声優
感動の涙が止まらない 『ミリマス』4thLIVE DAY2レポ

泣き虫たちがたどり着いた武道館のステージは? 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!!」DAY2レポート

手作りのぶどーかん。

2017年3月10日(金)、11日(土)、12日(日)に、日本武道館で開催された「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!!」。本稿では、2日目の「DAY2 BlueMoon Theater」の模様をレポートする。

ライブハウス、武道館へようこそ!

今回の武道館3DAYSは、初日が「Sunshine Theater」、2日目が「Bluemoon Theater」、3日目が「Starlight Theater」となっており、それぞれ異なるメンバー、異なるセットリストで繰り広げられた。

2日目の「Bluemoon Theater」は、その名の通り「月」をイメージしたステージデザインとなっており、メンバーも衣装に月をあしらったアクセサリーなどを身に着けていた。

オープニングは定番の「Thank You!」から。今回の武道館公演は、この曲の歌詞のなかにある「手作りの武道館」というフレーズが発端。それは、ミリオンライブに携わるスタッフ、キャスト、プロデューサー全員に見た舞台。それが実現したのだから、感動もひとしおだ。

2曲目は「brave HARMONY」。この曲を聴くと、この日がメンバーにとってもプロデューサーにとっても特別な日であると感じられる。

今回はステージの斜め後方にも客席が設けられている。それを意識してか、一部のメンバーはステージ横を向いて歌うステージングとなっていたのが印象的。昨年の幕張のようなトロッコはなかったものの、すべてのプロデューサーに歌を届けたいという想いが伝わるステージングだ。

その後、メンバーそれぞれのMCタイム。リーダーは田所あずさ伊藤美来のようだ。愛美の「ライブハウス、武道館へようこそ!」という挨拶、小岩井ことりの「子豚ちゃんたちー」というかけ声は、ミリオンライブのキャラそのもの。12人のメンバーそれぞれが、今日のライブにかける意気込みを語ったあと、ソロ曲のゾーンへ突入した。

前回よりも成長が感じられるメンバーが登場

ソロ曲トップバッターは野村香菜子。曲は「恋の音色ライン」。緊張からかやや声が上ずっている印象だったが、ソロ曲トップバッターにふさわしいパフォーマンスだった。次は近藤唯の「夕風のメロディー」。彼女は極度の人見知りとして知られているが、2ndから数々のライブをこなしてきたおかげなのか、堂々とした歌とダンスで成長ぶりが感じられた。

その後を受けて登場したのが小岩井ことりMaria Trap」。2ndライブでの初登場時に披露した曲だが、さらにパワーアップ。彼女の堂々とした歌声と細部まで神経が行き届いたダンスは、武道館の隅々まで届いたことだろう。

6曲目は「Raise the FLAG」。この武道館3DAYSに向けた企画CD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD 02」に収録されている曲。藤井ゆきよ。戸田めぐみ、阿部里果というオリジナルの3人の歌声は力強く、曲の持つ前向きなイメージにぴったりだ。

ここでMC。このライブではソロ曲3曲+ユニット曲1曲という構成で進んでいくようだ。トップバッターで登場した野村香菜子がいじられる展開となっていたが、彼女はムードメーカー的な存在として欠かせない。そして、極度の人見知りだが仲良くなった人には毒を吐く近藤唯のキャラも存分に活かされてた。

Precious Grainの新しい方向性が見えた

次のブロックトップバッターは斉藤佑圭で「Day After “Yesterday”」。キャラクターである永吉昴ばりの元気の良さが印象的。そして伊藤美来の「透明なプロローグ」へ。彼女の持つ透明感とこの曲のイメージはとてもハマっている。そして田所あずさの「Precious Grain」。ミリオンライブでの田所あずさは、演じるキャラクター最上静香のイメージが強く、ソロ曲も真剣な想いを表現するものが多い。この曲もシリアスなイメージだが、今回の彼女は曲中に笑顔が見られた。

10曲目はユニット曲「待ちぼうけのLacrima」。愛美、平山笑美、駒形友梨という3人の曲だ。3人とも高い歌唱力であることはもちろんだが、表現力もピカイチ。その3人の歌声が重なることで、曲にさらに奥行きが出る感じだ。

ここでMCへ。話は田所あずさの「Precious Grain」へ。他のメンバーも「今日のPrecious Grainは楽しそうだった」と感想を述べていた。田所自身も「今日は楽しく歌えた」と満足そう。これからの「最上静香」としての新しい道がひらけた瞬間かもしれない。楽しく歌う最上静香。いいじゃないか!

衣装のテーマはフリーザ? 名言たちが飛び出した

MCのあとは藤井ゆきよの「フローズン・ワード」。この曲はとてもかっこいい。そして藤井ゆきよの真骨頂が見られる曲でもある。大人の悲しい恋愛の歌詞を歌う藤井。やはり、この曲は大人な藤井によく似合う。

次は戸田めぐみの「Get My Shine'」。今回のライブで、僕が一番注目していたのが彼女だ。はっきり言って、彼女のパフォーマンスはミリオンライブのなかでは際立って高いというわけではない。その上、歌やダンスへの苦手意識がそのままステージングに出てしまっている感じがして、ついつい「がんばれー!」と心で応援してしまいたくなる。そういうキャラだと言ってしまえばそれまでだが、ミリオンライブの一員としてはそれではもの足りないと感じていた。

それが、この武道館では余裕すら感じられるステージングだった。ダンスのレベルが上ったとか、歌がうまくなっていたというものではない。ステージ上での立ち振舞いに、以前にはなかった自信とある種の覚悟が見えたのだ。

キャラクターである舞浜歩はダンスが得意。一方戸田はダンスはあまり得意ではない。このギャップに相当苦しんだだろうが、今回のステージを見る限り、もうそのギャップは感じられない。「ステージが好きだ!」という気持ち、みんなで楽しみたいという気持ちが十分伝わってきた。よかった。

そして阿部里果の「POKER POKER」へ。阿部も僕のなかで注目していたメンバー。しかもこの曲はライブ初披露だ。歌もダンスもクオリティが高く、キャラクターである真壁瑞希同様、どこか飄々としたキャラクターが気になっていた。しかし、あとで違うということがわかる。

このパート最後は近藤唯、小岩井ことり、野村香菜子による「P.S I Love You」。ミリオンライブにはあまりないジャジーな曲で、大人な雰囲気。横のりしたくなる曲だ。

MCタイムでは、阿部里果が泣いていた。POKER POKERがライブ初披露であるという重圧と、もともと緊張するタイプらしい。堂々としたステージングからは想像もできない。

また「今日の衣装のテーマはフリーザ」「フローズン・ワールド」「いやらし手袋」などの名言が飛び出したり、近藤唯の溢れ出るゲーマー魂が垣間見えたりと、楽しい話題が多かったパートだった。

泣きながら歌う駒形友梨が印象的

15曲目は愛美。曲が始まる前のわずかな沈黙時、ギターのノイズが聞こえるだけでプロデューサーたちは愛美の登場に気づいたようで、登場前から「ジュリアー!」「あいみー!」の声が上がっていた。

愛美は、レスポールSpecialを抱えて登場。おもむろにギターをかきならしながら歌うのは「流星群」だ。ミリオンライブのなかでも、独自のポジションを築く愛美。今回はギターソロを披露したり、サビの部分を客席のプロデューサーたちに歌わせたりと、ステージを存分に楽しんでいたようだ。

16曲目は駒形友梨の「vivid color」。3rdライブの幕張最終日でも披露していた曲だが、そのとき彼女はこの曲がうまく歌えず、反省していた(聴いているこちらとしては最高だったのだが)。いわば、今回はそのリベンジでもある。そして、そのリベンジは大成功。とにかく圧巻のパフォーマンスで、最後のほうは彼女自身が感極まって歌えなくなるというシーンもあった。

そして平山笑美の「FIND YOUR WIND!」へ。僕は彼女の歌声が大好きだが、生で聴くのは初めて。実際生で聴いた彼女の歌声は、CDよりも数倍よい。歌がうまいことももちろんだが、あの歌声は癖になる。早くソロデビューをしてくれないだろうか。

次はユニット曲の「プリムラ」。伊藤美来、田所あずさ、斉藤佑圭が歌う。この曲は、KOHの作詞作曲。KOHの曲はどれもかわいらしく独特で僕の好み。この曲も、3人のかわいらしい部分が出ていながらも、KOHらしい曲となっており、何回でも聴いていたいと感じた。ちなみにKOH曲のなかでは「bitter sweet」が大好きです。

サプライズゲストを迎えてのラストスパート! 

MCで盛り上がったあとは、ラストのブロックへ。

まずは「赤い世界が消える頃」。近藤唯、阿部里果、平山笑美に加え、サプライズゲストの木戸衣吹大関英里が登場。「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 03」のメンバーが勢揃いということで、これにはプロデューサーたちは大盛り上がりだった。

次は藤井ゆきよと戸田めぐみによる「Beat the World!!」。二人はタオルを手に持ち登場。もちろん客席のプロデューサーたちもタオルをかざしながら歌う。

ここからはミリオンライブの定番曲へ。平山笑美と愛美の「Marionetteは眠らない」、田所あずさ、阿部里果、伊藤美来、近藤唯による「Blue Symfony」。特にBlue Symfonyはイントロが流れると客席のボルテージがアップ。いかにプロデューサーたちにとって大事な曲なのかがわかる。

そして23曲目が「星屑のシンフォニア」。メンバーは野村香菜子、小岩井ことり、駒形友梨、斉藤佑圭。全員ミルキーウェイのオリジナルメンバーだ。間奏では、もうひとりのメンバーを想起させるセリフの掛け合いがあった。それが、「さあ行こう、最高の仲間で」という歌詞とリンクし、いつかフルオリジナルメンバー5人でこの曲が聴きたいと強く想った。

次はさらなるサプライズゲストが。田所あずさと平山笑美に加え、麻倉もも、雨宮天、小笠原早紀が登場。そう、クレッシェンド・ブルーのオジリナルメンバーが揃ったのだ。歌う曲は「Flooding」。月刊サンデーで連載されていたコミック版の単行本第4巻の付録CDに収録されていた曲だ。

クレッシェンド・ブルーのオリジナルメンバー5人が揃うのは初めてのこと。それが武道館というのも感慨深い。まさにメンバーとプロデューサーの想いが「Flooding」(洪水)している感じだった。

ここで、ミルキーウェイ4人とクレッシェンド・ブルー5人によるMC。それぞれのグループが、オリジナルメンバーが揃ったことに対して喜びと感謝を述べていた。

そして本編最後は、BlueMoon Theaterのメンバー12人(BlueMoon Harmony)による「DIAMOND DAYS」。この曲は「いま」を感じられる明るい曲。ウェットな気分よりも、もっと先へ! という想いのほうがミリオンライブらしい。ライブの最後にふさわしい曲だ。

泣いて笑ってたどり着いた「てづくりのぶどーかん!」 

アンコールはミリオンライブ定番曲の「Dreaming!」から。この時点で、戸田めぐみは泣いていたように見える。

MCタイムではサプライズゲストの5人も登場。一人ひとり挨拶を行っていったが、今回のメンバーは泣き虫が多かった。Dreaming! 歌唱時から泣いていた戸田めぐみは、ライブ当日(3月11日)が6年前に声優になった日ということで、感慨深いものがあったのだろう。

そのほかにも、小岩井ことり、近藤唯、野村香菜子、駒形友梨、阿部里果なども涙とともに感想を述べていた。

なかでも、小岩井ことりは会場のプロデューサーたち(+他のメンバー)をナデナデしたり、ステージ後方を向いてずっと手を振っていたのが印象的だった。

そして最後は、オープンニングと同じ「Thank You!」。曲の途中はそれぞれ自由にステージ上を動き回り、思い思いに歌っていた。とてもいい表情だ。

今回は、トロッコやポップアップ、花道ステージはなかった。しかし、それが逆に「てづくりのぶどーかん!」という感じがしてよかった。

日本武道館という場所は、3階席まであるが比較的ステージと客席が近い。それも手作り感が増した要因とも言える。

武道館3DAYSの中日だったが、かなり熱の高いライブだった。最高の3日間の2日目として、想像以上に満足感があった。2日目でこれだったら、3日目はどうなってしまうのだろう。そんなことを想いながら、九段下の坂を下りていった。

DAY2 BlueMoon Theater

田所あずさ(最上静香役)
愛美(ジュリア役)
阿部里果(真壁瑞希役)
伊藤美来(七尾百合子役)
小岩井ことり(天空橋朋花役)
駒形友梨(高山紗代子役)
近藤唯(篠宮可憐役)
斉藤佑圭(永吉昴役)
戸田めぐみ(舞浜歩役)
野村香菜子(二階堂千鶴役)
平山笑美(北上麗花役)
藤井ゆきよ(所恵美役)


01. Thank You!/BlueMoon Harmony
02. brave HARMONY/BlueMoon Harmony
03. 恋の音色ライン/野村香菜子
04. 夕風のメロディー/近藤唯
05. Maria Trap/小岩井ことり
06. Raise the FLAG/藤井ゆきよ・戸田めぐみ・阿部里果
07. Day After “Yesterday”/斉藤佑圭
08. 透明なプロローグ/伊藤未来
09. Precious Grain/田所あずさ
10. 待ちぼうけのLacrima/平山笑美・愛美・駒形友梨
11. フローズン・ワード/藤井ゆきよ
12. Get My Shinin’/戸田めぐみ
13. POKER POKER/阿部里果
14. P.S I Love You/近藤唯・小岩井ことり・野村香菜子
15. 流星群/愛美
16. vivid color/駒形友梨
17. FIND YOUR WIND!/平山笑美
18. プリムラ/斉藤佑圭・伊藤美来・田所あずさ
19. 赤い世界が消える頃/木戸衣吹・大関英里・近藤唯・阿部里果・平山笑美
20. Beat the World!!/戸田めぐみ・藤井ゆきよ
21. Marionetteは眠らない/平山笑美・愛美
22. Blue Symphony/田所あずさ・阿部里果・伊藤未来・近藤唯
23. 星屑のシンフォニア/野村香菜子・駒形友梨・小岩井ことり・斉藤佑圭
24. Flooding/田所あずさ・麻倉もも・雨宮天・小笠原早紀・平山笑美
25. DIAMOND DAYS/BlueMoon Harmony
アンコール
26. Dreaming!/BlueMoon Harmony
27. Thank You!/MILLIONSTARS

[取材・文/三浦一紀]

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