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東京国際映画祭「ガンダムとその世界」安彦良和監督トークレポ

安彦良和監督と、田中真弓さんの絆とは……?  第28回東京国際映画祭・特集上映「ガンダムとその世界」安彦良和監督トークレポート

第28回東京国際映画祭にて、10月23日(金)より開始された特集上映「ガンダムとその世界」。10月25日(日)には、『機動戦士ガンダム THE ORIGINⅠ青い瞳のキャスバル』(以下、青い瞳のキャスバル)が上映され、上映後には安彦良和総監督と、若き日のキャスバル・レム・ダイクンを演じた田中真弓さんによるトークが行われました。

安彦良和氏は、1979年に『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインおよび作画監督を務めました。その後はガンダムシリーズのキャラクターデザインなどを経て、『巨神ゴーグ』『クラッシャージョウ』『アリオン』などの監督も務めます。アニメーターとして活躍された後には、漫画家へ転身。中でも、アニメ『機動戦士ガンダム』の設定を見直しや外伝エピソードなどを加えて、独自にアレンジしたコミカライズ作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、今年アニメ化も果たし、10月31日からは第2話『哀しみのアルテイシア』が公開予定と注目を集めています。

今回は、安彦監督が田中さんを起用した理由や、本作とアニメーター時代の思い出などがたっぷりと語られたトークの模様を、皆様にお届け致します。

 

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キャスバルの声だけは、安彦監督直々のお願い

上映後にはさっそくお二人が登壇しご挨拶。トークのテーマは「キャラクターに命を吹き込む、キャストとスタッフの信頼関係」というもので、まずは安彦監督と、田中さんは何度かお仕事をしているというお話からトークはスタートします。

安彦監督は「声優さんの知り合いが居ないんですよ、絵描きですから」と、田中さんについては数少ない知り合いかつ、一方的なファンだとアピールします。『青い瞳のキャスバル』のキャスティングは藤野貞義音響監督にお任せだったそうですが、ただ一人キャスバルの声だけは田中さんにお願いしたいと申し出たそうです。

 
そのことについて「越権行為だったようで、藤野監督はイヤな顔をしました(笑)」といったことを明かすと、田中さんは「藤野さんはイヤだったんだー!」と、笑いながらもビックリした様子。イヤな顔を理由は、藤野さんの中で田中さんのイメージが固まりすぎていたとのこと。

 
そのことに続いて、安彦監督さんは「田中さんは、買い物したとき『ワンピース』の人ですよねって言われたことあるんですよね?(笑)」と、声のイメージが固まっていたことのエピソードを披露します。

 
田中さんはそのお話について言及し「おでんをコンビニで買う時に、大根と、こんにゃくと……って言ったとたんに、あら、ルフィの人? って(笑)」と、本当に声だけで当てられてそうです。そのこともあってか、田中さんは「地声のまま演じているからかな」と、藤野さんがイヤがった気持ちを汲み取っていました。

 
続いて、お話は1982年に放映されたアニメ『白い牙 ホワイトファング物語』についてです。安彦監督はキャラクターデザインを担当し、田中さんは主人公の少年・ミトサァを演じています。お二人が初めてご一緒したのがこの作品なのですが、田中さんは「聞かれたんですか? 前もって声を」と、キャラクターデザインの時に自身の声を聞かれたのかと尋ねますが、安彦監督は「あれはキャラ作っただけで」と、お二人が交わることは無かったそうで、安彦監督は後から聴いて「いいんじゃない?」くらいの反応だったのだとか。

 

池田秀一さんがきっかけで、田中真弓さんをキャスバルに抜擢した!

そして『白い牙』から2年後、1984年に放映された『巨神ゴーグ』にて、お二人はもう一度ご一緒することになります。安彦監督は総監督としてキャスティングにも関わったということで、主人公・田神悠宇役を田中さんにお願いすることに。

 

安彦監督は抜擢した理由に関して、「少年ボイスが無理なく出るという。普通ちょっと作り感があるじゃないですか」と、田中さんのお声を大絶賛。田中さんは「私うれしいんですけど、他にもいっぱいいらっしゃるんですよ?(笑)」と、謙遜しながらも感謝の気持ちを述べていました。


続けて、田中さんから、先日お会いしたという声優・松野太紀さんのお話が始まります。普段から仲が良いというお二人ですが、田中さんが松野さんへ「明日、安彦さんに会うのよ」と言うと、松野さんは「いいなぁー! 僕がアニメ声優をやるようになったのは、安彦先生のおかげなんだよ」と、感謝していたとのこと。

安彦監督が演出を勤めた『星の王子さま プチ・プランス』にて、松野さんは小学5年生にして抜擢されています。その後、『巨神ゴーグ』の時に中学2年生だった松野さんはオーディションに呼ばれたそうなのですが、松野さんの声を聴いた瞬間、安彦監督は「あっ! 変声期、過ぎちゃったんだ……」と言い、最終的には田中さんに役が決まったという秘話が語られました。

また、『巨神ゴーグ』について安彦さんが「今ごろになって、あれは良かったとか言う人は、なんで昔に言ってくれなかったんだ!(笑)」と、嘆くと会場からも笑いが起きていました。そして、『巨神ゴーグ』が『青い瞳のキャスバル』にて、田中さんにキャスバル・レム・ダイクン役をお願いした理由となっていることが明かされます。

2014年に発売された『巨神ゴーグ メモリアルアートワークス』に掲載されている、池田秀一さんとの田中さんの対談を読んで安彦監督は決めたと明かします。池田秀一さんは、『巨神ゴーグ』にて悪役・ロッド・バルボアを演じており、ご存知の通り『機動戦士ガンダム』では、シャア・アズナブル役です。そこで、安彦監督は「池田さんは幼い時、田中真弓だったんだ。これアリだなと思って。実はそれまでキャスティングって頭になかったんです」と、キャスティングについて決めた裏話が披露されました。

 

安彦監督「今、初めてアニメの仕事をしているな、と実感するくらい充実しております」

さらに『巨神ゴーグ』から2年後、『アリオン』にて田中さんと安彦監督はもう一度出会います。田中さんは、活発な少女・セネカを演じていますが、実は少年である主人公・アリオン役がやりたかったとのことで、「アリオンを演じていた中原茂を縛って自分がやろうかと思ったぐらい(笑)」と、本気混じり冗談で会場の笑いを誘っていました。

 

 
そして数年の時を経て、『青い瞳のキャスバル』でのお二人のお話へ。田中さんは本作について、「続きが早くみたい! もう、本当にわくわくしますね」と、大絶賛の感想を述べ、さらに第2話である『哀しみのアルテイシア』でのキャスバルの感想を安彦監督から尋ねられると「池田さんが普段演じているシャアの声とはまったく違いましたね。変声期を迎えたあとで、青年っていう声でしたね」と、池田さんの新たなキャスバル像に驚きと賞賛を送っていました。

 

また、田中さんはキャスバルを演じた感想について「あまりに緊張していて。私だけじゃなくて、みなさん張りつめていました。“ガンダム”という作品の重みというか、重圧というか。スタジオがとてもピリピリしていて、怖かったです」と、非常に緊張感の溢れる現場だったようです。そして、安彦監督は『青い瞳のキャスバル』にて、1つだけ残念だったことがあると明かし「実際録音してみて、キャスバルのセリフ少なかったなと。絵ではずっと出てるもんですから……。田中さん申し訳ないと」と、無口に描かれたキャスバルですが、安彦監督から、田中さんキャスバルをもっともっと聞いてみたかったような、そんな気持ちが表れていました。

最後にはお二人からそれぞれご挨拶。その中で安彦監督は昔の過酷だった現場と比べて「今、初めてアニメの仕事をしているな、と実感するくらい充実しております。注文を出すと、スタッフが直してくれるんです! こんな経験は初めてです!(笑)」と、アニメ業界に戻ってきた喜びを明かし、トークイベントは終了となりました。

>>『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』公式サイト
>>第28回 東京国際映画祭 公式サイト

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