アニメ『アルカナ・ファミリア』初のイベントを開催！　8人のメインキャスト勢ぞろい&主題歌ライブに、驚きの重大発表も!!

　2012年7月～9月にかけて放送されたテレビアニメ『アルカナ・ファミリア』。その初イベント「La prima festa」が9月2日(日)、東京・ラフォーレミュージアム六本木にて行われました。

　メインキャストの能登麻美子さん、福山潤さん、代永翼さん、吉野裕行さん、杉田智和さん、中村悠一さん、小杉十郎太さん、遊佐浩二さんら豪華声優陣に加え、主題歌を担当する原田ひとみさんが出演。さらに重大発表もあった注目イベントの夜の部の模様をレポート！

「アルカナ・ファミリア 1st EVENT “La prima festa”」に出演された方々。

●初めて8人のメインキャストがステージで並び立ち、掛け合う豪華なイベント

　進行役は『アニスパ！』のパーソナリティやシンガーとしておなじみの鷲崎健さん。まず、イベント時はまだ放映されていない最新の第10話「Arcana Famiglia」の先行上映からスタート。フェリチータの秘密とモンドの生死が絡み合うシリアスな展開に固唾をのんで見守るお客さんたち。しかしリベルタとノヴァが幼少期を振り返るシーンで子供時代の各キャラが動き回るのを観て、「キャー！」や「かわいい！」の声が。ジョーリィを含め、ファミリーとしての絆を感じられる、素敵なエピソードだった。

　上映が終わると鷲崎さんが登場し、キャストを一人ずつステージに呼び込むたびに歓声が上がる。『アルカナ・ファミリア』ファンにとっては待ちに待った初めてのイベントで、8人のメインキャストが並ぶ様子は夢にまで見たシーン。ごあいさつで能登さんはうれしさからか息をはずませて「皆さんとお会いできてうれしいです！」。福山さんも興奮のあまり、「盛り上がっていきましょう！」と早口に。

　代永さんのトゲトゲのついたクツに興味津々の福山さんと吉野さんは代永さんの両脚を持ち上げる。そのやんちゃぶりはデビトとリベルタそのもの？　また吉野さんは某番組よろしく「私達は『アルカナ・ファミリア』声優です！」宣言。杉田さんは「好きなラザーニアは何ですか？」の問いかけからラザーニア連発。鷲崎さんに昼の部でマイクを壊したと指摘された中村さんは「テープで直しました（笑）。照明の明るさに目が慣れていなくてまぶしいです」とおどける。

　小杉さんは本番1分前に代永さんがうとうとしていたことを暴露したり、「このイベントを最高の想い出にしたいという気持ちはアルカナ？」など小杉節炸裂。5分に及ぶ、あいさつに鷲崎さんはあきれ気味(笑)。最後の遊佐さんはジョーリィの声で「今日はよくぞ来てくれた。お前達もせいぜい頑張れよ」とキメるとお客さんは大喜び。

●トークコーナーでの代永さんイジりにあふれる愛？

　トークコーナーに入り、紅一点の能登さんは「キャストがアクの強い人達ばかりじゃないですか？」と鷲崎さんに言われ、笑いながら「そうですね」とうなづきながらも「現場では代永さんが人気者だと思います」。その瞬間、吉野さんと中村さんから「名前呼ばれてハニカむな！」と物理的なツッコミが。

　代永さんいわく現場でイジられているのは「福山さんと遊佐さんです」。そこに小杉さんが「代永君が遠ざかるんです。俺のこと嫌いだろ？」と追い打ち。「嫌いじゃないです！」と否定する代永さんに「なら俺のここ(横)に来い」。狭いイスに男二人が一緒に座る不思議な光景を見て「腹話術みたい」と福山さん。杉田さんからは「欲望を隠さないからいい(笑)」と言いながら「素直に受け入れるから好きです」と弁護され、顔を真っ赤にする代永さん。遊佐さんに「アルカナ博士！」と称されると、鷲崎さんから「リベルタをお寿司に例えると？」のムチャぶりに悩みながら「まぐろ」。すると「俺の何を知ってるんだ！」と福山さんからキレられたり。代永さんの愛されぶりがよくわかる。

●『アルカナ』あるあるで驚きの新事実が明かされた!?

　次のトークテーマは「『アルカナ』あるある」。このテーマの出題者である福山さんは「が舞台なのにイタリア語より英語が出てくる割合のほうが多い」。杉田さんの「収録後にペットボトルが毎回1本置き忘れられている」から派生して、代永さんは「僕は毎回3本持ち込んでます。落ち着かなくて」。中村さんは「アニメで幼少期のシーンで、ト書きに20年前と書いてあったんです。現場で僕らがそのままやらされることになって。驚いた」と話すと、福山さんも「僕は1回やりました。でも結局、同じ事務所の後輩が来て(笑)」と爆笑エピソードを明かした。ここでも「代永ができたからじゃない？」と吉野さんから突っ込まれ、思わぬとばっちり。

●生アフレコでのプロの演技とマイクワークに感動！

　続いての生アフレココーナーではスタジオ再現ということでマイクスタンド3本を代わる代わる使用する形式。1話と2話のシーンからピックアップ。最初に遊佐さん以外参加のシーンだったため、遊佐さんは鷲崎さんと並んで進行役に。遊佐さんよりの能登さんへ感想を求める質問に、能登さんは「緊張しますね」とコメント。遊佐さんの司会ぶりは鷲崎さんが「めっちゃしゃべる」と驚くほどの上手さ。1話のアルカナ・デュエロ発表シーンなど3シーンを演じたが、演技の素晴らしさに加え、マイクでしゃべった後、姿勢を下げたり、体を器用に動かしながら隣りのマイクへ移ったり、受け渡したり。

　プロのマイクワークと技術に感激。また福山さんの「『アルカナ』あるある言ってもいいですか？」、代永さんの「ひ・よ・こ・ま・め」など楽しいアドリブも。「ちゃんと働いているところを見てもらえたら幸いです」と杉田さん。プロの仕事のすごさを見せつけられた。

●『アルカナ』の歌姫・原田ひとみさんのライブは熱く、激しく！

　『アルカナ・ファミリア』のアニメとゲームの主題歌を担当する原田さんのライブコーナー。ゲームから関わっているため、アニメ化はうれしかったと話す原田さんはもちろんゲームはプレイ済み。「ルカとリベルタを攻略した後に友達に貸したら戻ってこなくて(笑)」。お気に入りキャラはルカ。「いじめたくなるところ。彼は虐げられている時が一番輝いてる気がします(笑)」と説明すると会場からも同意の大きな拍手。

　トーク後にはアニメの主題歌『Magenta Another Sky』とPSP用ソフト『アルカナ・ファミリア-幽霊船の魔術師-』の主題歌『Requ≠iem』を披露。シングル『Magenta Another Sky』で着ているのと同じジャケットとタイトなスカート、タイツなど黒い衣装で身を包んだ原田さんは"Magenta"のタイトルと同じ真っ赤な照明の中、アグレッシブなロックサウンドにのせて熱唱。会場もイントロが鳴った途端に一斉に立ち上がり、クラップを打つ。原田さんもこぶしを振り上げて「ヘイ！ヘイ！」とあおる。ライブハウス状態に。

　「新キャラ達に想いをはせてレコーディングしました」と話した『Requ≠iem』は、ハードなオケながらもミディアムなテンポの曲で、激しくも言葉をかみしめるように想いを込めて歌った。ちなみに昼の部で歌ったのは『Magenta Another Sky』とゲーム主題歌『Stellina』。昼と夜で、違う楽曲を楽しませてくれた。

●オリジナル朗読は観客参加型！　お裁きを受けたのは誰？

　熱気冷めやらぬ中、情報コーナーではゲームの新作『アルカナ・ファミリア　フェスタレガーロ』が11月22日に発売されるのは既報済みだが、モンド(CV:立木文彦)とスミレ(CV:井上喜久子)が歌う主題歌のフルバージョンが流れるOP映像を初公開。サンバ調のデュエット曲と共にSD化したキャラ達が動き回る映像に「かわいい！」の声続出。

　ラストはオリジナルストーリーの朗読コーナー。女性観光客をもてなすアルカナ・ファミリア一同はどうしたら喜んでもらえるかを相談中。「静かなほうがいい」と自信満々のデビトに、「楽しいことをしたほうがいい」と主張するパーチェ。デビトの案に賛成するルカ、ノヴァ、ダンテと、パーチェに賛成のリベルタ、ジョーリィは2組に分かれて準備を始めた。外でディナーをしてもらおうというパーチェ組に対し、デビト組は甘い告白でもてなすことに。男性キャラによるフェリチータへの生告白に会場の女子達から歓声と悲鳴が続々と沸き上がるが一人拒否するノヴァ。結局、全員大ゲンカ。

　ここで、ゲームでおなじみの「見せしめ」タイム。どちらのチームが罰を受けるべきかを、入場時に配られたクリアファイルを掲げてお客さんが判定。その結果はパーチェ組がお裁きを受けることに。罰は勝者をほめること。パーチェはデビトを、リベルタはノヴァを、ジョーリィはルカとダンテをほめるくだりは、普段のキャラとのギャップがおもしろい。特にジョーリィが弟子でもあるルカに告げるシーンは印象的だった。

　なお、昼の部では、リベルタチームとノヴァチームに分かれて、料理対決を行うといった内容で物語が展開。初っ端からの「字が小さい……」(小杉さん)というイベントならではのアドリブを利かせる場面や、魚を捌くのにアルカナ能力を使おうとするノヴァのとんでもない行動に思わず会場からは笑いが巻き起こった。

　順調に料理が進んでいく中、最後のシメに出すドルチェで、メニューが被ってしまいリベルタとノヴァが衝突！　その騒動で作っていた料理がすべて台無しに……。ここで、リベルタチーム、ノヴァチームのどちらが悪いかということを会場のファンたちが判定!!　判定は入場時にファンたちに渡されたクリアファイルを使い、リベルタチームが悪いという方は黒、ノヴァチームが悪いという方は白をステージに向かってあげるという方法で行われた。

　気になる結果は、審判のフェリチータにより、懺悔をすることになったのはノヴァチーム(ノヴァ、ルカ、ジョーリィ)。そして懺悔の内容とは……口調が女性っぽくなるリンゴジュースを飲むというもの。見た目はただのリンゴジュースなうえ、自分では口調が女性っぽくなっていることに気づかないという凶悪さもあって、ジュースを飲んだキャラクターたちはしゃべり続ける。幸いにこの間、フェリチータはその場にいなくて事なきをえた。
　フェリチータは、その場にいない間に、リベルタとノヴァが作ろうとしていたトマトのドルチェを作り、みんなに振舞い、昼の部の朗読劇は幕を閉じた。

●『アルカナ』という大きな船で共に航海しよう！(小杉さん)

　エンディングでキャスト一人ひとりがメッセージを贈る。

遊佐さん：
ジョーリィが素直じゃない分、僕は素直にお礼を言います。ここまで来られたのは皆さんのおかげです。

小杉さん：
『アルカナ・ファミリア』は大きな船です。皆さんもずっとこの作品と航海を共にしていただけたらうれしいです。

中村さん：
次回のイベントでも今回を越えるものがお届けできたらいいなと思っています。今後も作品を応援していただけたらうれしいです。

杉田さん：
一つの作品を長く楽しめるのは幸せなことです。

吉野さん：
こういうステージに立つと皆さんからのエネルギーを改めて感じて、改めて身が引き締まりました。もうしばらく、この作品にお付き合いください。

代永さん：
ドラマCDから足掛け約2年、僕らもファミリーのようになっているのかなって。これから先も応援してください。

福山さん：
初めてのイベントと思えない一体感があって。これからもいろいろなプロジェクトがあると思いますが、皆さんと一緒に楽しんでいきたいです。

能登さん：
皆さんとお会いできて、みんな、この作品が大好きなんだなと感じたし、こんな愛がいっぱいの作品に携わらせていただいてうれしいです。これからも広がっていく『アルカナ・ファミリア』を末永く愛してください。

●アニメ未放映エピソード＋イベント映像発売、『アルカナ2』制作決定！

　キャストが退場してイベント終了かと思いきや、派手な音楽と共にスクリーンに「緊急告知」の文字が！　9月29日～10月8日まで東京・新宿マルイワンにてオフィシャルショップの開店。このイベントの模様とテレビアニメの未放送エクストラエピソードと併せて収録して、2013年3月27日に発売決定！　初回限定版にはジョーリィのキャラソンも収録。また完全新作となるゲーム『アルカナ・ファミリア2』の制作スタートも発表されると拍手と歓声が起こった。

　テレビアニメは既に放送終了してしまいましたが、ゲームの新作、来年にはイベント第2弾も決定している。まだまだ『アルカナ・ファミリア』は止まらない！