これがジャパニーズドリームだ！日本のアニソンに憧れカナダから来日！ TVアニメ『戦場のヴァルキュリア』OP「明日へのキズナ」でデビューのHIMEKAさんが会見

　2008年4月に発売されたPS3用ゲーム『戦場のヴァルキュリア』が、TVアニメ化され、2009年4月から放送がスタートする。同作は、ビジュアル＆戦略システムにこだわったアクティブ・シミュレーションRPG。オリジナルタイトルながら大ヒット作となった。

　今回のアニメ版は、制作に『かんなぎ』『黒執事』『鉄腕バーディー DECODE』などで知られるA-1 Picturesを迎え、監督に山本靖貴氏、シリーズ構成に横手美智子氏、キャラクターデザインに渡辺敦子氏、音楽に崎元 仁氏など、豪華なスタッフが注目の的だが、主題歌を歌うのが、「第2回アニソングランプリ」の受賞者ということも話題となっていた。

　今回、その受賞者であるHIMEKAさんが会見。日本のアニソンに憧れカナダから来日、オーディションで栄冠を勝ち取った彼女が、『戦場のヴァルキュリア』主題歌に賭ける意気込みを語ってくれた。

●カナダから日本に！HIMEKAさんのチャレンジ！

　HIMEKAさんは、本名がカトリーヌ・セント・オンジュ。カナダのケベック州出身だ。ケベック州はフランス語圏のため、彼女も母国語はフランス語である。

　そんな彼女がアニメに興味を抱いたのは12歳の時で、ディズニーアニメが最初だったそう。彼女が観たディズニーアニメは英語での放送だったため、彼女は英語を独自に学び始めた。ほどなく自らオリジナルストーリーを書き出す。“HIMEKA”とは、そこから生まれたキャラクターからインスパイアしたネーミングだという。

　15歳の時、彼女は日本アニメと出会うことになる。それが『美少女戦士セーラームーン』だった。深く感銘を受けた彼女は、日本語を覚え始め、日本のアニメのCDなどから独学で日本語を学び、数多くの日本のアニメソングを歌えるほどになった。

　そして彼女はある夢を抱くようになる。「日本でアニメソングの歌手になりたい！」

　その夢を実現するきっかけになったのが、2008年3月にワ－キングホリデーで来日した彼女が偶然知った「第2回アニソングランプリ」だった。アニマックス主催のこのコンテストで彼女は、応募総数3,186人の中から見事グランプリを獲得。抱いていた夢を現実のものとした。

　注目のデビューシングルは、2009年5月にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから発売予定の「明日へのキズナ」。プロデュースはスキマスイッチの常田真太郎氏となっている。


●HIMEKAさんが緊張のなか会見！笑顔で意気込みを語った

　数多くの取材陣が集まった会見場に現れたHIMEKAさんは、その雰囲気に緊張気味の様子だったが、笑顔で一生懸命、質問に答えてくれた。

　アニソングランプリで優勝してからも「まだ現実的な感じがしない」というHIMEKAさん。「デビューに向けて準備しながら、普段の生活も続けています」と語った。日本に来日してからアルバイトをしていたという彼女だが、現在はデビューに向けての準備に専念しているという。

　日本のアニソンのレパートリーは300曲を数えるという彼女。会見で流された「明日へのキズナ」を聴くと、その発音の美しさには驚かされる。その努力のきっかけになった日本のアニメへの興味だが、『セーラームーン』以前にも『鉄腕アトム』、『宇宙船サジタリウス』などで、日本のアニメを知っていたという。好きなアニメを聞かれたHIMEKAさんは、『ふしぎ遊戯』、『鋼の錬金術師』、『クロノクル・セイド』などを挙げ、その思いをアピールしていた。


●HIMEKAは「自分のなかにある理想の自分」

　HIMEKAという名前について聞かれると「自分で考えた物語のキャラクターがもとになっています。自分のなかの理想の姿です。“HIMEKA”に近づけるよう、自分もがんばります」と、その由来と意味を話してくれた彼女。これからHIMEKAとしての活動が始まるが、その最初の一歩となるのが5月発売予定の「明日のキズナ」だ。

　楽曲の印象について「歌詞のなかの、“希望”“絆”といった部分が好きです」とHIMEKAさん。「アニソンアーティストになりたいと思っていた希望を、歌に重ねあわせました」という趣旨のことを話し、自らの思いを楽曲を込め歌う決意を語ってくれた。アニソンアーティストを含め、好きな日本のアーティストについては「中川翔子さんや、水樹奈々さん」とのこと。「水樹さんのピッチやビブラートは完璧すぎです！」と語り、ライブを見て感動したことを話していた。

　複雑と言われる日本語を独学で学び、単独で来日、アルバイトをしながらオーディションで夢を勝ち取るという、まさに“ジャパニーズ・ドリーム”を実現した彼女。その前向きな勇気と、純粋な夢に向かう想いが歌にのって、この春、日本のアニメシーンに旋風を巻き起こす！


●TVアニメ『戦場のヴァルキュリア』概要

＜物語＞
時は征暦1935年。ヨーロッパ大陸は東西の二つの大国に分断されていた。
鉱物資源・ラグナイトをめぐり勢力争いを広げる専制君主国家「東ヨーロッパ帝国連合（通称・帝国）」と、王政を廃した共和国の連邦国家「大西洋連邦機構（通称・連邦）」の両国がついに開戦する。争いは、武装中立を国是とする小国・ガリア公国へも飛び火し、国境の町・ブルールで出会った少女アリシアと青年ウェルキンは、「必ず故郷へ戻る」ことを誓い、義勇軍への入隊を決意する――

◆2009年4月より放送スタート！
・TOKYO MXtt
・MBS（毎日放送）
・CBC（中部日本放送）
・アニマックスtt
・BS11t
・チバテレビtt
　　　　　　　　ほかU局系にて

＜スタッフ＞
原作： SEGA
監督：山本靖貴
シリーズ構成：横手美智子
キャラクターデザイン：渡辺敦子
音楽：崎元 仁
制作： A-1 Pictures
製作： PROJECT VALKYRIA

＜キャスト＞
ウェルキン・ギュンター：千葉進歩
アリシア・メルキオット：井上麻里奈
ファルディオ・ランツァート：櫻井孝宏
イサラ・ギュンター：桑島法子
マクシミリアン：福山 潤
セルベリア・ブレス：大原さやか


「明日へのキズナ」／HIMEKA
2009年5月発売予定
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

(C)SEGA / PROJECT VALKYRIA