『てーきゅう』『ヤマノススメ』ほかアース・スターアニメの驚くべき事実が明かされる！　コミックアース・スター編集長の後藤裕さんへの独占インタビューをお届け！

　2012年に放送された『てーきゅう』をきっかけに、アニメ界にショートアニメの流行を産みだしたことで有名なコミックアース・スター。

　今年の秋からは、アース・スターとしては初の30分アニメとなる女子プロレス作品『世界でいちばん強くなりたい！』（以下、『せかつよ』）や、映像化不可能とまでいわれた『pupa』などの放送も予定されており、さらに注目度が高まること間違いなしの漫画雑誌だ。

　そんな話題のアニメの放送に先駆けて、今回の記事ではコミックアース・スターの編集長である後藤裕さんに独占インタビュー！　今までのアニメ作品に関する裏話や、秋の新アニメについてせまった！

●『てーきゅう』の製作スタートは『せかつよ』より後だった!?

──コミックアース・スターといえば、やはり『てーきゅう』は欠かせない作品ですが、後藤さんとしてはこれほどの大ヒットを予想していましたか？
後藤さん：ある程度のヒットは予想していましたが、これほど反響を頂けるとは思ってもみませんでした（笑）。アース・スター初のアニメが『てーきゅう』なのはご存知だと思いますが、実はアニメ化の企画そのものは『ヤマノススメ』や『せかつよ』のほうが先に進めていたんです。

──そうなんですか!?
後藤さん：この2つの作品は本当にじっくりと時間をかけて製作していて、その半年後に動き出したのが『てーきゅう』でした。ただ、『てーきゅう』は製作開始から3ヵ月後に「明後日アフレコです」と言われてしまうくらいあっという間のスピード感で出来上がってしまいまして（笑）。もちろん、早いから荒いというわけではなく、集中して一気に作り上げたという感じです。

──あのスピード感は作品の中だけじゃなかったわけですね（笑）。
広報さん：たしか、あの時期のアニメに関しては、すべて御一人で担当していましたよね。

後藤さん：『せかつよ』は担当していませんが、『まんがーる!』『てーきゅう』『ヤマノススメ』は私ですね。

──放送された時期を考えると、3タイトル同時進行で製作していたわけですか……！
後藤さん：そういうことになりますね（笑）。

──アニメ化するタイトルはどんな基準で選ばれているのでしょうか？
後藤さん：ショートアニメに関して言えば、最初は4コマやページの少ない作品から選んでいました。ただ、『ヤマノススメ』をやってからは、長さはあまり関係ないかな……と思っています。『てーきゅう』が1分半、『ヤマノススメ』が3分と考えると、意外と3分って時間があるなと（笑）。

──そう考えると確かに……って、いやいや（笑）。そうなると、『ヤマノススメ』はアース・スターにとって転機になったタイトルなんですね。
後藤さん：いろいろと挑戦したタイトルでした。その結果、たくさんのファンのみなさんにご好評いただけて、聖地巡礼をされている方もたくさんいらっしゃるそうです。雪の降る中を登って、山頂で漫画の第1巻を持って記念撮影した方もいたとか（笑）。

──かなりチャレンジャーな方ですね（笑）。人気といえば、アニメイトTVでは『血液型くん！』もかなり熱心な読者のみなさんがいるタイトルですよ。
後藤さん：本当ですか！　ありがとうございます。

──びっくりするほど豪華な声優のみなさんが参加していますよね。
後藤さん：それは、僕がこの作品は豪華な声優さんで押していこうと考えていたからですね。ただ、本誌のグラビア撮影等で女性声優さんは知っていたのですが、当時まだ男性声優さんの知識がさっぱりで……（笑）。そこで、友人の声優ファンの方に「今人気の声優さんって誰かな？」と持ちかけてみて……。

──お友達にですか（笑）!?
後藤さん：あとは、血液型くんと同じ血液型の声優さんなのを重要視しましたね。A型ならA型の福山潤さんだとか……。なので、まず何十人もの声優さんの血液型を調べて、制作会社さんと一緒にキャラクターのイメージに合うのかをすりあわせていきましたね。

──声質が一番最後に来るキャスト選びはなかなかないですよね（笑）。声優さんの反応はいかがでしたか？
後藤さん：中村悠一さんが「俺はこんなんじゃないぞ！」って言ってたとか聞きましたけど（笑）。実際はどうなんですかね？

広報さん：B型は破天荒なキャラクターなのに、みなさんに「ピッタリだね！」と言われていたらしく、「役を断ろうかな（笑）。」とか話していましたね。柿原さんは血液型マニアだそうで、オファーの話が来た時に「全員のキャストの血液型を当てる！」と言って、全問正解したとか。

後藤さん：すごいですね（笑）。柿原さんといえば、本編中で「KYな血液型くんは誰だ？」という内容があって、それがAB型になるんですよね。その時に「KYかぁ……。」と落ち込んでたのをよく覚えています。

一同：（爆笑）。

●『pupa』は何処で放送するかより、映像化することが優先だった。

──では次に、今年の秋から放送がスタートするアニメについてお聞きしたいのですが、アース・スター初の30分アニメとなる『せかつよ』が製作されることになった経緯などをお聞かせください。
後藤さん：先ほども話しましたが、30分アニメの製作はかなり前の段階から動いていて、それが『せかつよ』でした。1巻でアニメ化企画を発表しているのですが、それが2011年頃でしたから……（笑）。

──ファンのみなさんにとっては待望のアニメ化ですね。
後藤さん：制作会社の選定などもあり、想像よりも時間がかかってしまいました。まさか、最後に製作を始めた『てーきゅう』よりも遅くなってしまうとは（笑）。ファンの方々には「アニメ化詐欺では!?」と心配をおかけしました。でもその分良い作品になっていると思いますよ！

──なるほど（笑）。それでは、次に『pupa』についてお聞きしたいのですが
後藤さん：この作品は内容的にテレビ放送向けではないのかも知れませんが、表現を緩くしたくなかったので「とにかく作って、放送できる場所はあとで探そう！」といった考えで製作しました。作品としては雑誌の中でも一番の売れ筋タイトルなので、ファンのみなさんの期待にお応えしたい……と。

──気になるグロテスクな表現についてですが、どういった仕上がりになっているのでしょうか？
後藤さん：アニメの監督さんとも相談して、描写もこだわり、尖った物にしています。

──作品自体がボリューム感のある話しだと思うのですが、アニメで描ききることは可能なのでしょうか？
後藤さん：たぶん大丈夫……だと思っています。確かに限界はありますが、監督に非常にうまくまとめていただいて面白くなっていると思いますよ。

──それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
後藤さん：アニメは勿論ですが、面白いと感じたら是非原作の漫画を読んで頂きたいです。アース・スターは「漫画から始まるメディアミックス誌」と謳っていて、原作が売れてくれれば、次に繋げることができます。監督やスタッフのみなさんのおかげで、とてもいいアニメを作ることができているので、もっと盛り上げることができれば嬉しいですね。

──読者アンケートも重要だったりしますか？
後藤さん：そうですね。実際に作品を読んでくださっている方の意見はとても参考にしています。実のところ、私自身は声優さんに関してそれほど詳しくないのです。アニメの声優を決める際にも、知人にオススメの方を聞いたり、アーススターのアンケートはがきで人気のある声優の方を起用することが多く、それが結果的に、みなさんが面白いと思って頂けるひとつの理由になっていると感じています。

──もしや、アンケートで書けば推しの声優さんがアニメの主役に……ということも？（笑）
後藤さん：ありえるかも……しれませんね（笑）。

──なるほど（笑）。ありがとうございました。

◆テレビアニメ『世界でいちばん強くなりたい！』（略称：『せかつよ』）作品概要
国民的アイドルグループのセンターボーカルが、ある日突然女子プロレスラーに転向！？
史上最大の“悶絶”女子プロレスアニメ！

●2013年10月6日（日）より、毎週日曜よる10時～TOKYO MXにて放送開始
●2013年10月7日（月）より、毎週月曜深夜2時42分～読売テレビにて放送開始
●2013年10月6日（日）より、毎週日曜 20:30～、毎週火曜 11:30～、毎週木曜 29:30～、
毎週土曜 15:30～AT-Xにて放送開始
●2013年10月8日（火）より、毎週火曜あさ10時～最新話をニコニコ動画で見逃し配信
※放送日時は都合により変更になる場合があります。
ニコニコ動画配信URL：http://ch.nicovideo.jp/sekatsuyo

＜STAFF＞
監督：久城りおん
シリーズ構成：兵頭一歩
キャラクターデザイン：りんしん
アニメーション制作：アームス

＜CAST＞
萩原さくら（CV：竹達彩奈）
宮澤エレナ（CV：阿澄佳奈）
豊田美咲（CV：鳴海杏子）
風間璃緒（CV:戸松遥）
福岡萌（CV：金元寿子）
真田朱里（CV：花澤香菜）
鈴元千夏（CV：三森すずこ）
小宮山紅亜（CV：上坂すみれ）
藤下香苗（CV佐藤利奈）
菅野七海（CV：大坪由佳）
望月悠歩（CV：伊藤美来）
早瀬愛華（CV：雨宮天）
桐島真琴（CV：喜多村英梨）
ホ―ネット（CV：徳井青空）
ジャッカル東条（CV:たかはし智秋）ほか

＜STORY＞
国民的アイドルグループ「Sweet Diva（スウィート ディーバ）」で、不動のセンターボーカルとして活躍する萩原さくら。アイドル界のトップに上り詰めた彼女が、新たな活動の舞台に選んだのは女子プロレスのリングだった！
大切な仲間・宮澤エレナへの想いと「Sweet Diva（スウィート ディーバ）」の誇りを守るため、プロレス団体「ベルセルク」のレスラーとしてリングに立つことを決めたさくら。そこは華々しい世界とはかけ離れた、女同士の真剣勝負の場所だった。
ライバルたちとの闘いの先にある、本当の強さをさくらは手にすることができるのか！

◆テレビアニメ『pupa』作品概要

＜STAFF＞
原作：茂木清香（アース・スターエンターテイメント『月刊コミック アース・スター』連載）　
監督：望月智充／キャラクターデザイン：藤井まき／アニメーション制作：スタジオディーン

＜CAST＞
長谷川現（CV:島﨑信長）／長谷川夢（CV:木戸衣吹）／鬼島四朗（CV:遊佐浩二）／マリア（CV:鳴海杏子）

ニコニコ動画配信URL：http://ch.nicovideo.jp/pupa

>>株式会社 アース・スター エンターテイメント
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>>『pupa』公式サイト
>>『てーきゅう』公式サイト