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『幽☆遊☆白書』声優インタビュー|幽助、桑原、飛影、蔵馬が再集結!

プレイバック『幽☆遊☆白書』──TVアニメ化25周年記念! 幽助、桑原、飛影、蔵馬が再集結したメイン声優インタビュー

『幽☆遊☆白書』をもう一度


──みなさんが25年連れ添ったキャラクターに今メッセージを一言添えるとしたら、何か言いたいことはありますか?

緒方:すごく難しいな……。

佐々木:役って自分なんですよね、自分にとっては。自分イコール幽助だから、幽助に言いたいことというと、自分が自分に言いたいことってなってしまって難しいです。他者じゃないんですよね、連れ添ってというより、自分ともう一人の自分イコール幽助が一心同体で並走してきたような感覚です。

佐々木:もし言うなら、「頑張れよ!」とか、「負けんなよ!」とか「元気出してこーぜ!」とかですかね。

千葉:役者って自分の中にあるものじゃないと表現できないので。全部どのキャラクターをやっても自分なんですよね。

檜山:強いて言うならば、「素直になれよ」くらいかな俺は(笑)。

緒方:今さら!?(笑)

一同:(笑)。

佐々木:それって幽助に「喧嘩をやめろよ」って言うみたいなもんじゃん(笑)。

緒方:フフ。長くいろんなことをやっていると、空気感が変わることはよくあるんですけど、今日、思いました。みなさん、全然変わってないなって(笑)。

千葉:俺達は進歩してないの(笑)。

一同:(笑)。

緒方:それは先輩、言わないで(笑)。空気感が変わらない関係って、意外と、多いようで少ないですから。この空気のままで、本当に何かもう一回やれたらいいですね。

千葉:だって一ミリも気を使ってないでしょう(笑)。

一同:(笑)。

緒方:そんなことないですよ!

檜山:気を遣ってますよ先輩! 

千葉:心にもないことを言うんじゃないよ!

佐々木:気を遣っているけど、気を遣っているところを見せないようにしているんですよ!

緒方:大人になったんですよ、私達も少しは!

千葉:あー、なるほどね(笑)。じゃあ俺が一番子どもじゃん!

緒方:そう! ……いやいやいや、違いますよ!(笑)


──(笑)。気を取り直して、何か言いたいことがありましたらどうぞ。

佐々木:僕は演技も発声もろくろく訓練しないままでデビューしてしまったので、『幽☆遊☆白書』の収録当時も、ほとんど素で演技していました。その素の部分が良さでもあったし未熟さでもあったと思うんですが、その後、それだけじゃダメだと思ったので、何年かかけてトレーニングを積みました。なので当時の幽助と今とでは若干違うと思うんですけど、自分の気持ちはずっと幽助のままなんです。最近はモンストコラボなどのゲームで幽助を演じる機会をよくいただいていて、今も台本を見て幽助のセリフを見ると、当時とまったく同じように幽助として血が騒ぎます。もし今アニメをやったら、瞬時に幽助の気持ちになると思います。役に向かう気持ちとして、そこは全然変わってないんです。

緒方:大事なのは気持ちですから。「魂がちゃんと戻れるかどうか」。

肉体は誰もが少しずつ変わっていくし、心も少しずつおとなになっていく。でも魂がずっとそのままあるということはすごく素敵なことですよね。それっぽい声を出すのは簡単。大事で、難しいのは、そのキャラクターの、その年齢の心に戻れるかだから……今日集まったみなさん、それがある方々だから。

私は特に、デビューにもかかわらず、何百年も生きている妖怪が憑依をしている高校生で、本当は精神をとても練れていなきゃいけない役だったのに、当時は経験が浅かったから……恐らく今のほうが、私自身が蔵馬っぽいっていうか、長年中学生・高校生を、今でもやり続けている妖怪みたいなもんなんで(笑)。今だからこそ、もう一度蔵馬をやってみたいと、個人的には……。


──最後に、多数決でいいんですけど……。

千葉:多数決!?


──もう一回収録できるとしたら、みなさんやっぱりやってみたいですか?

千葉:そりゃやりますよ。

緒方:やりますよ!

佐々木:そりゃやりますよ!!

檜山:やってみたいですね。


──もしかしたらこれを読んだお偉い方が……(笑)。あるかもしれませんね。

一同:(笑)。

緒方:シリーズをもう一回頭からっ取り直すということじゃくても、その後っていうか……オッサンになったりしているのも面白いかもしれないし!(笑)

千葉:あぁ、みんなが老人ホームに入ってるとかね!(笑)

檜山:それどこかのドラマとかでやってそうですよ!

緒方:「ラーメン屋のオッサンその後」とか、そういうのはどうですか?(笑)

佐々木:いいですね、ラーメン屋! ぜひやりたいっ!

千葉:番外編的なもの、いいね!


──今後も目が離せませんね。

佐々木:ファンのみなさん、幽助・桑原・飛影・蔵馬を長く愛してくださってありがとう! これからも『幽☆遊☆白書』をずっとずっと応援してくださいね!


──本日はありがとうございました!

[インタビュー/石橋悠 写真/アイザワヒロアキ]


1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。

この記事をかいた人

石橋悠
1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。

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放送情報


現在、AbemaTV・なつかしアニメチャンネルにて、「幽☆遊☆白書」暗黒武術会編・毎週土曜10話ずつ一挙放送中!

#47~56:2017年6月24日(土)13時/25時
URL:https://abema.tv/channels/oldtime-anime/slots/9hKQFxtxzVMNQP(13時)
URL:https://abema.tv/channels/oldtime-anime/slots/8dxxuFb6CrwoJF(25時)

#57~66:2017年7月1日(土)13時/25時
URL:https://abema.tv/channels/oldtime-anime/slots/8y1QyiRXd51k47(13時)
URL:https://abema.tv/channels/oldtime-anime/slots/8y1QyirX9rQBJP(25時)

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