『東京アニソンライヴ '09』でアニソンシンガーたち..

水木一郎さん、堀江美都子さん、宮内タカユキさん、山野さと子さんなど豪華アニソンシンガーの競演に観客も燃えた!『東京アニソンライヴ '09』がTAFで開催!

 3月20日、東京ビッグサイトで開催された『東京国際アニメフェア2009』の特設ステージにて水木一郎さん、堀江美都子さん、宮内タカユキさん、山野さと子さんという豪華アニソンシンガーが一堂に会したスペシャルイベント『東京アニソンライヴ ’09』が開催された。

 MCは声優界でも一、二を争うアニソン好きな榎本温子さんが担当した。会場は小さな子供から中高生、親子連れまで幅広い年齢層のお客さんが集まった。


●奇跡のイベント 豪華なメンバー

 オープニングで水木さん、堀江さん、宮内さん、山野さんが同じステージに立っているだけで奇跡のイベントを予感させるし、ワクワク感が止まらない。

 トップバッターは山野さと子さん。榎本さんに歌手になったきっかけを聞かれ、アニメソングの老舗メーカーで日本コロムビアの『第1回アニメシンガーコンテスト』で優勝し、ドラマ『生徒諸君!』の主題歌でデビューした経緯を説明。更に来年、歌手活動30年になることを報告すると会場から大きな拍手が送られた。代表曲の「とんがり帽子のメモル」や「ドラえもんのうた」を歌い、ドラえもんの道具を叫ぶ部分では会場からも声が。榎本さんも「フルコーラスを初めて聴けました!」とうれしそうだった。

 2番手の宮内タカユキさんがステージに立つと会場の温度が数度上がったように感じるほど熱い。90年にゴールドディスク大賞学芸部門賞を受賞した「仮面ライダーBLACK RX」や「ビデオ戦士レザリオン」をソールフルでホットなボーカルで歌い上げた。ロックのボーカリストだった宮内さんのデモテープがなぜかアニメ担当の手元に渡り、アニソンを歌うことになったという逸話を語った。榎本さんに今後の活動を聞かれると、「アニソン中心のライブやオリジナル中心のライブなど昨年の3倍以上やりたいです」と意気込みを語り、燃え盛るシンガー魂をアピールした。


●『プリキュア』の五條真由美さんも熱唱!

 ここで『プリキュア』シリーズの主題歌でおなじみの五條真由美さんが登場。榎本さんも『ふたりはプリキュアSplashStar』にキュアイーグレット役で出演しており、公私に渡って仲良しという間柄。ここまで『プリキュア』シリーズの主題歌を歌ってきたことについて聞かれた五條さんは「どの曲もテンションが高い曲が多いので難しいですね」と語ると、榎本さんへ『ふたりはプリキュアSplashStar』に出演した感想を逆質問。榎本さんは「こんなに長く続くとは思ってもみなかったのでうれしいです。それに今回の劇場版では全14人のプリキュアが集まって、アフレコではマイクの取り合いだったけど(笑)。素敵な映画になったので見てください」と、イベント当日が公開初日だった映画『プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』をしっかりPRした。そして五條さんは劇場版主題歌「キラキラ Kawaii!プリキュア大集合♪」を披露。生で歌うのは初めてという五條さんを応援するために、テレビシリーズ最新作の『フレッシュ プリキュア!』のキュアピーチ、キュアベリー、キュアパインの3人も駆けつけると子供達も大喜び。


●イベントならではの特別企画も大盛況

 アニメの名作を振り返るこのイベントならではの企画もあり、アニソンに関する四捨択一方式のクイズコーナーや、榎本さんの後輩の若手声優がアニソンシンガーズ81を結成して、『ルパンIII世』、『キャッツアイ』、『エースをねらえ!』、『名探偵コナン』、『アンパンマン』など数々の名作アニメを世に提供してきた東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)の主題歌メドレーを熱唱した。スクリーンに映る作品を見て、思わず「懐かしい」とつぶやく人や、一緒に口ずさむ人の姿も見られ、東京ムービーが昔から現在まで長年に渡って傑作を輩出し続けていることに改めて感動を覚えた。

 今年、歌手活動40周年を迎える、アニソンの女王こと堀江美都子さん。1曲目はこのイントロを誰でも聴けばわかる、乙女のバイブル的なアニソン「キャンディ・キャンディ」。手拍子も自然に大きく鳴り響いた。歌った後、「皆さん、こんばんは!」と大きな声であいさつすると、「初めて私と会う方はいますか? 私はアニメの曲を千曲くらい歌ってきて、アニメの歌を専門に歌うように育てられたサイボーグです(笑)」と話すと場内は爆笑。歌だけでなく、楽しいトークで会場の心をバッチリつかむところはさすが。「今日は代表曲を歌います。次の曲は2代目になりますが、作品で声優もやりつつ、歌も歌わせていただきました。テクマクマヤコン、テクマクマヤコン~!」と魔法の呪文を唱えて「ひみつのアッコちゃん」へ。堀江さんの合図に合わせて、会場も一緒に合唱した。「この後、熱い人が出てくるんで、私はかわいめのほうを重点的に受け持ちました(笑)。千曲歌うまで40年かかりました。昨年、水木さんが40周年だったので、今年は私がバトンタッチを受けて40周年で。お正月から忙しくさせていただいてうれしいです。締めくくりとなる11月15日にZepp Tokyoでワンマンコンサートをやるのでぜひ来てね!」と話した後、「花の子ルンルン」でもさわやかな歌声でお客さんを癒した。


●トリはやはりこの人!「ゼ~ット!」がこだました!!

 ラストに登場したのはアニソン界の帝王こと水木一郎さん。会場の「アニキ!」コールに迎えられ、「マジ~ンGO!」の雄たけびと共にステージにさっそうと現れた。まず「マジンガーZ」で必殺技ではポーズを決め、最後は「ゼ~ット!」の声がビッグサイト中に響き渡った。「サンキュー! ゼット~! 水木一郎です。昨年40周年を迎えることができました。ありがとうございました!」とごあいさつ。「今年は堀江が40周年なので、僕も全力で応援したいと思います」と語ると今度は「バビル2世」。ステージ狭しと縦横無尽に移動しながら、サビでは3つのしもべの名前を絶叫。息も切れることのないパワフルさはすごい! 「このステージに立たせていただいて感じるのは継続は力だなと。今まで続けてきたことで、たくさんの歌、たくさんの人に恵まれて、毎年毎年ステージで歌えるのは本当に皆さんのおかげだと思います。我々、アニソン歌手、頑張ります!」と話すと温かい拍手が起こった。次の曲紹介では「僕が好きな曲で、バラードです」と「キャプテンハーロック」を歌い始めた。男のあこがれやロマンあふれる曲であり、水木さんにしかこの雰囲気は出せないだろう。

 ここでMCの榎本さんが再登場すると水木さんに「『バビル2世』も好きなんですけど、『キャプテンハーロック』が大好きです。歌っていただいてとてもうれしいです」と満面の笑み。そこに堀江さんを再度呼び込むと最初に着ていた清楚な衣装と違って、ワイルドな衣装に。水木さんと堀江さんとのトーク。お二人の付き合いは長く、「彼女が小さな頃から知っていて、金魚すくいをしていると『ほら! パンツ見えるよ』と注意してました」と水木さんが話すと「そうなんですか!」と驚く榎本さん。「いつも『水戸黄門』の印籠のようにその話題を出すの」と笑う堀江さん。お互いの印象については「出会った時とずっと同じなんで、いつも明るく、いつまでもかわいい声で歌っているのは尊敬に値します」と話す水木さんに、「年をとるたびに元気になる。超人ですね。私がアニキの年になった時、こんなに元気なままでいられるのか、自信がありません(笑)」と元気さに驚かされていると語る堀江さん。そこで若さの秘密を、「元気な理由は簡単です。アニソンを歌っているからです。アニソンと出会えて僕はずっと少年のまま、いられたんです。それに仲間がたくさんいますから。仲間が歌うアニソンを聴いてパワーがつくんです」と言う水木さんに、「アニソンには愛や平和や希望、夢など大切なものがたくさん出てくるので、曲を歌っているとそういう気持ちになれるし、素直なままでいられるんです。それが若さの秘訣かも」と堀江さん。そこに会場からは賛同の大きな拍手。「アニソンを沈んだ気持ちで歌う人もいないですよね」(堀江さん)、「僕らも自分の曲に助けられることもあるよね。演じるキャラに助けられることもあるでしょ?」(水木さん)、「あります! いつも元気をもらっています」(榎本さん)。


●アニソンの“始祖”鉄腕アトムをコラボ!

 二人で海外公演も回っていて、香港での熱狂的なステージの写真がスクリーンに映し出され、「アニソンのステージは世界のどこでやってもみんな来てくれるんです」と堀江さんが言うと、水木さんは会場にいた海外のお客さんを指差し、「彼はフランスから来たファンですよ。パリでライブをやった時に来てくれて、TVの取材にも協力してくれたんですよ。今日、まさか来ているとは思ってなかったけど」とワールドワイドな面を目の前で見て、またビックリ。

 また二人でのデュエット曲が多いことに触れると「デュエットで一番歌いやすいんです」(水木さん)、「目を見ると何が言いたいか、わかるんです」(堀江さん)という名コンビぶり。更にデュエット曲の中から『破邪大星ダンガイオー』のOP曲「CROSS FIGHT!」も歌ってくれた。いろいろなタイプのある、二人のデュエット曲の中では熱い楽曲だ。サビメロの「CROSS FIGHT!」を何度も掛け合う場面は最高だった。

 盛り上がったこのステージだが、最後はアニメの父、手塚治虫先生が昨年、生誕80年だったため、アニソンのスタートとも言える「鉄腕アトム」を、はましまなおみさんのバイオリン演奏とアニソンシンガーズ81がコラボレーションした。そしてエンディングでは出演者が全員勢ぞろいして、会場のお客さんに笑顔で手を振りながら、スペシャルステージは終わった。年齢や性別、いや国籍を超えたアニソンの素晴らしさを堪能できた時間だった。


なおこのステージの模様は後日、BS11デジタルにて5月中旬にオンエア予定なのでチェックしてほしい。


<SET LIST>
1.とんがり帽子のメモル(山野さと子)
2.ドラえもんのうた(山野さと子)
3.ビデオ戦士レザリオン(宮内タカユキ)
4.仮面ライダーBLACK RX(宮内タカユキ)
5.キラキラ Kawaii!プリキュア大集合♪(五條真由美)
6.東京ムービーアニメソングメドレー(アニソンシンガーズ81)
7.キャンディ・キャンディ(堀江美都子)
8.ひみつのアッコちゃん(堀江美都子)
9.花の子ルンルン(堀江美都子)
10.マジンガーZ(水木一郎)
11.バビル2世(水木一郎)
12.キャプテンハーロック(水木一郎)
13.CROSS FIGHT!(水木一郎・堀江美都子)

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