マンガ・ラノベ
第1回「カクヨムWeb小説コンテスト」大賞発表!

応募総数5,788作品! KADOKAWAがあなたの作品に大注目する第1回「カクヨムWeb小説コンテスト」大賞作発表!

 KADOKAWAとはてなが運営するWeb小説サイト「カクヨム」が、2015年12月から実施をしていたWeb小説コンテストの大賞作品がついに決定しました! ファンタジー、SF、ミステリー、ホラー、恋愛・ラブコメ、現代アクション、現代ドラマの7ジャンルに5,788作品の応募があり、それぞれのジャンルで選ばれた大賞及び特別賞は以下の作品となります。また、大賞作品は今後書籍としての刊行が決定しております!

<大賞>

●ファンタジー部門
「誰にでもできる影から助ける魔王討伐」 著者:槻影

【講評】
 今現在ある意味メインストリームともいえるWEB媒体でのファンタジージャンルということで、エンターテイメントを意識した高いレベルの作品が多かったと思います。
 いかに早い段階で読者を引き込むか!? という趣向を凝らした作品達が凌ぎを削る中、今回大賞を受賞した「誰にでもできる影から助ける魔王討伐」の面白さは断トツでした。
 この手で来たか!と思わず唸るアイデア、そして、そのアイデアを見事に支える構成力。
 WEB連載という形式を巧みに使った作品です。とにかく続きが気になってしょうがない!
 また、キャラの心情や状況描写などの表現力も高く、作品を形作る要素の噛み合い具合が群を抜いていました。
 キャラ造形も素晴らしく、苦労をすればするほど魅力が増す主人公アレスや、読者のストレスライン限界を攻めてくる難アリ勇者の直継などキャラクター小説としても大変優れていました。
(ファミ通文庫編集部)


●SF部門
「横浜駅SF」 著者:イスカリオテの湯葉

【講評】
 既存概念を壊しに掛かる作品、現代世界に新たなエッセンスを加えた作品、編集者の発想を何段も飛び越えた作品と、驚くほどに秀逸な作品揃いでした。共通点として、自由な発想で独自の世界観を構築しつつ“読み手が親しみやすい作品になるように”という意識があったように思います。エンタテインメント性が高いSF作品が多く見受けられました。
 今回大賞を受賞した「横浜駅SF」は、“駅”が自動増殖し日本を浸食していくという独創性の高い発想が印象的でした。自動改札が追ってきたり生体認証が電子切符だったりと、誰もがイメージ出来てユーモラス。世界観の作り方が魅力的で、読者が忘れられない作品であると明言できるキャッチーさが評価されました。
 SFというのは堅苦しく難しいものという印象があり忌避されがちですが、その概念が取り払われる素晴らしいSF作品が今後も誕生することを心待ちにしております。
(カドカワBOOKS編集部)


●ホラー部門
「僕の妹はバケモノです」 著者:鹿角フェフ

【講評】
 予想以上に色々なジャンルのホラーがあり、大変嬉しく思いました。
 今回大賞を受賞した「僕の妹はバケモノです」は恐怖を途切れさせない構成が巧妙で、一瞬たりとも気が抜けませんでした。
 死んだはずの妹が何事もなく隣にいるという点ですでに何かがおかしいのに、さらに奇妙な殺人事件に巻き込まれ……
 と、ホラーの重ね掛けと予想の出来ない展開が大変印象に残りました。
 惜しくも大賞を逃した作品も、ただの恐怖だけでなくストーリーとしてワクワクする怖さがあり非常に面白かったです。
 次を読ませる仕掛け作りが巧みで、テクニックが優れている作品が多く見受けられました。
 読者が予測できない恐ろしさ、そして理解不能な展開がプラスされると、ホラー作品としてより引き込まれる作品になりそうだと感じました。
(カドカワBOOKS編集部)


●現代ドラマ部門
「ヒーローは眠らない」 著者:伊丹央

【講評】
 第1回カクヨムWeb小説コンテストへのご応募ありがとうございました。「現代ドラマ」は全ジャンル中、おそらく最も自由度の高い作品群が集まったという印象で、それだけに甲乙つけがたく、どれも楽しんで拝読しました。
 その上で講評のポイントは3点です。ひとつはテーマ・題材のリアリティが担保されていること。ひとつは上記と逆のことを言うようですが、フィクション化の上手さ。最後は物語としてのゴールが明確に提示できているかどうか。
 結果として、“特撮”という題材を活かし、多くの読者の共感も得られるお仕事ものとして、明るく前向きになれる読後感までを描いた「ヒーローは眠らない/作・伊丹央」が、講評の点を総合的に押さえていたと判断し、大賞として選出いたしました。もっともコンテスト集計時に1位~10位にあった作品は、それぞれ編集担当から評価の声も上がり、佳作として見受けております。
 全ジャンル中最も自由度が高い=最も小説として成立させるのが難しいカテゴリーに、これだけの作品をご応募頂けたことは、web小説の読者にとっても、出版業界にとっても、大変収穫の多いものだったのではないかと思うに至る次第です。
(富士見L文庫編集部)


●現代アクション部門
「勇者のクズ」 著者:ロケット商会

【講評】
 現代アクションという枠組みの特徴でしょうか、幅広い、ある意味「枠に収まらない」多様な作品を目にすることができました。それだけに個々の作品の独自性、あるいはキャッチーさが求められるジャンルである、ということも感じました。
 大賞を受賞した「勇者のクズ」は「ヤクザ=魔王」、「ヤクザを狩る者=勇者」という、現代を舞台にしつつも理解しやすい対立構造を作りあげた世界観が非常に受け入れやすく、かつキャッチーでした。また、主人公であるチンピラ勇者が悩みを抱えた勇者候補の劣等生の少女たちを指導する、という独特の育成ものを展開、エピソードで興味を持続させてくれました。キャラクターたちは強烈な個性を持っていますが、テンポの良いコミカルな会話でストレスなく読ませ、また疾走感のあるバトルシーンの描写には胸のすくような読後感がありました。
 各章の見出しやキャラ紹介などの細部にまで「読ませる」意図が行き届いているなど、書籍化する上でのパッケージイメージも高く、大賞に推させていただきました。
(ドラゴンブック編集部)


●恋愛・ラブコメ部門
「平安時代にタイムスリップしたら紫式部になってしまったようです」 著者:中臣悠月

【講評】
 第1回カクヨムWebコンテストへのご応募ありがとうございました。恋愛ラブコメジャンルでは、男性向け・女性向け問わず、カクヨムというWeb媒体の特性を活かした“連載で読んで楽しい”ことを意識した作品が多く寄せられた印象でした。
 その中でも、今回大賞受賞となった「平安時代にタイムスリップしたら紫式部になってしまったようです」では、主人公をはじめとしたキャラクターの好感度と、ストーリー全体を通しての読後感の良さ、また昨今Web小説の中でメインストリームとなりつつある異世界トリップの要素を上手く取り入れている点が決め手となりました。
 恋愛ラブコメと一言で言っても、学園もの、ファンタジーなど舞台は多岐にわたります。
 今後も新しい挑戦に満ちた作品に出会えることを楽しみにしております。
(角川ビーンズ文庫編集部)


●ミステリー部門
「うさぎ強盗には死んでもらう」 著者:唐間ネロ

【講評】
 ミステリージャンルには、青春ものからデスゲームまでバラエティ豊かな作品が揃いました。物語に占める謎の濃度は違えど、どの作品も「キャラクター」を魅力的に見せようという意志が感じられたように思います。
 大賞受賞作「うさぎ強盗には死んでもらう」は、「うさぎ強盗とは何者か?」という明確な謎を軸に、個性的な殺し屋たちが大活躍する小気味のよい群像劇でした。何と言っても殺し屋たちの台詞回しがカッコよく、彼らのやりとりや関係性に惹きつけられます。また、上海と京都という二つの舞台を魅力的に描き、それぞれの物語が絡み合って訪れる結末に驚かされました。
 謎という、誰しも心惹かれる要素を上手く使った、新しいミステリー作品の誕生に今後も注目しています。
(角川スニーカー文庫編集部)


<特別賞>
<特別賞>
「愛原そよぎのなやみごと」 著者:雪瀬ひうろ
「I'll have Sherbet!」 著者:九曜
「憧れの魔法少女の正体が男でした。」 著者:山田絢
「家の納屋にダンジョンがある ―God in the abyss of despair―」 著者:止流うず
「異世界に来たけど至って普通に喫茶店とかやってますが何か問題でも?」 著者:風見鶏
「医療魔術師と呼ばないで!もう…限界です」 著者:はな
「ヴぁんぷちゃんとゾンビくん」 著者:空伏空人
「Eje(c)t」 著者:BObeMAN
「御伽噺を翔ける魔女」 著者:碧檎
「おめでとう、俺は美少女に進化した。」 著者:和久井 透夏
「クトゥルフ神話 探索者たち ~鈴森くんの場合~」 著者:墨の凛
「黄昏のブッシャリオン」 著者:碌星らせん
「食べるだけでレベルアップ!~駄女神といっしょに異世界無双~」 著者:kt60
「常夜ノ国ノ天照」 著者:モロクっち
「始まりの魔法使い」 著者:笑うヤカン
「豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい」 著者:グルグル魔
「マワル廻スロットガチャと異世界物語 ~奇妙なメンバーとの冒険譚?~」 著者:時野洋輔
「山本五十子の決断」 著者:如月真弘
「勇者のパーティで、僕だけ二軍!?」 著者:布施
(作品名五十音順)

■Web小説コンテスト概要
 Web小説投稿サイト「カクヨム」上でKADOKAWAが開催するWeb小説を対象としたコンテスト。ファンタジー、SF、ミステリー、ホラー、恋愛・ラブコメ、現代アクション、現代ドラマの7ジャンルより、魅力溢れる多様なエンタテインメント作品を幅広く募集する。各応募ジャンルの大賞には賞金100万円に加え、書籍化が約束されている。選考にはMF文庫J編集部、角川スニーカー文庫編集部、カドカワBOOKS編集部、ドラゴンブック編集部、ビーズログ文庫編集部、ビーズログ文庫アリス編集部、角川ビーンズ文庫編集部、ファミ通文庫編集部、ファンタジア文庫編集部、富士見L文庫編集部、ルビー文庫編集部が参加。
応募総数:5,788作品
最終選考:185作品
大賞受賞作:7作品
特別賞受賞作:19作品

■「カクヨム」とは
「カクヨム」は物語を愛する全ての人たちへ、誰でも自由なスタイルで物語を書ける、読める、お気に入りの物語を他の人に伝えられる、新しい小説投稿サイト。大賞受賞者が書籍化の権利を手にできる「カクヨムWeb小説コンテスト」をはじめとした数々のコンテストの実施や、KADOKAWA内外の人気作品について二次創作の投稿を認めるなど、様々な形での創作活動を支援。会員登録数が6万人超、総PV数は約5,500万。(2016年5月29日時点)

>>「カクヨム」公式サイト

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