9つの世界をめぐる新ライダーはバトルソングもラテン系！　井上正大さんが歌う『仮面ライダーディケイド』バトルソング「Ride the wind」レコーディングインタビュー

　平成『仮面ライダー』シリーズ10作目という記念すべき作品にして、“10年紀”のタイトルを与えられた『仮面ライダーディケイド』。これまでの作品の世界をめぐるというコンセプト、大人気アーティスト・Gacktさんが歌うOPテーマ曲など、多くのポイントで話題を集めるこの作品に、ついに平成『仮面ライダー』シリーズおなじみのバトルソングが登場する！

　歌うのは主人公、門矢士役の井上正大さん。作詞作曲は鳴瀬シュウヘイさん&藤林聖子さんの黄金コンビ！！作品のムードにぴったりなラテン系の楽曲に仕上がっているという。

　何事も妥協のないGacktさんをリスペクトするというだけあって、3月某日に行われた収録でも余念のない様子だった井上さん。はたして、どのような想いを胸に臨んだのだろうか？　特別インタビューにてお伝えしていこう！！

●初めての歌、そしてつかんだもの

――本日レコーディングに臨んだ感想などをお願いします

井上さん：これまで、カラオケなどに行くことがあまりなかったのですが、そういった歌い方と、こういう形で歌うことの違いを、今日実際歌ってみることで知ることができました。自分で気付かなかった部分などもたくさん指摘していただきましたし、前半部分を終えてみて「だいぶ感覚がつかめてきたかな？」という感じです。


――自分自身の歌声を客観的に聴かれた感想はいかがでしたか？

井上さん：今まで散々周りから「声が高い、声が高い」と言われていたんですが、その意味がようやくわかりました（苦笑）。


●ディケイドを歌いあげるラテンの響き

――今回の楽曲、歌詞を頂いたときの感想は？

井上さん：すごく低音が出ていますし、「これを本当に歌えるのか？　でも、歌えればとてもカッコイイな……」と思いました。残念ながら、今回僕はキーを上げることになってしまいましたが（苦笑）。
それと、『ディケイド』の作品にも、とても合っている曲だなとも思いますね。歌詞も♪それぞれの世界が僕を求めてくる♪といった『ディケイド』の物語そのものの部分もありますし、“士”のキャラクター的にも♪とりあえず右♪など、性格そのままですし。


――なるほど。では、今まで士を演じてきて、そのキャラクター性も固まってきたと思いますが、実際に楽曲とどのような形でシンクロさせていくおつもりですか？

井上さん：士は結構ポジティブな感じなんですね。で、歌詞の方も同じ感じなので、歌う心構えとしても前向きな気持ちで歌っています。


――歌う前にテンションを上げている感じですね。テンションを上げる秘訣などは？　

井上さん：「これから歌うぞ！」と思うとやはりテンションが上がりますね！


●士として、役者として続ける進化

――では最後に、聴いてくださるファン、作品を見てくださるファンに向けてのメッセージを

井上さん：士は登場時にはダークな雰囲気でしたし、つかみどころがない人間なので、視聴者の方もまだ士をつかめずにいるかもしれません。でも、ユウスケとの関係や他の世界を巡る中で、徐々に「士ってどういう人間なんだろう？」というのが出てきていると思うんですよ。で、いよいよ『仮面ライダーブレイド』の世界に行くんですが、こちらはコミカルな世界観になっています。もちろん士のキャラクターは崩していないんですが、ネタの部分などを見ていれば、士が何を考えているのか、どういう気持ちで行動しているのかが少しずつ分っていくと思います。
　僕自身の心境としても、最初は何も分からなかったのでとにかくやってみると、そこから始まっていったというのは一緒で。そこから比べれば少しは成長しているとは思うんですが、そこに留まることなくもっと成長して、“ブレイド編よりはその次の方が”と言われるように進化し続けていきたいですね！


『仮面ライダーディケイド』エンディングテーマ「Ride the wind」（仮）
2009年4月22日発売！
発売：エイベックス　エンタテインメント

レコーディングの合間に時間をいただいてのインタビュー。歌への真摯な意欲を語ってくれた。