
エンタメ業界への最短距離“東放学園”でアニメを学ぼう!アニメーション映像科 学生インタビュー
映像業界に携わる人材を広く育成されている東放学園映画専門学校。東京の中心地・新宿に位置しているこちらの学校にはアニメーション映像の制作工程を総合的に学ぶことのできる「アニメーション映像科」があります。
今回はこちらの「アニメーション映像科」の魅力を探るために東放学園映画専門学校へお邪魔し、学科に在籍する関根大輔さん(25歳)と高島夏海さん(19歳)のお二人に学校の魅力や特色、そしてアニメーション制作にかける思いをお伺いしました!
●アニメーション映像の表現の幅の広さに魅せられて
──それでは、本日は関根さんと高島さんに色々とお聞きしていきたいと思います!
関根さんは大学を卒業されてからこちらの東放学園映画専門学校のアニメーション映像科へ入学されたんですよね。
関根さん(以下関根):はい、大学を卒業して2年間プログラマーをしていたんですが、その後東放学園映画専門学校へ入学しました。
──高島さんは?
高島さん(以下高島):私は、高校を卒業してすぐこちらに入学しました。
──そうなんですね。ではお二人がアニメーションの仕事を目指さすことになったきっかけを教えてください。
関根:僕ははじめ監督や演出のみを目指す方向で考えていたんですが、勉強しているうちに画面作りにおいての色での演出に特に興味をもちまして、その後色の勉強を進めていくにつれ色彩設計も目指すようになりました。
高島:私は自分で映像を作って、それを第三者に伝える仕事をしたいと考えていたんです。はじめはCG関係に進もうと思っていたんですが、アニメの方が表現の幅が広いと感じ、この業界を選びました。
──なるほど。どのような点で表現の幅が広いと感じられましたか?
高島:実写よりも自由にキャラクターを動かすことができますし、今はCGもだんだんと色々出来るようになっているんですが、それよりも"作画(絵)"で描いたほうが面白いことができるなと思ったんです。
関根:僕もアニメーションを選んだ理由として、自由にできるというところが大きいですね。ドラマなどの実写作品よりも"偶発性"が少なく、より監督の意図を忠実に再現することができると思うんです。
──どこかで「アニメーションは設計したものしか画面に出ない」と聞いたことがあるんですが、まさにそういうことでしょうか。
関根:そうですね。
●学校内に流れるのは"クリエイティブな空気"
──ではアニメーションを勉強するにあたって、お二人がこちらの東放学園映画専門学校のアニメーション映像科を選ばれた理由を教えてください。
関根:東放学園は映画専門学校の他にも多岐にわたるエンターテインメント業界に進むことのできる学校や学科があるんですね。そういったグループ内の別の学校とのつながりで何か出来ればいいなと思ったのが大きいです。また、実際に学校見学に来た際に学校内でクリエイティブな空気を感じることができたんです。それがここを選んだ理由ですね。
高島:私はアニメーション映画の監督をしたいという気持ちがあって、アニメ映画の監督になるためには演出の仕方を勉強したり、照明について勉強したりしないといけないなと思ったんです。東放学園映画専門学校は他の学校と違い、「選択科目」や「オープン講座」という別の学科・学校の授業も受けることのできるシステムがあるんです。そのシステムを利用して映画制作科の演出論を学んだり、心理学を学んだりして色々なところから知識を吸収出来るので、それがこの学校を選んだ理由ですね。
関根大輔さん
高島夏海さん
●人やモノが集まる"新宿"という土地で学ぶ
──関根さんは大学を卒業されて、2年間働かれて、それからアニメーション業界を目指されたんですよね。働かれていた2年間でなにを考え、アニメーションを目指すことにされたんですか?
関根:昔から映像を作る仕事をしたいとは思っていたんですが、実際には難しいかなと思い、とりあえずは就職したんです。ですが結局映像の世界でクリエイターとして働きたいという気持ちが強く、この業界を目指すことにしました。
──ご出身は北海道ということですが、やはりこの東京という地で学びたいという気持ちはあったんでしょうか。
関根:そうですね、東京の方が色々なものが集まってくると思ったんです。あとはやはり東京の学校の方が現役で活躍されている講師の方も多いんです。
──今受けられている授業でも現役の講師の方が多いんですか?
関根:そうですね、なので授業外でも現場のお話が聞けたりするんですよ。
──生の声を聞きやすいということですね。そして高島さんは美術系の高校を卒業されてから、こちらに入学されたんですよね?もともと美術関係に興味があったんですか?
高島:はい、私は中学生のころからそういった演出系のことをしたいと思っていたんです。それでまずは美術を学ぼうと思い、美術系の高校を選んで3年間デザインを勉強したんです。パソコンが使えるという理由だけでデザインを選んだんですけどね(笑)。
──アニメやCGの制作に通じるからですね(笑)
関根:自分もそういう(パソコンが使えるという)理由で情報系の大学に行きました(笑)
──そうなんですね(笑)
高島:結局高校ではデザインしかしなかったんですけど、周りに絵画を学んでいる友人も多く、そんな中で絵の描き方なども見ながら色々と学ぶことができました。
●「アニメーション映画を作りたい」という思い
──お二人とも昔からアニメがお好きだったんですか?
高島:はい、好きでした。特にやはりジブリ作品などが好きでしたね。
関根:僕は『イノセンス』など押井監督の作品が好きですね。
──ということは、お二人とも劇場用のアニメーションが作りたいのでしょうか?
関根:そうですね。
高島:私もそうです。
──それはなぜですか?
関根:やっぱりテレビでは出来ないことが出来るというのが大きいですね。
高島:それと同時に全世界の人に見てもらえるのも魅力ですね。
関根:ハリウッドに負けないくらいのものが作りたいです(笑)
──アニメーション映画でやりたいことはなんでしょうか。
関根:最近発達しているCGのテクスチャなどをさらに追及して、2Dに落とし込んでみたいですね。最近で言うと3Dアニメ『豆富小僧』のエフェクトなどがすごかったんですけど、それを3Dではなく2Dにも持ってきて融和性を高くしたいです。
高島:私はアートアニメーションが好きなんですが、日本ではあまり注目されていませんよね。ですのでアートアニメーションの文化を自分から広めていきたいなと思っているんです。そのために今色々なアートアニメーションを観たり、美術館に行ったりして勉強しているところです。
関根さんの作品
グラフィックソフトの授業課題にて自分の理想の異性をキャラクター化
高島さんの作品
キャラクター設定の授業課題にて犬の擬人化キャラクターをデザイン
●将来に結び付く充実した授業内容
──お二人ともそういった夢や目標に向かって学ばれていると思うんですが、今学校で学んでいるなかでどんなことが将来に結び付いていくと思いますか?
関根:授業では実際に現場で使うソフトを使用しているので、そういったものが実践に結び付くと思いますね。
高島:私は今「映画の心理プロファイル」という授業で映画で使われている心理学を学んでいるんです。先日は「不安と恐怖」をテーマにした授業を受けて何を不安にさせる映像を作れるかということを学びました。そういった知識を実際に自分で作る映像に取り入れていき、より感情移入してもらえる映像作りをしたいと考えています。また、3DCGの授業では外部の先生が教えてくださるんですが、アートアニメーションがやりたいということを相談したらお勧めの作品を教えてくださったりして、色々相談にも乗ってもらえます。
──この授業が特に面白いという授業、関根さんはありますか?
関根:色彩設計の授業なんですが、実際にアニメーション作品を作る際に使ったものを資料として見せていただけるのが興味深いですね。また、作画の授業では先生が実際アニメーションのお仕事をしていく中で、「こういった部分が難しいよ」など現場で感じられたことを教えてくれるんです。テキストの中のことではなく、実際に経験したことを教えてくれるので、これからそれが役に立っていくと思いますね。あとは授業で様々な作業を学ぶことで、監督になった時、作画やその他の全体の作業を把握するのに役立つと思うんです。現場で全体のワークフローを見て監督や演出としての仕事が出来ると思います。
──高島さんは先ほど教えてくださった以外にもにありますか?
高島:以前「アテレコ入門」という声優科の授業を受けて、アニメと実写、外国のドラマの映像に声をあててみることができたんです。そこで「声優ってこういうことをしているんだ」という実体験が出来たので、それが監督になって声優さんのことも考えなければいけない場面になったとき、活かされると思います。
●他のグループ校や業界との繋がりを作ることが出来るのが、東放学園映画専門学校の魅力
──では、最後に、改めてお二人が東放学園映画専門学校のアニメーション映像科で学んできて、自分がここに入って世界が変わったなということや、世界が広がったなと思う部分、そしてこれからこの学校へ入ってくる生徒に伝えたいことがあれば教えてください。
関根:先ほどからお話ししているとおり、他のグループ校の生徒達と人脈を作れるということや現役の先生が多いので現場とのつながりを作れるということ、学校を通じてアフレコ現場の見学に参加できるなど、学校の外につながる入口が東放学園映画専門学校にはたくさんあるんです。それを自分が活かそうと思ったら世界がどこまでも広がっていくと思うので、そういったところを楽しみにこの学校に入ってきてほしいですね。
高島:声優科の生徒や音響の学校の生徒などと交流を持って色々なことが聞けるという点が良い点だと思います。あとは実写の映画などアニメ以外の授業を経験することもでき、そういった点で東放学園映画専門学校は幅広いことを知ることができると思うんです。学校に居ながらにしてそういった様々なことを体験できるのが、東放学園映画専門学校の素晴らしいところですね。
──ありがとうございました。
<取材・文:福島 槙子>
>>東放学園映画専門学校アニメーション映像科
>>アニメーション映像科オフィシャルブログ
こちらは授業風景
授業では実際に現場で使うソフトを使用しているとの事。























































