『らき☆すた』神輿だけじゃない! オタ芸ライブやコスプレで盛り上がった鷲宮・土師祭をフォトレポート!
第28回土師祭が、2010年9月5日、埼玉県久喜市鷲宮地区で開催された。土師祭とは“千貫神輿”が名物の、鷲宮の伝統あるお祭り。しかしアニメファンにとっては、鷲宮といえばアニメ『らき☆すた』の聖地。今回の祭でも恒例の“らき☆すた神輿"が「萌ーえ! 萌ーえ!」の掛け声と共に担がれたほか、オタ芸イベント“WOTAKOIソーラン祭り”の開催、コスプレイベントの併催など、『らき☆すた』に留まらないオタク色の強い祭となった。
●オタ芸やコスプレが祭をさらに盛り上げた!
そもそも鷲宮が『らき☆すた』の聖地となったのは、鷲宮神社が『らき☆すた』の作中に“鷹宮神社”として登場し、ファンがアニメの舞台のモデルとなった土地を訪れる“聖地巡礼”の対象となったことがきっかけ。2008年には“らき☆すた神輿”が登場し、『らき☆すた』ファンが多数土師祭にも参加するようになった。鷲宮の駅を降りると、駅前の駄菓子屋の奥さんから「かがみの携帯充電器あります」とややローテンションで声がかかり、近くのそば屋に入って「“つかさのかつ丼だけぇ~”ください」と注文すると店内の漫画コーナーには『らき☆すた』のコミックスが……といった具合に、『らき☆すた』は鷲宮の町に深く根づいているようだ。
今回の土師祭では、昼夜2回、神輿が鷲宮神社から、通りを反対側まで突き抜ける形で担がれた。先導するのは西又葵さんのイラストを大きく掲げたジープ、次いで祭りの名物千貫神輿、“らき☆すた神輿"が順に並ぶ。“らき☆すた神輿”は昼の部は地元の女性運び手が、夜の部は事前に応募したファンが担いだ。圧巻だったのはやはり夜で、身動きがとれないほどの人手と熱気に包まれた通りを、『らき☆すた』Tシャツやハッピに身を包んだファンたちが、神輿をかついで練り歩いた。神輿上では柊かがみのコスプレイヤーさんが音頭を取り、神輿を取り巻いたファンは「つーかーさ! つーかーさ!」「萌ーえ! 萌ーえ!」などと声を枯らして叫び続けるという、ある種幻想的でさえある光景が繰り広げられていた。
そして今回の土師祭を華やかに彩っていたのが、“WOTAKOIソーラン祭り”とコスプレ。“WOTAKOIソーラン祭り”はアニソンに合わせてオタ芸を打ちまくるイベントで、ステージには秋葉原・ディアステージから吉河順央さん、霧島若歌さん、でんぱ組.inc、水玉おんらいんらが出演。ステージでアニソンを熱唱するのに合わせ、集まったオタ芸ファンがオタ芸を打ちまくるというイベントで、地元の人も多く見物していた。コスプレイヤーも多数訪れていたが、やはり多かったのは『らき☆すた』関連。お祭りということで、浴衣姿のキャラクターたち、また鷲宮神社境内での撮影が可能だったことから、和物のコスプレをしている人が多く見られた。コスプレに関しては別記事でも紹介するので、そちらもチェックして欲しい。
オタ芸イベントや本格的なコスプレイベントの併催など新たな企画も行われた土師祭だったが、大盛況の内に幕を閉じたのだった。
(取材・文:中里キリ)
>>土師祭公式サイト