『異世界かるてっと３』瀬戸麻沙美さん（シズ／ラフタリア／アルファ役）×高橋李依さん（めぐみん／エミリア役）×早見沙織さん（ヴィーシャ役）メールインタビュー｜いよいよ第3期の物語も終盤……そこで描かれるであろう“音楽祭”エピソードの見どころもお聞きしました！

『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を！』『Re:ゼロから始める異世界生活』『幼女戦記』といった、人気ライトノベルを原作とするアニメ化作品がクロスオーバーする作品『異世界かるてっと』（通称：『いせかる』）。

展開が続くにつれて『盾の勇者の成り上がり』『陰の実力者になりたくて！』『慎重勇者〜この勇者が俺ＴＵＥＥＥくせに慎重すぎる〜』といった作品のキャラクターたちも登場し、TVシリーズ第2期＆劇場版まで展開される人気を獲得した本作ですが、現在はTVシリーズ第3期『異世界かるてっと３』が2025年10月より放送・配信中です！

アニメイトタイムズでは、その放送に連動する形で出演声優陣へのメールインタビューを実施。第10話放送後となる今回は、高橋李依さん（めぐみん／エミリア役）×早見沙織さん（ヴィーシャ役）×瀬戸麻沙美さん（シズ／ラフタリア／アルファ役）がいくつかの質問に回答してくださいました。

クロスオーバー作品ならではの『いせかる』の魅力や、『いせかる』で一緒になった他作品のキャラクターについてなども伺っていますので、ぜひ作品の放送・配信とあわせて楽しんでいただければと思います。

異世界転移から学園に戻ってきたアインズ、カズマ、スバル、ターニャ、尚文達。2くみは新たな転校生のオットー、ガーフィールを迎え、再び平和な学園生活に戻る……かと思いきや、何やら不穏な雰囲気が。1くみに現れた謎の転校生たち、あちこちで起きる奇妙な事件、そしていつも通り唐突に発表されるイベントの数々。学園生活の行く末やいかに！？作品名異世界かるてっと３放送形態TVアニメシリーズ異世界かるてっとスケジュール2025年10月13日（月）～TOKYOMX・BS11・MBSほかキャスト『オーバーロード』アインズ：日野聡アルべド：原由実シャルティア：上坂すみれアウラ：加藤英美里マーレ：内山夕実デミウルゴス：加藤将之コキュートス：三宅健太セバス：千葉繁ユリ：五十嵐裕美ルプスレギナ：小松未可子ナーベラル：沼倉愛美シズ：瀬戸麻沙美ソリュシャン：佐倉綾音エントマ：真堂圭ハムスケ：渡辺明乃パンドラズ・アクター：宮野真守恐怖公：神谷浩史『この素晴らしい世界に祝福を！』カズマ：福島潤アクア：雨宮天めぐみん：高橋李依ダクネス：茅野愛衣ちょむすけ：生天目仁美クリス：諏訪彩花ゆんゆん：豊崎愛生バニル：西田雅一ウィズ：堀江由衣『Re:ゼロから始める異世界生活』スバル：小林裕...

声優の瀬戸麻沙美（せとあさみ）さんは、4月2日生まれ、埼玉県出身。『ちはやふる』の綾瀬千早役をはじめ、『呪術廻戦』の釘崎野薔薇役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。こちらでは、瀬戸麻沙美さんのオススメ記事をご紹介！

声優の高橋李依（たかはしりえ）さんは、2月27日生まれ、埼玉県出身。『【推しの子】』のアイ役をはじめ、『Fate/Grand Order』のマシュ・キリエライト役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。こちらでは、高橋李依さんのオススメ記事をご紹介！

声優の早見沙織（はやみさおり）さんは、5月29日生まれ、東京都出身。『SPY×FAMILY』のヨル・フォージャー役をはじめ、『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶ役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。こちらでは、早見沙織さんのオススメ記事をご紹介！

瀬戸さん、高橋さん、早見さんが気になった他作品のキャラクターは!?

――2022年の劇場版から久々の『いせかる』かと思いますので、再びTVシリーズへ帰ってくることが決まった際の心境をお願いします。

シズ＆ラフタリア＆アルファ役・瀬戸麻沙美さん（以下、瀬戸）：劇場版以来の『いせかる』ということで、またこの異世界交流が見られるのかと思うと、純粋にワクワクしました。今回はシズ、ラフタリア、アルファと、まさかの“自分が演じるキャラクターが3作品から集合する”という夢のような状況なので、どんな掛け合いになるんだろうと、とても楽しみでした。

めぐみん＆エミリア役・高橋李依さん（以下、高橋）：『このすば』や『リゼロ』に関わらせていただく中で、続編制作が決まる大変さを感じていたので、第3期の制作が決まった時は『いせかる』として応援してくださっている方がこんなにもいるのだと実感しました。どの作品も人気作ですが、そんな作品たちがコラボする作品も続くなんて、これは凄いことが起きています！

ヴィーシャ役・早見沙織さん（以下、早見）：再び帰ってこられて嬉しかったです。『いせかる』は、どれだけ時間が空いてもすぐに『いせかる』ワールドに戻してくれるようなここならではの空気があるので、安心感がありました。

――別作品と共演するクロスオーバー的な面があるかと思います。普段は同じ作品で共演したりする方が別作品のキャラクターを演じられたり、自身の演じるキャラクターたちが同じ場面にいたりすることもありそうですが、収録で大変だったことや印象に残っているディレクションはありますか？

瀬戸：今作は別作品同士のキャラクターが同じシーンで絡むので、台本を読んだ瞬間に「狙ってるなこれ…！笑」と思うところがたくさんありました。自分の演じるキャラクター同士の掛け合いは別々に収録しているので苦労はなかったですが、不思議な気持ちになりながら、その特別な状況を楽しんでいました。

高橋：第3期では、私も他キャストさんも、担当しているキャラクター同士で掛け合うシーンが多くて、もしや意図的なんじゃないかと考察しています（笑）。

スタッフ陣とのディレクションだと、エミリアのカタカナ単語をひらがなっぽく言う発音にこだわっていますね。『リゼロ』本編では最近少なくなっているのですが、例えば第10話での“デザイン”という単語を“でざいん”と言うような、言い慣れていない個性を一瞬に込めています。

早見：大変だなと思うことはあまり無く、毎回楽しい気持ちで収録していました。『幼女戦記』組は、『いせかる』の世界ではなかなかに可愛らしく、ゆるーく過ごしていることも多く、ほっこりしました。コミカルなアドリブを細やかに入れることも多かったのが印象的です。

――第3期だけでなくとも構いませんので、『いせかる』に関わって印象に残っている別作品のキャラクターについてもお教えください。

瀬戸：印象に残っているのはアクアさんです。あのテンションに振り回される感じが可愛くて、場が一気に明るくなる存在だなと感じました。そして元康！『盾の勇者』からの登場ですが、相変わらずの存在感で今回も笑わせてもらいました。

高橋：『陰の実力者になりたくて！』のシド／シャドウなんて、もう名前からしてズルいですよね。カッコいい！　アインズに対してもなのですが、めぐみんはこの中二病……もといカッコいい方に一目置いたり、シンパシーを感じたり、シド／シャドウに関しては、相当羨ましいと感じるのかなって思います。

早見：アインズ様でしょうか…！　威厳あるお姿とギャグのギャップが大きくて印象的でした。

――既存作品からも新たな人物が登場してさらに賑やかになっている印象も。そんな新キャラクターたちによって新鮮に感じた部分はありましたか？

瀬戸：今作はとにかく人数が多くて、クラス分けしないと収集がつかないほどキャラクターがいるのが改めてすごいなと思いました。そこに新しいキャラクターも加わって、ますますにぎやかで華やかになっていく感じが、見ていても演じていても新鮮でしたね。

高橋：瀬戸麻沙美さんが3キャラクター（※シズ、ラフタリア、アルファ）演じていることは知っていたのですが、どのキャラクターもやはりその子で、声優さんの兼役って凄い技術だなと改めて思いました。それぞれがちゃんとキャラクターの口調や空気感になっているし、各作品の世界観にもなっていて。当たり前に見えて、やはりすごく難しい微調整だと思うので、自分も気合が入りました！

早見：より華やかで、それぞれの作品のカラーは大事にしつつも『いせかる』の世界にみんながすっと馴染んでいるのが面白かったです。

今後描かれるであろう音楽祭……3人が考える見どころは……？

――別作品のキャラクターたちと触れ合うことで見えて来た、自身が演じるキャラクターの意外に感じた魅力などはありましたか？

瀬戸：別作品のキャラと関わることで、同じ“自分のキャラ”でも違った一面が見えてきて面白かったです。シズはとにかくぶれない軸があって、誰と絡んでも安定感があるタイプ。ラフタリアはにこやかで温厚なので、すぐに友達ができそうな雰囲気があります。アルファは社交性がある一方で、思いもよらない思考をするので、他のキャラとすれ違う瞬間もあり、それが逆に魅力になっていました。

高橋：第7話でのふたりの会話をはじめ、意外と波長があうんだなと思いました。

ふたりとも、真面目な姿勢が共通しているんですよね。授業を聞いている側の子たちというか。『この素晴らしい世界に爆焔を！』で描かれているのですが、めぐみんは成績がクラスでトップの優等生。エミリアは学校とかに行ったことがない分、とても前のめりに授業に打ち込める。全然似てなさそうに見えますが、相性の良さを感じます。

早見：意外…ではないかもしれませんが、想像以上によく食べよく笑う素直な人だなあと微笑ましかったです。

――第8話までを振り返って印象に残っている場面もお教えください。

瀬戸：第8話では、カズマ・アインズ・尚文がゲームの話題で盛り上がるシーンが特にお気に入りです。あの“ゲーム好き”という共通点がメタ的で、『いせかる』ならではの楽しさがぎゅっと詰まっているなと感じました。あの3人が自然に意気投合していく感じが見どころです。

高橋：第2話で爆裂魔法を撃ちに行くめぐみんを、エミリア、スバル、ベアトリスで見物していたシーンでしょうか。エミリアから「たまやー！」と言ってもらえるなんて、めぐみん視点から言うとこれは光栄ですよね。言うタイミングはちょっと早かったのですが、爆裂魔法を楽しみにしてくれている人がまた増えたなって思っています！

早見：7話のスキー合宿の話が印象に残っています。ヴィーシャとしてはスノーボードに奮闘したり色々アドリブを入れたりして楽しかったです。また冬将軍とオットーのシーンも面白かったです。

――そして第9話、第10話と音楽祭に関するエピソードとなっており、次回の第11話でその続きが描かれるかと思います。みなさんが思う第9、10話の魅力と、第11話の見どころについても語っていただければ幸いです。

瀬戸：9話・10話は音楽祭のお話でしたが、「どんなパフォーマンスを見せてくれるのか？」「誰がどの楽器を担当するのか？」とワクワクしながら収録していました。果たして普通の音楽祭になるのか…いや、ならない（笑）。そして11話は、学園生活が続くのか、それとも終わりを迎えるのかという最終話らしい展開になっていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

高橋：オープニング映像の中にもあったように、めぐみんがオカリナ、エミリアはハーモニカと、ふたりとも吹きもの担当でほっこり。そんなふたりを可愛いなと思いつつ、ラストバトルではどんな風に頑張ってくれるのか、楽しみに応援していてください。

早見：9話で我らがターニャが「元の世界に戻りたいと思っているのか？」と問うシーンは印象的でした。皆、自分の生きてきた元の世界への想いが胸の中にあり、その上で音楽祭へ向かっていく流れが素敵でした。11話では、挿入歌が歌われますが…ぜひその歌詞についてもご注目いただきたいです。

――最後に放送を楽しみにしている『いせかる』や各作品ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

瀬戸：『いせかる』は、いろんな作品のキャラたちが当たり前のように同じ世界で生きていて、その空気がすごく好きです。異世界だからこそ生まれる交流が本当に面白くて、毎回ワクワクしています。ここで出会えたキャラクターたちに感謝しつつ、ファンのみなさんにもこの楽しさを一緒に味わっていただけたら嬉しいです。

高橋：『いせかる』は各作品の個性と個性がぶつかり合っているのになんだか親和性があって、とても居心地が良いんですよね。今後とも『いせかる』の応援をよろしくお願いします！

早見：今シーズンもいせかるをご覧いただき、ありがとうございます！　それぞれの作品のキャラクターたちの奇跡のコラボレーションがここまで続いているのはファンの皆様の応援のおかげです。最終話まで、ぜひお楽しみください。

『異世界かるてっと３』作品情報

あらすじ

異世界転移から学園に戻ってきたアインズ、カズマ、スバル、ターニャ、尚文達。

2くみは新たな転校生のオットー、ガーフィールを迎え、再び平和な学園生活に戻る……かと思いきや、何やら不穏な雰囲気が。

1くみに現れた謎の転校生たち、あちこちで起きる奇妙な事件、そしていつも通り唐突に発表されるイベントの数々。
学園生活の行く末やいかに！？