七羽を演じられた気がします。例えば谷口さんが、七羽のことをすごーく好きそうな顔をしてくれたりして。

――仁と七羽のやりとりは、視聴者的にもすごく楽しいと思います。

東:おもしろいですよね。「仁の二面性を見せたい」という石田監督のディレクションもあり、普段すごくクールでかっこいいのに私の前でだけフニャフニャになるっていう、あの形になりました(笑)。

悠が心配な美月と同じく、七羽も仁を心配していた

――おふたりが演じた中で、お気に入りのシーンがあれば教えていただけますか?

東:私は第6話で、野座間製薬の研究所に監禁された仁さんを助けに行くシーンですね。七羽はコケたりするちょっとしたアクションもなかったんですけど、唯一あそこでアクションしてるんです! 橘・国際営業戦略本部長(演:神尾佑)に、スタンガンで一撃……。

武田:すごいかっこよかったです!(笑)

東:仁さんの檻に電気を流しているコードを引きちぎって、髪をファサッて解いて……。私もう、興奮しちゃって(笑)。特撮に出てる~! っていう実感がいちばん強かった回でした。

――同じ第6話では、美月も幼虫の蝶アマゾン(幼虫)に襲われるシーンでアクションがありましたね。

武田:ありました! アクションは……思ってたよりやっぱり難しかったです。つまづいたり、うまく立ち上がれなかったりといった動作でも、「気持ちがあっての動き」というのがなかなかできなくて苦労しました。

――「気持ちがあっての動き」という点では、悠を心配する美月の表情なんかも繊細な演技ですよね。第10話の、川原で悠に「一緒にうちに帰ろう?」と言うシーンでしたり。

武田:悠はずっと葛藤してますけど、美月も、悠について、悠と自分についてずっと葛藤しているんですよね。悠は葛藤を通じてだんだん成長しきますけど、最終回へ向けて、美月もがんばったって思える展開になっていくんです。

――第10話は、七羽にとっても、重傷の仁を治療しながら話す見せ場のシーンがありました。

東:普段まったく心配している素振りを見せないのに、あそこで初めて七羽の本当の気持ちが垣間見れましたね。なんか……恥ずかしかったです(笑)。あと、いよいよ終わりに向かっている感じがしました。仁さんと七羽さんの話が重くなっていくというか。

――谷口さんにインタビューさせていただいた時、第3話で「やばい……七羽さんから肉のにおいがする」というセリフがあったように、仁と七羽さんのシーンには切なさもある、とおっしゃっていました。

東:ふたりのシーンは、基本的にすごい重いんですよ。文字に起こしたら、たぶんすごく重いです。コミカルなシーンですけれど、常に戦ってる仁を七羽さんが心配するのは当たり前なんですよね。でもそれを第10話まで一切出さないっていう……。

武田:かっこいいですよね~。

――悠と仁の関係のように、成長していく美月に対して、七羽さんは初登場時点からでき上がってる感があります。

東:こんなに完璧で、かっこよくて、憧れちゃうような女性いるのか!? って最初は思ってましたね。でも13話ぶん撮り終えて、ちょっと七羽さんを理解できたところもありました。

私はちゃんと七羽さんを演じられるかすごく不安でしたけど、いざ現場に行けばできた! 自分にもやれるんだ! と思えて。為せば成るじゃないですけど、なんでもなるようになるんだなと思えるようになったんです。きっと七羽さんは、こういうことも最初からわかってる人なのかもしれないなと思いました。だからあんなふうに堂々と構えてるんだなと。たぶん年を重ねるごとに、いろんな経験をして、誰もがそうなのかもしれないですけど。七羽さんは25歳でいながら、人より早くわかっちゃった人なのかな……と。何があってそうなったのかは謎なんですけどね(笑)。

――七羽は仁とのキスシーンもたくさんありましたが、そこは慣れましたか?

東:いや、慣れないです。そわそわします(笑)。

――第1話はおでこ、第2話はほっぺた、第3話からは普通のキスが毎回ありました。

東:気づいてましたか(笑)。あれって、台本にはキスとしか書いていないんです。だから「あっ、おでこなんだ! なんだよ最初から言ってよ!」って。

武田:(笑)

東:こっちはドキドキしてるのに、そんな緊張しなくて良かったんだと(笑)。

女子目線で見て、悠は・仁は男としてアリ!?

――ひとりの女性目線で見ると、悠や仁のような男性はどう思いますか?

東:仁さんは……うーん。引っかかりたくないですけどね~、あんな人に(笑)。

武田:たしかに(笑)。

東:でも、ダメだダメだって思ってるけど惹かれちゃう、みたいな。ああいう危うい人には……すごい惹かれますね。自分から行くことはないけど、あり得る……かもしれません(笑)。ほっとけないですもん。

――七羽は悠と話すシーンもありましたが、東さんから見て悠はいかがですか?

東:私がベルトを渡して、悠を仮面ライダーにしてあげたんで(笑)。私自身としても、どちらかというと母目線の「見守る対象」ですね。悠は自分が何者なのかわからなくて、態度もすごくオドオドしてましたけど、そこからやりたいことを見つけて、目つきもかなり変わりましたよね。ときどき怖い……いや、イッちゃってますし。

武田:ありますね(笑)。

東:七羽が悠をヒヨコに例えてましたけど、成長しましたよね……。そのうち鶏になって、仁さんに食べられるんじゃないか心配です(笑)。


――武田さんは仁のような男性はどう思いますか? 劇中で絡むシーンはなかったかもしれませんが。

武田:仁さんは……外では強くて「かっこいい男性」という感じなのに、家ではフニャフニャっと弱いところも見せていて。そういうギャップはすごくいいと思います!

――「養殖男子」と「野生男子」でいうと、おふたりとも「野生男子」のほうがお好きなような?

武田:私は養殖すぎると……ちょっと(笑)。私そんな普段しゃべるタイプじゃなくて、聞き役のことが多いので、ちょっと引っ張ってくれるぐらいのほうがいいです! 悠と仁さんのあいだぐらいの、ちょっと野生の入った養殖男子がいいです!

東:私は野生男子のほうが好きです! 田舎出身(※和歌山県橋本市出身)だからかもしれませんけど、火を起こすのがうまい人とか、かっこいいなと思います(笑)。東京の人は養殖が多いかもしれないですね。一括りにすると語弊がありますけれど。虫とか怖がってる人を見ると、「なに言ってるんだろう……」って思っちゃいます(笑)

武田:かっこいい~!

――東京基準で見ると、東さんはちょっと野生寄りなのかもしれないですね。

東:でも、どっちかっていうと……私、守ってほしいタイプなんです(笑)。自分が野生寄りでも、やっぱり野生男子が好きですね。

――駆除班のメンバーだといかがですか?

東:志藤さん(演:俊藤光利)はちょっと野生ぎみで、頼りになりますよね~!

武田:私は、マモルくん(演:小林亮太)がかわいいなって思います!

――三崎さん(演:勝也)はどうでしょう? 劇中では美月と連絡を取っていましたが。

武田:よく写真を送っていただいて(笑)。三崎さんおもしろいですけど、実際にいたらちょっとあぶないかもしれませんね(笑)。

配信オリジナル版とテレビ版、それぞれのテンポの違いも味わって

――5月半ばに撮影をすべて終えて、美月と七羽の衣装も今日(取材日)が着納めだとか。

武田:『アマゾンズ』で東さんにお会いするのも今日が最後かもしれないですね……。

東:衣装に関しては、そろそろ暑かったんでちょうどいいかも(笑)。

――最後に、『アマゾンズ』ファンのみなさんと、7月からテレビで見るみなさんへ向けてメッセージをお願いします。

武田:日曜朝とはまた違った、新しい「仮面ライダー」になっています。ワイルドなアクションあり、シリアスでドラマ性のあるストーリーあり、大人もすっごく楽しめますので、いろんな人に見ていただきたいです!

東:これからテレビで見る人も、『アマゾンズ』は今までにないライダーらしい……という前情報を持っているかもしれませんが、本当にいい意味で期待を裏切る作品になっています。テレビ版は短くなっているぶんテンポが早くなっているので、Amazon プライム・ビデオで見ていた人も、ぜひもう一度見てほしいなと思います!

――ありがとうございました!

[取材&文・小林真之輔]

 

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作品情報『仮面ライダーアマゾンズ』

 
仮面ライダー45周年記念プロジェクト『仮面ライダーアマゾンズ』

Amazon プライム・ビデオにて全13話配信中
配信中のオリジナル版を再編集したテレビ版オンエアが7/3(日)よりBS朝日、7/6(水)よりTOKYO MXにて決定!

<イントロダクション>
仮面ライダー45周年記念プロジェクト、最大級の衝撃。
『仮面ライダーアマゾン』(1974)。仮面ライダー第4作にして、シリーズ最大の異色作が、平成ライダーを築きあげたレジェンドスタッフ × 最強アクションチームによって完全新生!
悠(はるか)と仁、養殖と野生。対照的な2人の“アマゾンライダー”を中心に、様々な登場人物の思惑が交差し、謎が謎を呼ぶストーリー。
Amazon プライム・ビデオの日本製作オリジナル作品第1弾として、映画を越える次世代の映像への挑戦。
いま、仮面ライダーと映像の歴史が変わる。

<アマゾンとは>
野座間製薬の研究で生まれたウイルスサイズの人工生命《アマゾン細胞》をヒト型にまで成長させた集合体の総称。
ヒトのタンパク質を好む習性があり、多くのアマゾンは人肉食を行う。2年前、研究所で起きた事故で、約4,000体の実験体が街に解き放たれた。
クモやモグラ等、様々な種類のアマゾンが存在する。

<スタッフ>
原作:石ノ森章太郎
脚本:小林靖子
監督:石田秀範/田﨑竜太/金田 治(ジャパンアクションエンタープライズ)
アクション監督:田渕景也(Gocoo)
音楽:蓜島邦明
撮影:上赤寿一/朝倉義人/岩﨑智之
キャラクターデザイン:田嶋秀樹(石森プロ)
キャラクター&クリーチャーデザイン:小林大祐(PLEX)
プロデュース:白倉伸一郎/武部直美(東映)
佐々木 基/梶 淳(テレビ朝日)
古谷大輔(ADK)

<キャスト>
水澤 悠/仮面ライダーアマゾンオメガ:藤田 富
鷹山 仁/仮面ライダーアマゾンアルファ:谷口賢志
水澤美月:武田玲奈
泉 七羽:東 亜優
志藤真:俊藤光利
マモル/モグラアマゾン:小林亮太
大滝竜介:馬場良馬
高井 望:宮原華音
三崎一也:勝也
福田耕太:田邊和也
前原 淳:朝日奈 寛
水澤令華:加藤貴子
加納省吾:小松利昌
橘 雄悟:神尾 佑
天条隆顕:藤木 孝 ほか

<主題歌>
「Armour Zone」
歌:小林太郎
作詩:マイクスギヤマ
作曲:山田信夫
編曲:高橋哲也
Original Soundtrack
NIPPON COLUMBIA.,LTD.
Taro Kobayashi by the courtesy of KING RECORD Co.,Ltd.

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(C)2016「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 (C)石森プロ・東映
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