「GRANRODEO ライブツアー2015」3月21日公演レポ

今ツアー最大の会場で絶頂熱狂!! 「GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス」@さいたまスーパーアリーナ【1日目】レポート

 ボーカルのKISHOW(谷山紀章)さんとギターのe-ZUKA(飯塚昌明)さんによるユニット・GRANRODEOが、2月より行っていたツアー「GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス」。3月21・22日には首都圏に帰還し、さいたまスーパーアリーナ2Daysを開催した。本稿では、1日目のレポートをお届けする。

 

●「今年のGRANRODEOを一緒に楽しんでください」10周年を彩るツアーの関東公演

 最新アルバム『カルマとラビリンス』をひっさげて行われている今ツアーも、この日から後半戦。開幕は『Blue Pandora Box』によって告げられた。イントロがかかった瞬間、歓声が沸き起こる場内。さらに、マント姿のKISHOWさんが現れ重厚なボーカルを響かせると、一層声が高まりアツい空気が立ち込めた。そして、間髪入れずe-ZUKAさんのギターリフから『silence』へ。ヘビーなサウンドにのせ、観客もコールをキメるキメる! アルバムのリード曲である2曲で、場内のボルテージをグイグイ引き上げた。

 『シャニムニ』で騒ぎ倒したあとは、MC。ここでは「奥行きが違う」(KISHOWさん)、「こんだけ広いと……声が、遅れて、聞こえる、よ?」(e-ZUKAさん)と、会場の広さに触れるトークのほか、メンバー紹介が。「このメンバー以外では(ほぼ)やったことありません!」というだけあって、息の合ったトークで沸かせた。

 「最後までよろしく!!」。KISHOWさんが吠え、ふたたび怒涛のアクト。レーザーが頭上を彩った『DARK SHAME』からはじまり、艶かしいシャッフルビートに悶えた『絶頂ポイズン』、真っ赤な照明とハンドクラップでまさしく活火山のような爆発力を見せた『ボルケーノ』、KISHOWさんのシャウトに震えた『Pink Phantom』と、今ツアーらしく『カルマとラビリンス』からの楽曲を続けた。また『Infinite Love』では、笑みを浮かべながら歌うKISHOWさんの姿も印象的なものに。アッパーなナンバーばかりをぶっ放し、会場をこれでもかとばかりに揺らす!

 無声アニメーション「GO GO LABY RODEO!! Blue Pandora Boxの秘密」でほのぼのとした空気になった会場を、次なる曲『Punky Funky Love』によりまたも熱狂の渦へ!! ステージ上のふたりも、飛び跳ねたりステップを踏んだりと軽快にステージを舞った。このままの勢いではじまった『wonder color』では、コールアンドレスポンスやウェーブも。

とくにウェーブは、e-ZUKAさんから「スカイツリーで!(そのくらいの勢いで跳んでほしいの意)」とのオーダーがあり、客席前方から後方へと観客がジャンプ! 壮観な光景となった。ただ1度目は「すっごい良かったんだけど、半分くらいが東京タワーやってたんだよね!」と物言い。無事2度目で成功させると、KISHOWさんとともに「最高!!」「ありがとー!!」と唸っていた。さらにその後は、各パートのソロも存分に。占めて約18分ものやりとりを楽しんだ。

 一体感がますます高まった場内。特大バルーンが客席を踊った『CRACK STAR FLASH』に続き披露されたのは、『恋音』。星空を見立てたかのようなスクリーンの前で、力強く叙情的に歌い上げるKISHOWさん。先ほどまでの空気とは一転、観客はじっくりと見入っていた。

 「せっかく花道があるので……」とセンターステージに歩を進めたふたり。「こんだけ来てくれるっていうのはすごい嬉しい」と、満員の客席に感謝の気持ちを伝えつつ、「埼玉と千葉はどっちが“どう”なの?」といったご当地らしい話題で沸かせた。そしてそのまま、アコースティックセットで『追憶の輪郭』を披露。ピンスポットがあたるムーディーな雰囲気のなか、観客は爪弾かれるギターの音色とハイトーンボイスに酔いしれた。

 つかの間のアコースティックを堪能したあとは、三たびロックモード! 演奏時間約10分の壮大な楽曲『DAWN GATE』から『baby bad boy』と続き、『カルマとラビリンス』の世界へ引き戻した。そこへ、毎回ライブで爆発的な盛り上がりをみせる『Black out』『カナリヤ』『偏愛の輪舞曲』『modern strange cowboy』と、攻めのナンバーをぶち込みまくる! 髪をかき乱し歌うKISHOWさんに煽られ、ひときわ大きな声でコーラスする観客。そこに限界点なんてモノは無く、ただ感情の赴くまま熱狂! 熱狂! 熱狂! 秒単位で熱量が増してゆく、圧倒的な時間となった。

 「僕は今、最高に楽しいです!」「みなさん最高です! 愛してますありがとー!!」。言い得ない満足感に包まれてむかえた本編最後のMC。ここでは、10周年をむかえたGRANRODEOについての話題があがった。観客から10周年を祝う拍手が沸き起こると、「今のように祝ってもらえる10年後がくるとは、10年前には思ってもいませんでした」とKISHOWさん。感慨深げにしながら、「これからも支えてくれたら嬉しいな。今年のGRANRODEOを一緒に楽しんでください」と呼びかけた。

 こうして“想い”を紡いだMCのあとは、最後の曲『wish』。「これからもどうぞよろしくねっていうような気持ちを、歌にしたらどうなるんだろう? ……っていう曲でもないんだけども(笑)」と、はにかみつつ歌い上げた。観客をも照らす明るい照明下でのアクトは、この先の希望を見据えているよう。そんな温かいひとときに浸りながら、本編は終了する。

 RODEOBOY(男性ファン)とRODEOGIRL(女性ファン)が交互で「グラン!」「ロデオ!」とコールすると、数分ののちKISHOWさんとe-ZUKAさんが登場。大歓声に包まれるなか、すぐさまアンコール1曲目『愛のWarrior』がはじまった。「ヘイ! ヘイ!」とコールにあわせて振られるペンライトの勢いは凄まじく、ステージ上の4人にブーストをかける。アンコールでも熱は上がるばかりだ! そして、告知のほか瀧田イサムさん(Bass)による「瀧田コール」、長井“VAL”一郎さん(Drums)による「VALさんコール」を経て、『RIMFIRE』へ! 客席をゆっくりと見回しながら、嬉々とした表情をみせるKISHOWさん。これに、観客は波長の合ったコールで応え、ひときわ鮮烈なステージへと昇華させた。

 約3時間堪能したライブも、ついにラスト1曲。「もう1回やりますか!」「お前らの気持ちは、よおくわかった!」とダブルアンコールを受けメンバー登場。おなじみの『Can Do』がスタートした。ここまで全力で盛り上がってきた観客たち。すでに疲れきっていてもおかしくないが、そんなこと知るか!とばかりに興奮!! 突き抜けたボーカルとポジティブなギターサウンドに負けない、全身全霊のコールを返し、フィナーレをむかえた。

 終始、会場全体にエネルギーが満ち満ちていた今回のライブ。ここまで観客を巻き込み熱狂させられるのは、10年という歴史があるからこそ、なのだろう。GRANRODEOはこれからも、RODEOBOY・RODEOGIRLとともに歩んでいく。


[取材&文・松本まゆげ/写真・平野タカシ]


■「GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス」セットリスト
【1日目】


M01. Blue Pandora Box
M02. silence
M03. シャニムニ
M04. DARK SHAME
M05. 絶頂ポイズン
M06. ボルケーノ
M07. Pink Phantom
M08. Infinite Love
M09. Punky Funky Love
M10. wonder color
M11. CRACK STAR FLASH
M12. 恋音
M13. 追憶の輪郭
M14. DAWN GATE
M15. baby bad boy
M16. Black out
M17. カナリヤ
M18. 偏愛の輪舞曲
M19. modern strange cowboy
M20. wish

―ENCORE1―
M21. 愛のWarrior
M22. RIMFIRE

―ENCORE2―
M23. Can Do


>>GRANRODEO Official Website

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