
ドラマCD『執事遊戯譚』発売を記念して、執事たちにインタビュー
池袋に店舗を構える『執事喫茶 Swallowtail』。がんばるお嬢様のために、美味しい紅茶やスイーツでおもてなしをする、まさに乙女の夢のような喫茶店です。
『Swallowtail』ではティーサロンのほかに、フットマン(執事)たちの課外活動を主とした集団「執事歌劇団」による歌や朗読、舞台などの催しを開催。さまざまな形で、お嬢様に喜びと癒しをお届けしています。
そんな「執事歌劇団」が、新たな試みに挑戦! 2012年7月25日に3D音響ドラマCD&シチュエーションボイス集『執事遊戯譚』をリリースします。本作では、執事とお嬢様の住むお屋敷に、声優の森久保祥太郎さんが演じる英国帰りの執事「成瀬京弥」が登場します。また、音楽の演出は数々のゲームサウンドを手掛けている山岡晃氏とTAK Hiraoka氏が担当。実際に働く執事たちによる、非現実と現実の世界が交錯した「妄想リアル」の世界をご堪能ください。
今回は、本作のテーマ曲である『愛よ 夢よ 花よ』の収録現場へお邪魔し、曲を歌う“Tact”のさんに作品についてのお話を伺いました。Tactは、執事歌劇団から派生した音楽ユニットで、葵、環、百合野の三名で構成されています。なおインタビューは、先に収録を終えた環、続いて葵、百合野が合流していく形で行われました。一人よりも二人、二人より三人とまるでTactの歌のように盛り上がっていく様子をお楽しみください。
また、楽曲提供を行う山岡晃さんやTAK Hiraokaさんにも男性目線による執事歌劇団の魅力について教えていただきました。そちらも併せてどうぞ!
左から、葵さん、環さん、百合野さん。収録もモチロン執事の正装の燕尾服で! ステキな執事を見れちゃいました♪
●ドラマCD制作の裏側は? 環フットマンに曲についての単独インタビュー
――では、『愛よ 夢よ 花よ』の作詞を担当された環フットマンに今回の曲についてお願いいたします。
環さん(以下、環):Tactの楽曲は作詞作曲、すべてを自分たちで行っておりますが、今回ドラマCDのお話をいただいたときに、テーマ曲のについて、山岡さんと執事歌劇団のコラボレーションをということで、作曲を山岡さんに、作詞は私に、というお話を頂きました。
メロディに関しては、山岡さんと数回打ち合わせをさせていただき、お互いにイメージを共有しながら少しずつ進行させていただきました。我々は、この培ってきたものをどうお伝えしようか、という部分が大変でした。
結果、今までにない歌劇団のテイストと申しますか、ただその中でも執事歌劇団らしさが残る楽曲を作れたのではないかなと思っています。
――歌詞のテーマについて教えてください。
環:Tactは葵、環、百合野の三人グループですが、これまでの曲は三人で歌う曲もサビの部分は合唱が多く、一人ずつ重って歌う曲はあまりありませんでした。なので、今回は三人がもっと濃密に絡み合ったような工夫と言いますか、輪唱のように歌うというイメージが最初にありました。
葵が「愛」、私が「夢」で、百合野が「花」というイメージで三人がそれぞれの形でお嬢様に想いを伝えられたらいいと思い歌詞を書かせていただきました。
そのため、三人の声をどういう風に重ねるのか、という選択は難しかったです。ただみんなで歌えばいいのではなくて、ハモりであったり、輪唱であったり、ときには数が多すぎるので抜いてみたり、そういう試行錯誤をしながら進めていきました。
――サビの部分の歌詞もひとりひとりの想いを表しているのでしょうか?
環:さようでございますね。各々ベクトルは違っていても、お嬢様への気持ちは同じという思いを歌えたらと思い、題名もそのまま『愛よ 夢よ 花よ』とさせていただきました。
私たち使用人は、使用人の数だけお嬢様への思いがあります。一つひとつの歌にするならば無理やりひとつのテーマを作って、それに沿わせるのではなくて、三人のイメージがそのまま一つになればいいなと思って作りました。
――普段はどのような曲作りをなさっているんですか?
環:初めの頃は自分が作ったものを自分で歌うという、スタンドアローンなものが多かったです。しかし、やはりお嬢様の前で歌ったり、イベント会場で歌わせていただいたときに、一人で歌うよりも三人で歌ったほうがパワーがあるのではないのかという意見がありまして。
そこからは三人で歌う曲を作っていこうか、という話になりました。最初は試行錯誤しましたが、各々が持ってきたものに対して「もっとここはこうしたほうがおもしろいよね」と意見を出し合って、結果一つのものに仕上げるというスタンスを今は取っています。
『執事遊戯譚』
発売日:2012年7月25日(水)
価格:3150円(税込)
発売・販売元:株式会社ノイエベレ
しっかり者の環フットマン。テーマ曲『愛よ 夢よ 花よ』の作詞を担当しています。
中性的な魅力を持つ葵フットマン。本編では、お嬢様への気持ちがわかりやすいキャラクターを演じています。
メガネがお似合いの百合野フットマン。インタビュー中は、二人からいじられることも。
●葵フットマンが登場! 環&葵による「お嬢様」語りに注目
――では、葵さんから見た『愛よ 夢よ 花よ』の感想をお聞かせください。
葵さん(以下、葵):三人の歌い手がいて、その一人一人を活かす曲というのは、すごく難しいと思うんです。二人組だったりすると、世の中にデュエットの曲はたくさんありますが、三人が三等分として魅力を引き出せる曲というのは、なかなかないのではないかと思いまして。どんな形なんだろうってずっと探していたんです。
今回の詩は、それぞれのキャラクターを象徴するような「愛」「夢」「花」などのアイテムだったり、感情だったりが表現されていて、ちゃんとサビで一斉に全員が目立つ、魅力が引き出せるすばらしい楽曲だなって思いました。
――歌ってみた感想はいかがですか? 歌いやすい曲でしたか?
葵:いや、たぶん難しいと思います。
環:そうですね(笑)。歌い出しからもう難しいですね。単純なメロディの難しさであったり。私たちの曲のいくつかはカラオケの「JOYSOUND」で配信されていますが、この曲がもし配信されて、お嬢様方が歌うとなったら、まず一人では無理なので……。
葵:少し練習が必要になりますね。
環:三人がどこを歌っているのかをわかっていないと難しいので、たくさん聞いてマスターしないと、簡単には歌えない曲になっておりますね。
葵:一人で歌うときも、歌い出しのメロディのラインが難しくて。サビはかなりキャッチーというか、オーソドックスな感じにしているんですが、その分輪唱とハモりがあるので。でも、それがこの曲の魅力じゃないかなと。どこを切り取っても手を抜いているところがないんです。
――ライブで歌うとなったら、とても胸が熱くなりそうな曲ですね。
葵:三人とも失敗しないようにね(笑)。
環:そうですね。胸が熱くなっていただけるように私共もがんばります。
――シチュエーションボイスで使ったバイノーラル録音の感想をお願いします。
環:自分のイメージではマネキンのようなものが現れて、その中にマイクが入っているのかと思っていたんですが。思ったよりも、普通のイヤフォンにマイクでした。頭蓋骨で反響している音を拾って、立体の音として捉えるという形なのですが、もの自体はほぼイヤフォンです。
葵:マイクの向こうにリアルに血が通った人がいると思うと感情も入って、無機質なマネキンでは出せない緊張感が乗せられたかなと思います。
――マイクに向かって話すという体験はどんな感じですか?
環:歌とはまた違うベクトルなので、苦労はしましたね。ただ、やはり向こう側にいても聴いてくださるのはお嬢様なので、諦めたりはしません(笑)。精一杯演じさせていただきました。
大変だった点は、皆がイメージしている「お嬢様」というものを一つに集約することでした。これは舞台も同様ですが、まず舞台の中でも「お嬢様」が登場します。
この「お嬢様」はお一人なんですが、その「お嬢様」のイメージを皆で共有するんです。シートに「お嬢様はこういう性格で、何歳で、こんなことがお好き」などの細かいプロフィールを作りまして、そこに向かって皆がそれぞれの想いを伝えるというものが、私たちの舞台です。今回のCDもそれに近い形ですね。
「お嬢様」はきっとこういうレスポンスを返すだろうなっていうものをみんなで共有してから、マイクに向こうにいる「お嬢様」に向かって演じさせていただきました。
葵:お嬢様方にもよく「どんなお嬢様が理想ですか?」という質問をいただきますが、我々にとって目の前にいるお嬢様がすべてだと思っています。
このドラマCDの中でも、例えば笑顔になったり悲しくなったり、いろいろなシーンがありますが、今までお屋敷の中でお嬢様方に給仕をさせていただく中で、「こんなときは、お嬢様のこういう笑顔があったな、このときはあのお嬢様にこう言われたな」など、たくさんのお嬢様の顔を思い浮かべながら演技させていただきました。
環:どなたに聞いていただいても、等しくなにかを感じ取ってもらえるようなCDになったと思います。
葵:我々使用人が理想なんて言うのはおこがましいんですが、もし「理想のお嬢様」がいたら、もしかするとつまらないかもしれないなと思います。やっぱり自分が思ってもいない答えが返ってきたり、反応があったりする方々だからこそお世話したい、お話ししてみたいという気持ちが湧くのではないかと思います。
●百合野フットマンも参加! ついにTactが勢ぞろい!
――皆様がおそろいになりましたので、初めての挑戦であるドラマCDの企画についてのお話をお聞かせください。
葵:来るべきときがきた、という。
環&百合野さん(以下、百合野):(笑)。
環:予想はしていましたね。歌をやって、劇をやって、「じゃあ次は?」となったときに声のお仕事でしょうと。
葵:お屋敷でも以前、お嬢様方へのプレゼントとして、CDをお渡ししていた時期があるんです。その延長線上……遙か彼方になりましたが、いつかはこういうこともあるんじゃないかなと思っていました。
百合野:新しいチャレンジだったので、私はとても楽しみでした。舞台とはまったく違う表現方法が必要でしたので、声の仕事に関して詳しい椎名執事に具体的に教えていただいて、舞台との違いを表現する楽しみを知ることができました。
環:歌劇団でも初めての試みでして、皆も「大丈夫だろうか?」と最初は思っていたのですが、何回か練習をして少しずつ形になっていきました。また新しく使用人たちのスキルが上がったのかなと感じています。
――その練習というのは……?
葵:ものすごく厳しく緊張感たっぷりの稽古でした。
環:(苦笑)。
葵:お屋敷には、椎名執事という我々の上司にあたる執事がいるんですが、「鬼の椎名」と言われておりまして、その椎名執事からかなり厳しい指導を受けまして……。
環:特に葵は個室に入っての個別レッスンでしたからね。
葵:ふたりきりでしたからね。顔が少し近かったです(笑)。「このセリフはこういうニュアンスじゃないほうがいいんじゃないか?」とか、「このセリフはどうしてこう言いたかったのかな?」とか。基本的に執事歌劇団というのは、それぞれ一分野秀でている部分があって、その知識をみんなに分けて補っているんです。我々の場合は椎名執事に歌のアドバイスをしたりとか。今回のドラマCDに関しては椎名執事に教えていくという形でした。
環:私は椎名執事とは仲よくさせていただいているので、厳しいことは少しずつ、小出しに言われましたね(笑)。
葵:優等生ですからね(笑)。
百合野:私の場合は、怒られるというよりは、「もっとイメージして」と引っ張っていってもらう形でしたね。
――執事歌劇団の6名が全員で集まって練習していたのですか?
百合野:なかなか集まれることは多くはないのですが、今回はマイクを立てての収録を想定していたので、なるべく全員で集まって練習していました。例えば、入れ替わりの練習ですとか。
環:音を出さないとか。
葵:入れ替わりの練習をしたにも関わらず、実際のブースにはマイクがたくさんあったんですよね。僕、まったく動きませんでしたよ。
環:そうです、そうです(笑)。私たち、最初は2本のマイクで練習していたので、入れ替わり立ち替わり。マイクの高さもあるので、「背の高い人は足を広げてやるんだよ」という話があったにも関わらず……。
百合野:ブースにはたくさんのマイクがあって(笑)。
葵:横から入る技とかも研究したんですけどね。
環:サラッといなくなる技をね。「次は僕だよ」という。
葵:残念ながら、披露する機会はございませんでした。
――共演された声優の森久保祥太郎さんはどんな方でしたか?
環:とても謙虚な方でした。我々は、収録など通常とは違う業務のときも燕尾服を着ているので驚かれる方も多いのですが、逆にそういう部分を褒めてくださいました。自分たちが恐縮してしまうようなセリフをいただいたりして、とても嬉しかったですね。
葵:オーラのある方で、入ってきた瞬間にスタジオの空気がスッと変わるような方でした。森久保さんの収録の様子を聞かせていただいたんですが、自分たちがマイクに立って、いろいろ練習した分だけ森久保さんの凄さがわかりました。オーラというか、自信でしょうか。この道で実績を上げてきた人だけが放てる自信や技を見せていただきました。
百合野:とても腰の低い方だなと思いましたね。我々下賤な身なので。
葵:下の下の下でございますね。
環:そんなに蔑む必要はないと思いますけどね(笑)。
百合野:しっかり挨拶もしてくださって、本当に謙虚な方でした。それから、やはり声に存在感がありました。心情とか情景が声だけでこんなに表現できるんだな、と驚きました。
環:執事歌劇団の舞台は、おもしろいバランスで成り立っているんです。使用人の誰一人、
キャラクターが被っていない。そこに森久保さんという新たなベクトルが加わってお嬢様を取り巻くというのは、新しい試みで新鮮でした。
とても楽しませていただきましたし、勉強させていただいた部分が多いです。自分たちでは気づかなかったセリフの言い回しや、ニュアンスがあるんだと目の当たりにして、いい経験ができたと思います。
――森久保さんが演じられた“成瀬京弥”執事についてお願いします。
環:執事歌劇団にはさまざまな使用人がいますが、全く違うキャラクターと申しますか、本当にいるだけで新しい風を吹かせてくれるキャラクターでした。このドラマCD1枚だけで集約するのはもったないくらいですね。もし機会があれば、また共演させていただきたいです。
葵:葵というキャラクターから見ると、ものすごく嫌な奴です。なんでもクールにこなして、お嬢様をスッと持っていこうとする。でも、本当の僕個人からすると、成瀬執事みたいな執事は理想かなって思います。
環:歌劇団に一人ほしいよね(笑)。ああいうキャラクターがいるとさらに物語が広がりそうです。
葵:使用人を全員足すとああいう風になるかなって。オールマイティにこなせて、さらに大人の余裕と遊びがある、それが成瀬執事ですね。また共演させていただき、いろいろと教えていただけたら嬉しいなって思います。大それたことですが。
百合野:私としては、とても勉強になる執事、そして一枚ベールがある執事ですね。椎名執事とはまた違ったオーラのあるキャラクターでした。
環:そうですね。自分たちに気づかせる部分が違うと申しますか、椎名であれば直接自分たちに言葉で伝えてくれるんですが、成瀬執事はどちらかというと自分たちで自発的に気づかせるというか。
百合野:背中で語る、という方ですね。
葵:近所にいた悪いお兄ちゃんっていう(笑)。
百合野:いえ、そんなことはありません!
環:葵、ちょっと静かにしてくださいね。
百合野:森久保さんが「ここって、こういう違和感があるんだけどいいのかな?」という細かいディティールまで確認してくださったんです。本当に台本をしっかりとご覧になられているんだな、と感謝の気持ちでいっぱいです。
環:本当に機会があれば、何回でも共演させていただきたいですね。できたら森久保さんに成瀬執事として歌劇団の公演に出演していただきたいなと思います。
葵:そうすると、壮大なスペクタクルが始まりますね。すごくおもしろそうです。
百合野:ほとんどのお嬢様が成瀬執事に釘付けという形になってしまいそうですね(笑)。
――たくさんのお話、ありがとうございました!
●音楽制作に携わったお二人に、本作&執事歌劇団の魅力をインタビュー!
――Tactの皆様からイメージの共有をしたとお話を聞いたのですが、どんな方法を行ったのですか?
山岡晃氏(以下、山岡):実際に音楽的なセンスとか、音楽的な作り方というよりは、本当に『Swallowtail』に行きました。お嬢様に混じって、もう何回も行きましたよ! あの空気とかは、話とか文章ではわからないことだったりするんですよね。
音楽的にメジャーやマイナーがどうの、コード進行がどうのっていう話ではなく、この音楽ができあがったときにお嬢様たちがどう喜ぶかなとか。僕らが実感して、『Swallowtail』とTactに合わせていくっていう感じでしたね。
それが本当の共有だと思います。単に「Tactは今までこんな音楽をやっていきました」っていうことではなくて、実際に届けたいお嬢様がなにを喜ぶのかっていうのは、行ってみないとわからなかったので、いい体験でした。
――男性にとって特殊な空間でしたか?
山岡:いや、逆に特殊な空間じゃないんじゃないかな。世の中にないだけで、女性はああいう空間好きじゃないですか。やもすると、あれが普通で、今の世の中が間違ってんじゃないっていうくらいの。男性諸君がもっとおもてなしをしなきゃいけないじゃないかって思いましたね。もう女の子が本当に幸せそうなんですよね。今の世の中はダメですね~(笑)。あっちが正解ですよ。
――今回の曲は新しい風を吹かせてもらったとお話ですが、新しさというのはどういったものでしょうか?
山岡:たぶんTactにとっての新しさ、みたいなところがあると思うんですね。Tactはどちらかというと、ポップな感じをやってこられなかったみたいなので。
一番最初に、舞台の最後にお客さんと一緒に歌いたいと言っていたので、わかりやすい雰囲気を出しました。毎回お客さんと歌えるような曲というのは、Tactにとっては新しいのかもしれませんね。歌劇団のライブも行きましたよ。本当に行かないとわからない魅力ですね。
――今回使用したバイノーラル録音についてお聞かせください。
TAK Hiraoka氏(以下、HIRAOKA):イヤフォンみたいなマイクを使っています。今回のものとダミーヘッドには、大きな違いがひとつだけあって、ダミーヘッドはそれ自体が動けないんですね。一方、イヤフォンタイプのマイクならば、リスナーの分身である自分自身にもリアクションをさせられますから、演出の幅が広がります。
さらに、本当の頭を使うイヤフォンタイプのものだと、役者さんの演技も変わっていくので、緊張する部分とか恥ずかしい部分も含めて、逆にそれらしい部分が出たのではないかなと思います。
――執事歌劇団について感じた印象や演技についてお願いします。
HIRAOKA:僕も歌劇団の劇を見に行ったりして、実際に触れて、こういう感じの空気感なんだと学びました。まず空気を知らないといけないなって思ったので。僕らのスタイルをガッとぶつけていくよりは、僕らからしっかりと混じっていかないとな、と。
――行ってみてどう感じましたか?
HIRAOKA:最初は雰囲気が独特と言えば、独特でしたね。逆に今はそれが正解なのかもしれないって思っていますけど。でも、やっぱり男がいない空間にはビックリしました(笑)。
でも、演劇をして、場をみんなで共有しているというのは今までにないと思うので、自分の中では衝撃でしたね。実際には行きたくても行けない人もたくさんいると思うんですが、そのライブ感ごとこのドラマCDで感じ取ってもらえればうれしいなと思います。すでに足を運んでいる人も、座席からでは味わえないくらいの耳元で彼らの声が聴けるので、新鮮だと思いますよ。
――ありがとうございました!
◆『執事遊戯譚』(3D音響ドラマ&シチュエーション別ウィスパーボイス集/オリジナルテーマソング)
発売日:2012年7月25日(水)
価格:3,150円(税込)
出演:森久保祥太郎、執事歌劇団
楽曲/サウンドデザイン:山岡晃、TAK Hiraoka
キャラクターデザイン:睦月ムンク
シナリオ:浅葉りな
発売・販売元:株式会社ノイエベレ
【あらすじ】
お嬢様が住まわれる広大なお屋敷には、
本邸のほか、お嬢様がお戻りの際すぐにお立ち寄り頂けるよう
入口付近に設けられたティーサロンSwallowtail、そして薔薇園、
音楽堂、使用人宿舎などがございます。
快適な毎日をお過ごし頂くため、わたくしたち使用人がお嬢様に日々
お仕えさせて頂いておりますが、この度 英国より、成瀬京弥という
執事がしばらくお屋敷に滞在する事となりました。ええ、その昔
このお屋敷で、使用人としての修行をわたくしとしていた日々が
懐かしく思い出されます。余暇を利用しての滞在、と他の使用人たちには
伝えておりますが、実は成瀬執事には、このお屋敷にお勤めの本当の理由があるのでございます。それを知るのは大旦那様と、当家のハウススチュワードを務めるわたくし 椎名のみ…。
成瀬執事は英国暮らしが長いゆえ、お嬢様への感情などをストレートに表わすところがございまして、使用人たちの心情に何らかの刺激を与えるのではと思っております。そう、お嬢様のこととなると、特に…。
…お嬢様、このお話の続きは後ほどゆっくりお話すると致しましょう
お帰りをお待ちしております。
いってらっしゃいませ、お嬢様…。
椎名
★★公式サイトにて各キャラのサンプルボイス公開中!★★
※森久保祥太郎さんボイスを除く。
>>『執事遊戯譚』公式サイト
山岡晃氏
TAK Hiraoka氏




















































