声優
 WEBラジオ「アキバ鋼鉄製作所」第1回収録レポ&インタビュー

『NARUTO -ナルト-』『プリキュア』シリーズの劇判作曲家でお馴染み・高梨康治さんによる初のWEBラジオ番組! 「アキバ鋼鉄製作所」第1回収録レポート&インタビュー

 『NARUTO -ナルト-』『FAIRY TAIL』『プリキュア』シリーズだけでなく、近年では『ファンタジスタドール』『ログ・ホライズン』の劇判作曲家としても知られている高梨康治さんが、ついにメインパーソナリティを務めるWebRadioをスタートさせます。番組タイトルは「アキバ鋼鉄製作所」。その第1回の収録現場にお邪魔することができたので、そのレポートと、収録後のインタビューをお楽しみ下さい。

●アニメでメタルな高梨康治の新番組「アキバ鋼鉄製作所」

 番組タイトルの「アキバ鋼鉄製作所」は、アニメ作品の劇判作曲家として有名になった今もなお、アニメファンであり、ハードロックのバンド活動を続けている自分らしさを出したいと自ら命名。初の冠番組への意気込みはかなり強そうです。

 しかし、これまで幾つもの番組にゲストとして出演し、そのトークの面白さには定評はあったものの、じつは高梨さんのメインパーソナリティ経験はゼロ。そこで、番組として上手くトークをまとめられるのか不安だったこともあり、もうひとりのパーソナリティとして誰かお願いしようということになりました。

 白羽の矢が当たったのは、声優だけでなく、女優・タレントとしても活動している田野アサミさん。高梨さんが真っ先に思い浮かんだという田野さんとの出会いは『スマイルプリキュア!』。劇判を担当していた高梨さんが、番組収録で知り合ったのを切っ掛けに、その後も幾つかの番組で共演。その中で交わした田野さんとのざっくばらんで楽しいトークが忘れられず、高梨さんから「是非」とお願いしたそうです。

 番組収録は、高梨さんのタイトルコールからスタート。高梨さんと田野さんの簡単な自己紹介、そしてこの夏二人が共演する新番組へと話は移っていきます。その新番組とは、UHB北海道文化放送で7月から放送されるテレビアニメ『フランチェスカ』。北海道初のアニメとして注目されている番組ですが、高梨さんはその劇判を、田野さんはエクソシスト役を担当。「アキバ鋼鉄製作所」はその情報を一早く手に入れられる番組にもなっていきそうです。

 もちろん、高梨さんがこれまで手掛けて来たアニメ音楽が聴けるというのもポイントです。例えば、番組OPは総合格闘技「PRIDE」の大会テーマ曲、第1回で最初に流れる曲は『プリキュアスマイルチャージ』。アニラジといえばアニソン、つまりボーカル曲が聴けるはず、という固定概念を見事に崩してくれる番組にもなってくれそうです。

 「アキバ鋼鉄製作所」の配信は月に2回予定。その第1回、第2回は高梨さんと田野さんの二人喋りになりますが、第3回ではお二人に縁のあるゲスト……7月からスタートする新番組『美少女戦士セーラームーンCrystal』から境宗久監督をお迎えする予定です。今後は、リスナーからのメールもどんどん募集。質問だけでなく、二人にどんなことをして欲しいのかなど、色んなことにもチャレンジしていきたいそうです。高梨さん、田野さんのファンだけでなく、アニメ音楽に興味のある人も是非聴いてください。

●ゆるチャラな高梨さんと、フォロー上手な田野さんの砕けたトークが聴き所!

――初めての収録が終わったばかりですが、収録のご感想を伺えますか?

高梨康治さん(以下、高梨):田野さんに助けられっぱなしです。田野さんじゃなかったら(この番組は)無理だったな。

――取材前にいただいた台本には「ゲストパーソナリティ」と書かれていました。

高梨:ゲストじゃないですよ(笑)。僕がラジオのお話をいいただいた時に、喋りのプロではないので一人では無理。そこで誰かお願いするならどう考えても田野さんだなとお願いしました。呼吸も合うし、楽しいし、明るいし。

田野アサミさん(以下、田野):私は「田野さんだな」と思ってくれたことが嬉しいですね。知り合いはたくさんいらっしゃるはずですから、その中から私を選んでくれたのがめちゃめちゃ嬉しいです。ありがとうございます!

高梨:こちらこそ、ありがとうございます。

――収録の途中で「パートナー」とお呼びしていましたね。

田野:言ってました!

高梨:自然に出ましたね。ですから、出演者を紹介するときはソレで表記していただければ。なんだったら、僕がそっち(メインではなくパートナー側)に変わってもいいくらいだから(笑)。

――高梨さんはこの番組に対してどんなイメージを持っていますか?

高梨:作曲家さんと呼ばれることも増えましたが、僕はロックミュージシャンなので今でもライブをやっています。なので最初は音楽的な……ロックテイストがある番組にしようかという思いも頭によぎったんですけど、せっかくアニメイトTVさんという媒体でやらせていただくので、アニメと音楽を上手く融合出来るような番組にできればいいなと薄ら思いながら収録に望みました。でも、実際にやってみたら田野さんのワンマンショーで……素晴らしい(笑)。

田野:いいんですかね、それは……(笑)

高梨:全然OK。

田野:高梨さんの話を聞きたい方は多いはずですよ。音楽の話とか。

高梨:そこは徐々に慣らしていって……。これから田野さんのことを「師」と呼ばせてもらってもいい?(笑)

田野:いやいやいや(笑)。

高梨:この喋りを盗んで成長して、冬を迎える頃には結構喋れる様になっているみたいな(笑)。

田野:緊張したと言っていましたが、全然そうは見えませんでしたよ。

高梨:ライブをやってきたから人前に出ることとか、ちょっと話をすることとかは慣れているんだけど。なんだろう……。ライブってナマモノだから、その場でバーンと楽器を成らせば終わる感じがあるけど、ラジオはじっくり話を聞かれるという部分もあるし違うよね。それに、目の前にマイクがある経験もないし。

田野:レコーディングの時とかはどうですか?

高梨:僕は楽器だからボーカルマイク的なものはないんだよね。ライブでコーラスをする時だって、あーとかうーとか言うだけだし。改まってマイクの前で喋るのって、意外と緊張するんだなって。声優さんは凄いよね。

田野:最初は私もマイクに向かって話すことに違和感はあったんです。話す以前に緊張して、台本がめくれないこともありました。でも、マイクというものをマイクとして見なさず、何か声が通るものがあるという意識で……。ラジオだったら、その向こう側に人がいるって想像するんです。

高梨:勉強になります!

田野:妄想ですよ(笑)。自分の声を聞いてくれる人がいる。今、ご飯食べながら聞いてくれているのかな?とか、見えない誰か、聞いてくれている誰かを想像すると喋れますよ。

高梨:そうか。次回の収録からはソレで!

――このお話、今日の収録前に聞ければ良かったですね。

高梨:あ! でも、何でも経験だから。

田野:そうですね。私もソレに気付くまで随分と時間が掛かりましたし。

高梨:だから、第1回・第2回の放送はみなさんにも我慢していただいて。さあ、次の収録ではリベンジするぞ!

田野:でも、高梨さんにしっかりされると私がいる意味がなくなっちゃうから、逆に高梨さんらしさは忘れずに……(笑)。もちろんメインパーソナリティとして番組やお話を進めて行く部分は持っていていただいて、何かあったら「田野さんがいる」と思っていただけるポジションに居たいですね。

高梨:やっぱり「ゲスト」っていう文字は外しちゃおうよ。

田野:いやいや、そこは付けておかないと。でも、高梨さんはそのまま自分が感じたことを喋ってもらって、ポジション的にはフリーで居た方が面白い気がします。

高梨:そうだね。そうさせてもらおう。

田野:例えば、第2回の冒頭で番組タイトルを間違っていましたが、あのままでいいと思います(笑)。

高梨:やりなおさないで進んじゃいましたね(笑)。

田野:アレが楽しいんだと思うんです。そういう番組にしましょうよ。

高梨:ガチガチじゃない方がいいよね。元々ゆるキャラだしな(笑)。チャライとも思われているみたいだし。

田野:ゆるチャラキャラ! 新しい(笑)。

――収録を聞かせていただきましたが、アニメファンとしては掛かる曲が劇判だったのが嬉しかったです。

高梨:そういって頂けると。ありがとうございます!

――なので、できたら曲解説もお願いできたらと(笑)。

高梨:なるほど。これからの課題だね。

――今後募集するメールでも、それは多いかもしれませんね。

田野:私も聞いてみたいですね。

高梨:当時どんな気持ちで作っていたか頑張って思い出さなきゃ(笑)。

――この番組の収録をして、田野さんは高梨さんの印象は変わりましたか?

田野:番組で流れるジングル(短い曲)が予想とは違ったらしく「これが来たか」みたいな時なんですが、照れ笑いをする高梨さんを見たのは今日が初めてでした(笑)。今まで、曲を作っている時の真剣で格好良い表情とか、インタビュー中のちょっとふざけた感じとかは見ていましたが、照れるというのはなかなかないですよね。

高梨:あれは田野さんと真向かいで座っていたから、その美しさに思わず照れてしまって(笑)。

田野:何を言っているんですか(笑)。これも照れでしょ! こういうところを見れたのが私は楽しかったです。

――それがリスナーのみなさんに伝わったら面白いですね。

田野:ですよね。

高梨:世間では「ゆるチャラ」で通っていますから(笑)。

――何かこの番組でやりたいことはありますか?

高梨:僕はメールをいっぱい頂きたいです。声優さんだけの番組はたくさんありますが、作曲家の僕と田野さんという組み合わせの時に、聴いてくれているみなさんがどんなことに興味を持ってくれるのか知りたいですね。作曲家って真面目な方が多いので、僕みたいなバカなことは言わないじゃないですか。それに対してどんなリアクションがあるのかな? それに僕はアニオタだし。自分の関わった作品だけじゃなく、話題になっている他の作品の話もちょっとは触れてみたいな。

田野:それはいいですね。

高梨:「この作品って人気あるらしいよ?」

田野:「どこがポイントなんでしょうね?」とか。

――田野さんはいかがでしょう?

田野:『スマイルプリキュア!』をきっかけに出会ってから、みなさんから「コンビだね」って言われることが多いんです。でも『プリキュア』とは違うところで「高梨さんと言えば田野さんだよね、田野さんといえば高梨さんだよね」って言われたいですね。『プリキュア』を越えたい(笑)。

高梨:それは幸せだな。

田野:越えられないかもしれないけど(笑)。番組内でやってみたいのは、リスナーのみなさんから応募した質問をお互い隠しておいて、いきなり10づつ出し合う一問一答とか。

高梨:それは怖い(笑)。でも面白そうだな。

田野:もちろん、時間は与えず即答するんです。

高梨:もしかして、お互いSなのかな?(笑) やりましょう! とにかく、始まったばかりなので、ここからみなさんの意見も踏まえて方向性とかも作っていきたいね。

田野:あと、私は高梨さんのプライベートな一面も知りたいです。みなさんから見てもミステリアスだと思うんです。

高梨:ずっと曲を作っていますよ(笑)。

田野:それ以外のパーソナルな部分をもっと……(笑)。

――――そうですね。我々にとっても未知の世界ですね。

高梨:僕がそもそもどうして劇判作曲家になったというのも不思議ですよね。僕も分からないです(笑)。

――なら余計に(笑)。

高梨:なので、今度「キュアメタルライブ」をやるのも、そろそろミュージシャンに戻りたいなという気持ちがあって。おかげさまでチケットは完売していて、追加公演をその前日にやることになりました(※1)。蒼々たるメンバーなので楽しみにしてください。

――そこで『プリキュア』の曲も聴けるんでよね。楽しみです。

高梨:あ、そうそう。じつはライブで、ミラクルライトやりたいんですよ。

田野:いいと思います!。振る方も見ている方もテンション上がりますし。

高梨:ロックバンドって「みんなまだまだ行けるか!」とか叫びますけど、僕はヘタレだから疲れちゃう。

田野:そこで会場にいるみんなが「頑張れ~」って振るんですね(笑)。

高梨:そうそう(笑)。

――これから番組の中でもそういお話がどんどん出て来そうですね。

高梨:徐々に作っていこうと思います。


(※1)「 高梨康治 -CureMetalNite vol.1-」追加公演
出演:高梨康治(Keyboard)、藤澤健至(Guitar)、満園庄太郎(Bass)、茂戸藤浩司(Taiko)、山口昌人(Drums)、Remi&ますだみき(Chorus)
スペシャルゲスト:工藤 真由開催日:8月23日(土)OPEN 17時00分 /START 18時00分
会場:表参道Ground
★詳細はコチラ


>>高梨康治「アキバ鋼鉄製作所」配信ページ

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