
制作のウラ話に加え、アーシャ役の井上麻里奈さんやニオ役の伊瀬茉莉也さんも登場した『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』完成披露イベントをレポート!
2012年6月21日(木)、コーエーテクモゲームス本社において株式会社ガストの発売するPS3向け新作ゲーム『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』(以下、『アーシャのアトリエ』)の完成発表イベントが行われた。
『アーシャのアトリエ』は、アイテムの合成・調合システムを中心に据えたRPG『アトリエ』シリーズの最新作。サブタイトルによっていくつかのシリーズ細分化が行われており、昨今では『ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~』をはじめとする、『アーランド』シリーズが人気を集めている。
また『アーシャのアトリエ』は、『~黄昏の大地の錬金術士~』という新たなサブタイトルを持った、これまでPS3にて展開されてきた『~アーランドの錬金術士~』とは異なる世界観の新作タイトルでもある。どんな作品になるのか、ファンの期待は高まるばかりだ。
今回のイベントでは、コーエーテクモホールディングスの襟川恵子さんや、ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの河野弘さんが登壇。それぞれが簡単な挨拶を交わしたほか、開発ディレクターである岡村佳人さんや、イラストレーターの左さん、本作のムービーディレクター・高津幸央さんらによる、本作に関する解説が行われ、最後にはアーシャ役を務める声優の井上麻里奈さん、ニオ役の伊瀬茉莉也さんもスペシャルゲストとして来場するなど、非常に豪華なイベントとなった。
『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』完成発表イベントに登壇したみなさん。
●『アーシャのアトリエ』はこう変わった! 裏話も満載の開発者トークパート
まずは本作の開発ディレクターである岡村さんが登壇し、『アーシャのアトリエ』およびシリーズ全体のシステム解説を実施。それにあたってゲームの実機映像が披露された。
岡村さんによると、今までのアトリエシリーズと違い、時間制限のある「システム寄り」なゲーム性から、より「ストーリー」を中心としたゲーム性となっているとのこと。また、立ち絵が中心だったイベントシーンが、3Dモデルを使ったものに変化し、よりドラマチックにストーリーを楽しめるようになっている。もちろん、ストーリー演出は豪華声優陣によるフルボイスで進行される。
また、一般のRPGユーザー層に訴求するため、複雑になりがちだったシステムを再構築している。全体的にシンプルな作りになったおかげで、ロード面もかなり改善されているのも注目ポイントだ。
イラストレーターの左さんについては、退廃的な「黄昏」をイメージした世界観を表現できる「シックなイメージのイラストレーターさん」ということで採用が決まったとのこと。
イラストレーターの左さんや、ムービーディレクターの高津さんが登壇してからは、さらにキャラクターの設定画像も公開された。ニオに関して左さんは「アーシャの妹という設定はあったのですが、アーシャのデザインが完成していなかったこともあって、全然違ったデザインでした」とコメント。さらに「"花"というキーワードがあって、そこからデザインを膨らませていきました。気の強い妹、というキャラクター性を出すために、現在のショートカットになっています」と、現在のデザインに至るまでを解説してくれた。
現在公開されているオープニングムービーにも、キーワードである「花」は多く登場しており、その制作を行った高津さんによると「キーワードを意識してオープニングを見ると、また違った間隔を楽しめます」とのこと。すでに見たという方も、再度オープニングを見てみると、新しい発見があるかもしれない。
ひと通りの解説を終えると、左さんと高津さんは降壇の運びとなった。その際、それぞれ以下のようなコメントをいただけた。
左さん:
人気シリーズのイラストレーター変更ということで、引き受けるにあたって迷いはありました。今も、現在進行形でプレッシャーがのしかかっています。皆さんの反応を真摯に受け止めて、もし次回があるのならば、反映させていきたいと思います。
高津さん:
左さんの可愛らしいイラストのイメージを壊さないように、オープニングアニメーションを制作しました。今後も続けていければと思います。
『アーシャのアトリエ』開発ディレクター・岡村佳人さん。
『アーシャのアトリエ』キャラクターデザイン担当のイラストレーター・左さん。
『アーシャのアトリエ』ムービーディレクター・高津幸央さん。
●井上麻里奈さんと伊瀬茉莉也さんによるトークパート。シークレットゲストとして紗也さんも登場!
アーシャ役の井上麻里奈さんと、ニオ役の伊瀬茉莉也さんが登壇した際は、おふたりに加えて、本作の挿入歌である『Stargazer』を歌う紗也さんがサプライズゲストとして登場。ここからは、そのトークの様子をお届けしよう。
――演じたキャラクターの魅力について
井上さん:
彼女は薬士の仕事をしていて、普段はアトリエにこもっています。ミオを探して各地を旅していくのですが、すごくシスコンで、妹のミオのことになると猪突猛進になってしまいます。見た目通りのおっとりとした女の子なのですが、ドジな部分もあっても、しっかりと一本筋の通っています。
伊瀬さん:
ニオはアーシャの妹です。すごいしっかり者なんですが、お姉ちゃんゆずりなのか、ちょっとおっちょこちょいな部分もあったりする、天津万欄で元気な女の子です。離れ離れになっていても、お姉ちゃんとの再会を夢見て待っていますよ。それと、お姉ちゃんに負けないくらいシスコンです(笑)。
――声に収録時のエピソードなどについて
井上さん:
ゲームの収録ではセリフが画面に出てしまって、作家さんの描いた台本から外れた演技をするのが難しいのですが、『アトリエ』はそれがなかったので、アドリブが効くのがよかったですね。声優としては、すごくやりやすかったです。
伊瀬さん:
ミオはストーリーの関係上、アーシャに比べてセリフの量が少なめなんです。しっかりと再開した後のお話もゲームには用意されているのですが、再開するまでと再開したあとではミオの心情も違うので、その演じ分けは注意しました。
――ゲームの挿入歌を担当しての感想や、曲の聞き所について
紗也さん:
ゲームの曲を歌うのははじめての挑戦です。私の歌う『Stargazer』とても力強い歌で、大切な人を守りたいといという気持ちが表されています。最後の「あなたを守りたい!」という一節は、セリフのように歌いました。いままで歌ったことのないタイプの曲でしたので、ゲームの世界観がしっかりと出るように気をつけています。
――ガスト総合イベント『ガスト・ガーラ』の出演について
紗也さん:
先ほどお話した『Stargazer』を、よりパワーアップした形でお届けできると思います。ぜひよろしくお願いします!
井上さん:
これまでの『アトリエ』など、ガスト作品のヒロインたちが総出演のイベントということで、私も出演させて頂きます。
伊瀬さん:
私も出たかったんですが……。スケジュールが会わなくて。
――ファンの皆さんへのメッセージ
井上:
作品全体が個性的で、暖かい雰囲気の作品になっています。まだまだ皆さんに知られていないキャラクターもいると思いますが、登場するすべてのキャラクラーが、みんなが個性的で、みんな魅力的です。たくさんの方に愛していただける作品になることを願っています。
伊瀬さん:
この物語のキーワードに「約束」という言葉があります。日頃、家族や友人の間で交わされる約束は大切ですよね。そういったことを思い起こせるようなストーリーになっていますよ。
紗也さん:
私のことを初めて知った方も多いかとは思います。BGMにも注目してプレイしていただければと思います。ぜひ、よろしくお願いします。
イベントは以上で終了となった。話の中に出てきた設定や、オープニング映像などは公式ホームページでチェックできる。また。7月2日に控えたイベント『ガスト・ガーラ』では、グッズの先行販売なども用意しているとのこと。気になった方は、こちらもチェックしてみるといいだろう。
◆『アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~』
ハード:プレイステーション3
発売日:2012年6月28日(木)
価格:
通常版 7,140円(税込)
プレミアムボックス 10,290円(税込)
CERO審査:「B」12才以上対象
備考:ダウンロードコンテンツ対応
>>『アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~』公式サイト
>>『ガスト・ガーラ』公式サイト
アーシャ役・井上麻里奈さん(中)、ニオ役・伊瀬茉莉也さん(右)。
挿入歌『Stargazer』を歌う・紗也さん。
アーシャ(CV:井上麻里奈)
ニオ(CV:伊瀬茉莉也)






















































