ナト☆キャン 特集　第１弾　ナト☆キャンが誕生することになった経緯

　アイドル・シーンの中でも異彩放つユニットとして注目を集めているのが、ナト☆カンとCANDY GO!GO!。両ユニットともに、今のアイドル界には重なる人たちがいない独特の存在感を放っている。もちろん、ナト☆カンとCANDY GO!GO!を比べても、かぶる面は一切ない!?と断言しても、あながち間違いではないだろう。

　そんな「アイドル界の常識を覆したユニット」として注目を集めているナト☆カンとCANDY GO!GO!が、誰もが予想していなかったコラボレートを実施。彼女たちは、ナト☆キャンと名乗り、8月28日(水)にコラボレーション・シングル『スペクトル』をリリースする。すでに何度かナト☆キャンとしてライブを行ったり、『スペクトル』のPVがyoutubeにアップされているよう、目ざといファンたちの間ではすでに話題を集めている。

　今回は、噂のナト☆キャンをキャッチ。ナト☆カンより7人のメンバーが。CANDY GO!GO!からは6人のメンバー(関根ゆみは別件仕事でインタビューは不参加)が集まり、ナト☆キャンとしてインタビューや撮影に応じてくれた。

　全三回に渡ってお届けするこの企画。第一回目では、「CANDY GO!GO!から見たナト☆カンの印象/ナト☆カンから見たCANDY GO!GO!の印象」をテーマにお届けします。


　

ナト☆カン
決してダンスや歌が特別上手いわけではない。心に響くメッセージソングで感動を届けるキャラでもない。だが底抜けに元気なのだ、ハツラツとしているのが「ナト☆カン」。彼女たちは「適当」は「本気」だ！

■ CANDY GO!GO!から見たナト☆カンの印象、Part.1

――まずは、ナト☆キャンが誕生することになった経緯から教えてください。

ナナナ―ナナンシ―(國武成美・以下ナンシー)：大人の事情!?!?!?

なぎさりん(以下りん)：CANDY GO!GO!もナト☆カンさんも個性の強い、アイドルらしくないユニットなんですよ。しかもメンバーだけじゃなく、両ユニットのプロデューサーもすっごく個性が強くって。そんなプロデューサーどうしの話が盛り上がり、気がついたら「ナト☆キャンを結成しよう」という話になったみたいで。

佐伯かな(以下かな)：その話を聞いたのが、2月末頃だったよね。

りん：そう。「こういう話が出てるけど、どう思う?」ってプロデューサーに聞かれたから、「面白そうだと思います」と返事をしたら、もう3月頭頃には、ナト☆キャンをやることが決まっていたよう、なんかお祭り的なノリで始まりました。

――なんとも「らしいノリだなぁ」と感じてしまいました（笑）。最初に、お互いのユニットの印象と、ナト☆キャンをやるという話を聞いたときの心境、実際に共演してみての手応えを聞かせてください。まずは、CANDY GO!GO!チームから聞いていこうか。りんさん、お願いします。

りん：はい。ナト☆カンさんとナト☆キャンを演ると決まったときは、「うまくナト☆カンさんのファンをCANDY GO!GO!に取れたらなー」って思いました（笑）。

ナンシー：そこーっ!!

りん：ナト☆カンさんのファンたちがCANDY GO!GO!にも流れたらいいなーって気持ちもあるけど（笑）。ナト☆カンさんの印象ですよね。ナト☆カンさんのライブを初めて観たとき、ものすごい次世代生物を見ているみたいな印象から、すっごい惹かれるものがあったし。「なんなんだろう!?」って感じるくらい、いまだ未知なる存在です（笑）。
もちろん、ナト☆キャンをやるうえでの期待感も、すっごく感じてます。互いに個性的なCANDY GO!GO!とナト☆カンさんがコラボしたら、いろんな新しいジャンルを切り開いていけるんじゃないか!?って期待していますし。わたし個人としては、あやかみさんがタイプなので、コラボ出来て嬉しいです!!

あやかみ(熊谷彩香・以下あやかみ)：ありがとうございまーす!!

――二番手は、櫻井めぐみさんお願いします。

櫻井めぐみ(以下めぐみ)：ナト☆キャンとしてのコラボが決まったときは、「これから楽しみだなー」というのが最初の印象でした。CANDY GO!GO!は"渋谷系アイドル"と言ってるんですけど。ナト☆カンさんは名古屋でも活動しているように、違う場所の色を出しているユニットどうしでコラボしていけるって楽しそうじゃないですか。個人的には、ボカロ系ナンバーが好きなんですけど。ナト☆カンさんは『メルト』をライブで歌ってらっしゃるように、ライブで一緒になり、その姿を観たときから、「面白そうなユニットだなぁ」と思ってたので、こうやってコラボ出来て光栄です。ありがとうございます。

――一緒に共演して、印象も変わりました??

めぐみ：ナト☆カンさんって、メンバーみなさんキャラクターがぜんぜん違うじゃないですか。だから「濃いなー」と思いながら。「CANDY GO!GO!も負けちゃいけない!!」という気持ちでやってます。

――とくに「濃いなー」と思ったメンバーは誰でした??

めぐみ：最初はナンシーだったんですけど。でも、OTOを観たら彼女になっちゃいましたね（笑）。この人は「濃い」を通り越した、違う生物を見ている感じです。そこはぜひ、わたしも見習いたいです。

――本気で見習いたいと思ってる??

めぐみ：えっ??……。

――では、かなさんにバトンを渡しましょうか（笑）。

かな：最初「ナト☆キャンをやる」というお話を聞いたときは、「また大人たちが訳わかんないことを決めてきたなぁ」と思いました。それまでって、ナト☆カンさんとの関わりはけっして多くなかったんですね。だからメンバーさんの名前も全員把握しきれてなくて、「これはヤバいと思い、ナト☆キャンとしてメンバー全員が初集合となるPVとジャケット撮影のときまでに、めっちゃホームページを観ながら顔と名前を覚えました（笑）。

　ナト☆カンさんのライブに関しても、ナト☆キャンとしてコラボすることが決まってから積極的にライブを観るようになったんですけど。「こんな自由奔放なグループと一緒に演るのかぁ」と、最初はめちゃくちゃビックリしました。

――CANDY GO!GO!とは、色がぜんぜん異なりますからね。

かな：「個性が強い」という面では、お互いがそうなんですけど。CANDY GO!GO!はロックを売りにしているように、そこは、ナト☆カンさんとはぜんぜん違います。だから、お客さんもぜんぜんかぶってないと思っていたんですが。(取材時点で)これまでに2回、ナト☆キャンとしてライブを演ったんですけど。ナト☆キャン2回目のライブにして、お客さんたちのまとまり感がすごいから、私たちのほうがビックリしているくらいなんですよ。
わたし、ナト☆カンさんのライブを観て以来、もぅ大ファンになっちゃいまして。よくyoutubeで映像を観て研究してますし。わたし、今回『スペクトル』の振り付けを担当したんですけど。その振りも、ナト☆カンさんをイメージして付けたものなんです。

ナト☆カン：エーッ!!すごーいっ!!!!

■ CANDY GO!GO!から見たナト☆カンの印象、Part.2

――はるかさんの、ナト☆カンさんに対する印象はどうですか??

円田はるか(以下はるか)：わたしは、CANDY GO!GO!のメンバーになってまだ間もないんですけど。わたしがCANDY GO!GO!に入った4月の時点で、すでにナト☆キャンとしてコラボすることは決まってました。ナト☆カンさんに関しては、ちょうどわたしがCANDY GO!GO!のメンバーにと誘われ、一度、見学のためにCANDY GO!GO!のライブを見に行ったことがあったんですね。そのイベントにナト☆カンさんも出てて、そこで初めてライブを観ました。
ナト☆カンさんのライブって、すごく自由ですよね。各メンバーみなさんいろんな小道具を持っていたり、『メルト』では、お客さんも含め、みんなでグルグル走りまわったり。その姿に惹かれたと言いますか、「あの輪に混じりたい」と思ったんですけど。そのときは見学目的だったので、後ろのほうで大人しく観てました。

――そのとき、ナト☆カンのメンバーになりたいと思ったりしなかった??

はるか：じつは、わたしには一つ夢があります。それが、ナト☆カンさんが『メルト』の演奏を始めたとたん、シレーッとメンバーの中に混じり、一緒に走りながら『メルト』を歌うことなんです。

OTO(音華花・以下OTO)：あれっ、うちのメンバーにいたよね!?みたいに（笑）

はるか：「あーっ、こんな子いたいた」って（笑）。そのあと、サラーッと自己紹介をして、そのままステージ上から消えたいと密かに思ってます。わたし、学校では物静かだし、けっこう人見知りもするんですけど。

めぐみ：真面目アピールでたよぉ（笑）。

はるか：ホントに学校では静かな人なんですからぁ。そんなわたしが、ナト☆カンのメンバーさんとは、最初からけっこう話せたんです。それくらい、明るくて楽しいメンバーさんがいるユニットだなぁと、ナト☆カンさんに対しては思っています。

――続いては、アイルちゃんかな!?

菜月アイル(以下アイル)：わたし、この中では一番最後に新メンバーとして入ったんですけど。まだCANDY GO!GO!に入りたてで、ダンスや歌などいろいろ覚えなきゃいけない時点で、すでに「ナト☆キャンとしてコラボする」って話も決まっていたから、メンタル面がヤバかったと言うか。当時は「大丈夫かな!?こなせるかな!?」と焦ってましたし、ナト☆キャンとしてのPVやジャケット撮影の日まで、正直気重だったんです。
でも、実際に撮影現場に行ったら、自分の中で勝手にテンションが上がってきてたし。一人で遊んでると、ナト☆カンさんのメンバーが一緒にノッてくれるから、それでメッチャ嬉しくなったのも覚えてます。

OTO：タンバリンとかで遊んでたよね。

アイル：そうなんです。はるちろさんがいっつもライブ中に使ってるタンバリンがあるじゃないですか。音を鳴らすシンバルの部分がブッ壊れてたんで、わたし、その小さなシンバルを目に挟んで遊んでたんですね。その姿を観て、ナト☆カンさんのメンバーがみんな笑ってくれてたから、「あったかい人たちだなぁ」と思っていたんです。それどころか、OTOさんがね。

OTO：「どっちがバカできるか勝負しよう」と、わたしもシンバルを目にはめようとしたんだけど……ちょっと顔の彫りが足りなくって、はまんなかった（笑）。

アイル：あれきっかけで仲良くなりましたよね。

――最後は、ナツミちゃんですね。

高橋ナツミ(以下ナツミ)：ナト☆カンさんのイメージなんですが。最初観たときに、ステージ上にパンダがいたから、「あっ、パンダがいるっ!!」と思って。あれは、どうしてなんですか??

はるちろ(遠藤遥・以下はるちろ)：そこにパンダの着ぐるみがあったからだよね。

ナンシー：うちら、衣装も小道具も、とくにこだわりはないんです。そこにあったものを、「それ、使ったら面白くない!?」って使ったものなんですよ。だからパンダの着ぐるみも、別にパンダじゃなくても良かったんです。

ナミツ：えーっ!!わたし、ナト☆カンさんに対する第一印象がパンダだったから、「えっ、どういうこと!?大人の事情!?!?」とかいろいろ考えてたんです。

ナンシー：適当です（笑）。

ナツミ：ナト☆カンさんと言えば、関東と名古屋で分かれて活動もしてますよね。それも「なんか珍しいなぁ」「計画的だなぁ」「いろんな計算し尽くされてるのかなぁ」と思ってたんですけど…。

あやかみ：まったく計算してないでーす（笑）。

ナツミ：そうなんですね。わたし、ナト☆キャンのライブは2回目のステージから参加したんですけど。CANDY GO!GO!もそうだけど、みんなノリがいいし、一人一人が個性的だから、ナト☆カンさんを観てて「ホーッ!!」と思ってました（笑）。

■ ナト☆カンから見たCANDY GO!GO!の印象、Part.1

――続いては、ナト☆カンから観たCANDY GO!GO!の印象を語ってもらおうか。まずは、ナンシーからいきますか。

ナンシー：自分は、ナト☆カンの中、新しく入ったほうのメンバーなんですけど。わたしがナト☆カンに入る前どころか、アイドルをやる前からCANDY GO!GO!さんのステージを観たことがあったので、共演したときに、「あっ、あのときに観てた人たちだ」って印象をズッと持ってました。
ただ、それまでCANDY GO!GO!さんに持っていたイメージが、「毅然としてるお姉さまたち」ということで、どこか怖い印象もあったんです。しかも、みんな年上の人たちばかりと思ってたら、自分と同い年のメンバーも多かったし。PVやジャケット撮影のとき、アホなことをしている姿を観てから、「あっ、CANDY GO!GO!さんってすごく気さくな人たちなんだ」と思え、一気に距離感が縮まりました。

――そんなイメージのギャップを感じてたんだ。

ナンシー：むしろ、CANDY GO!GO!さんを観てて「これはヤベェ、ナト☆カン食われてしまうぞ」と感じたように、みなさん濃い人たちばかりだし。一緒に演ってて、ホント刺激しかないです!!

――ナト☆カンだって、CANDY GO!GO!に負けず劣らず個性的なメンバーたちばかりじゃない!?

ナンシー：CANDY GO!GO!さんは、みんな濃縮還元したくらいすっごく濃いから、ナト☆カンも、もっともっと濃くしてかなきゃという気持ちになりました。

CANDY GO!GO!：(みなさん苦笑い)

――あやかみさんは、CANDY GO!GO!に対してどんな印象を覚えてます!?

あやかみ：「CANDY GO!GO!さんとコラボをする」って話を初めて聞いたときから、もちろんCANDY GO!GO!さんのことは知ってました。ただ、誰がどういう性格でということまでは知らなかったけど。わたしの中でのCANDY GO!GO!さんは、ダンスもきっちり踊れば、歌も上手いし、ちゃんと歌っているように、ズッと正統派アイドルという印象だったんです。「その正統派アイドルが、なんでうちと演るの!?」「でも一緒にやることで、なんかいい化学反応が生まれるんだろうなぁ」と思い、最初はプロデューサーに言われるがままやってたんですけど。一緒にお会いする機会が増え、CANDY GO!GO!さんのことを知れば知るほど、「この人たちは濃い」っていうか、「変態だな」「ネジ飛んでるなー」「うちらよりも個性強いなー」って思うようになりました。ホント、みんな濃いよね。

ナンシー：うん!!

――実際、共演してみて化学反応は感じました??

あやかみ：そこは、まだよくわかんないんですけど（笑）。でも、わたし最近CANDY GO!GO!さんのことがめちゃくちゃ好きになっちゃって。対バンしているときなんか、めっちゃライブを観に行ってます!!

――舞台上と楽屋裏での姿にギャップを感じることもありました??

あやかみ：ギャップは…正直あります（笑）。みなさん、よく楽屋で騒いでるんですけど。りんちゃんはMCでそういう話をするから違和感はなかったんですけど。みんな、下ネタトークとかを楽屋裏でしてるんですよ。むしろ、りんちゃん以外の人たちのほうが濃い…みたいな（笑）。そういう姿を見てから、めっちゃ親近感が沸いてきて、ますます好きになりました。

――OTOさんの、CANDY GO!GO!に対する印象も聞かせてください。

OTO：わたし、もともと名古屋組だったんですけど。最初に「CANDY GO!GO!さんとコラボをする」という話を聞いたときは、上京したばっかの頃で、CANDY GO!GO!さんの名前は知ってたけど、まだライブを観たことなかった状態でした。でも、コラボ話を聞いてからは積極的にライブを観るようになったし。けど、ナト☆カンもそうだけど、CANDY GO!GO!さんも毎回フルメンバーでのステージとは限らなかったから、ナト☆キャンとして全員集合するまで、CANDY GO!GO!さんのメンバーが何人いるのかわかっていなかったんです。
ナト☆キャンとして全員が集合したのは、『スペクトル』のCD用ジャケットとPVの撮影を同時に行った日。そのときに初めて、「あっ、同じくらいの人数なんだ」とわかったんですけど。そのPV撮影をしていた日は、最初から最後までゆっくり打ち解ける暇がなかったから、ホントおしゃべりとかしていなかったし、まだ仲良くないっていうか、お互いに(相手のことを)探り探りの状態でした。写真撮影で相手のほっぺを指でキュッとつねるカットのときなんか、直前に「ほっぺつねさせていただきまーす」みたいな状態だったんですけど。わたしPV撮影の中、りんちゃんとすごい絡むシーンがあったんですね。あのシーンのときも、まだりんちゃんとはひと言もしゃべったことのない状態だったんです。でも、とある方法でりんちゃんが、わたしをすっごくリラックスさせてくれたんですよ。

りん：抱きました!!

OTO：そうなんです。PVの中、りんちゃんに抱かれました。

りん：わたしも緊張があったからこそ「どうやったら互いの距離を一気に縮められるだろう!?」と思い、「これは抱きしめるしかない!!」と思って抱きしめたら、一気に互いの気持ちが近づきました。

OTO：そこで、一気に親密な関係になったよね。でも、本当に互いに仲良しになったのは、PV撮影が終わってから。ようやく時間にも余裕ができて、みんなで普通におしゃべりをし出して。おかげで今は、ライブで一緒になったときは仲良くさせていただけてるように、すごく楽しく過ごしてます。


　今回は、ここまで。続きは、二回目をお待ちください。

タイトル：スペクトル
アーティスト：ナト☆キャン
発売元：CANDYREMIX/CANDYSOULRECORD
品番：CSRD-1006
JAN：4582443751412

PHOTO:植田信/TEXT:長澤智典

>>ナト☆キャン 特集　第１弾　ナト☆キャンが誕生することになった経緯

▼近日公開▼
ナト☆キャン 特集　第２弾　『スペクトル』の魅力をトーク！
ナト☆キャン 特集　第３弾　『スペクトル』とそれぞれの新曲について

>>ナト☆カン HP
>>CANDY GO!GO! HP