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宮野真守アーティスト活動10周年ツアーレポート

「アーティスト・宮野真守として、自信を持って今ここに立っています!」『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~』レポート

宮野真守さんが『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~』を2018年6月2日から6月17日にかけて開催した。

2018年にいよいよアーティスト活動10周年を迎えた宮野さん。その記念すべきメモリアルツアーとなればファンならずとも期待を隠しきれないと言ったところだろう。彼自身の歴史にまた1ページを刻んだステージ。そのステージの開始早々、こう宣言した「今日は宮野真守の全てをさらけ出したいと思います!」

今回は、6月10日にさいたまスーパーアリーナで行われたステージの模様を届ける。1stシングル『Discovery』の発売日が2008年6月4日。デビューから3656日後に彼が魅せたパフォーマンスは、まさにツアータイトル通り『EXCITING!』なものとなった。

約20秒のパフォーマンスに脱帽

当日の天候はあいにくの雨。ただし、会場に足を踏み入れるファンたちの顔は笑顔、笑顔、また笑顔。天気と反比例するかのような会場の雰囲気に、これから始まるステージへの期待も自然と高まる。そして、会場の気温が上がってきた18時にさいたまスーパーアリーナは暗転した。

ジャジーな音楽が流れる中、プライベートジェットに搭乗した宮野さんが映し出されるOPのムービー。さらに鍛え上げられた肉体が披露されると、会場からは何度も黄色い歓声が飛び交う。

そして、OPムービーはバックステージの生中継に切り替わる。バンドメンバー、ダンサーが続けて登場。次々とステージに飛び出すチームマモ。

そして、満を持してステージに飛び出してきた宮野さんが魅せたのは、驚きの静止パフォーマンスだった。

ステージに登場した宮野さんが魅せた約20秒間の間。これはよほどの度胸と、エンターテイメント性がなければ実行することはできない。

そんな最高のパフォーマンスからスタートした『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~』の一曲目は最新曲である『EXCITING!』だ。

10th Anniversaryを記念した同曲はバンドメンバー・ダンサー・ファン全員が盛り上がるパーティーチューン。一気に会場のボルテージを上げるとダンサーズを引き連れ、センターステージへ。続いて2曲目は『SHOUT!(Dirty Orange REMIX』)へ。センターステージで鎖に繋がれた宮野さんがその鎖を引きちぎるパフォーマンスを見せると、会場からもひときわ大きな声援が巻き起こった。

3曲目はダンサブルなナンバーから一転、ロックナンバー『BREAK IT!』を披露する。本日初となるコールアンドレスポンス『BREAK IT!』が何度も繰り返される。

『BREAK IT!』が終わると、ここでメンバー紹介がスタート。今回もバンドメンバーとダンサーによる合同パフォーマンスだ。これまでの宮野さんの楽曲に合わせて踊るダンサーズの姿に思わず圧倒されてしまう。

そして、白いシャツの衣装に早着替えして披露するのは『ヒカリ、ヒカル』。イントロが流れた瞬間から会場から大きな声援が巻き起こる。ペンライトで青色に染まった会場の景色が非常に美しい。

続いて、2018年4月8日にデジタルシングルとして配信された新曲『そっと溶けてゆくように』と『THANK YOU』を連続で披露。まさに怒涛の6曲だった。ロック、EDM、バラード、R&B。これまでの活動を通じて、どれだけ幅広い音楽性にチャレンジしてきたことが分かる。

まさに10周年記念に相応しいスタートだ。ちなみに、なんとここまでMCはなし。これもある意味珍しい展開だろう。

与え、与えられる『Beautiful Life』

ここからはバラードコーナーに突入。2008年12月3日に発売された『…君へ』からスタート。デビューから10年。さらに磨きがかかったファルセットが響きわたる。

さいたまスーパーアリーナは、埼玉県出身の宮野さんにとって凱旋ライブでもある。「皆様のお陰でこのステージに立たせていただいています。本当に感謝しています」と、謝辞を述べた。

そして、さいたまスーパーアリーナのためだけに用意してきた一曲は『Beautiful Life』だ。

この仕事をしていると、基本的にメモを取りながらライブを鑑賞している。ただ、時折メモを取ることを止めてしまうことがある。あまりにもステージに心が引き込まれてしまう瞬間があるのだ。それが、さいたまスーパーアリーナで披露した『Beautiful Life』だった。
そして、バラードコーナーのラストを締めくくるのは、宮野真守10周年記念ベストアルバムリクエストで最も多くの票を獲得した『MOONLIGHT 』。

気付けば、2010年から2012年に放送されていたラジオ『宮野真守のm-1ぐらんぷりっ!』エンディングテーマが2曲並んでいたことに気づく。思わず「懐かしい」という気分にさせられた。

バラードコーナーが終了すると、スペシャルムービーが映し出される。主演は永遠の16歳アイドル・雅マモルだ。とにかく“ハイテンション”で笑いが絶えないムービーになっていた。これはもうコントなのか何なのか?

「Go for, let's go,next stage」

ムービー後は『Kiss × Kiss』、『オルフェ』、『NEW ORDER』を連続で披露。POPS、ROCK、EDMと目まぐるしく変わる楽曲に彼自身が持つ、音楽性の奥深さを改めて感じさせられる。

更に『Magic』では、この10年間で披露してきたステージ衣装に身を包んだ宮野さんの映像がスクリーンに映し出される。映像内とステージ上でコラボする映像はまさに『EXCITING!』であり、10thAnniversaryを感じさせる演出だ。

続いて披露した『GOLDEN NIGHT』の後には、『EXCITING!』を用いたコールアンドレスポンスのコーナーでさいたまスーパーアリーナのテンションを最高潮に上げる。さらに限界を突破するかのように『シャイン』へ突入した。


ここで感じたのが歌詞中にある「Go for, let's go,next stage 」の合唱に感動を覚えた。作詞を宮野さんが手がけた一曲は10周年を記念するライブに相応しいものになった。ステージ上で常に輝く宮野さんは10周年を経て、次のステージへと向かうのだ。

そして、『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~』本編を締めくくるのは、デビュー曲である『Discovery』。歌い出しはアカペラからスタートした。

『Discovery』のサビにはこうしたフレーズがある「答えのない旅の先で いつか掴まえたいfuture」。デビュー決定時は嬉しい気持ちで一杯だったが、役者とアーティスト活動の両立は、我々には想像できないほどの苦労があったはずである。そんな彼が答えのないを旅続けてきた結果、10年でたどり着いたさいたまスーパーアリーナのステージと多くのファンはまさに、とても大切な未来であったに違いない。

ここで、『Discovery』を歌い上げる前に彼自身が10年分の思いを込めて語ったMCを一部抜粋して届ける。

「僕は今年アーティストデビュー10周年を迎えました。アリーナツアーができているということ、本当に信じられません。そんなこと思ってもみなかった10年前。本当に若造だった僕は、全然なにもできないちっぽけな男で。でも、10年歩いてきて、みんなが支えてくれたからこそ、今があるんだなって、本当に実感します。感謝でしかない。

デビューのお話をいただいた時は、その事実が嬉しくて。でも、最初の頃から『好きというだけじゃいけないんだ』ということをプロデューサーと一緒に考えてこれたから、僕は幸せだったんだなって思うんです。僕はお芝居が大好きでこの世界に入って、その中で、歌も好きになって。役者をやっている時も自分の思いを込めて、みんなに伝えているんだけれども、役を通しているというところは大きくて。『でも、音楽活動はパーソナルな部分を伝えていくことになる。その責任感があるんだよ?』というプロデューサーの言葉を聞いた時になるほどなって思いました。

アーティストとして何ができるんだろう?ということを本当にすごく真剣に考えた10年間でもありました。今でも模索し続けているけれども、アーティスト活動をする上で、自分のポリシーや生き様をしっかり込めたいと思ったんです。“役者だからこそできるアーティスト活動ってあるんじゃないかと、ずっと考えてやってきました。その結果が、エンターテイメントのステージだったんです。

だから、つたないなりにもデビューの時からライブの構成も自分にできることを精一杯注ぎ込んでみんなに楽しんでもらおうって、すごく思いました。その中で、いろいろなクリエイターさんたちとの出会いが、アーティストとしての一歩を踏み出させてくれたんです。自分がポリシーを持って続けてきたビジョンがどんどん広がっていって。アーティスト・宮野真守として自信を持って、今ここに立っています」

“愛はここで ひとつになる”

アンコールの一曲目は大人気曲の『J☆S』。さらにMCではBASS担当の前田逸平(だーまえ)さんによる挨拶やダンサーFUMIによるラップが終わった後、6月8日に35歳を迎えたことから、サプライズでバースデーケーキが登場した。

シングル『NEW ORDER』のカップリング曲である『Happy Happy Birthday』で会場全体は大盛り上がりだ。そして、最後はゴスペル調のアレンジが印象的な『POWER OF LOVE』で幕を閉じた。

最後まで、ファンへの“愛”を届けたステージだった『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~』。今後も“キング・オブ・エンターティナー”が紡ぐ未来から目を離すことができない。

[文/川野優希]

 
◆セットリスト
1 EXCITING!
2 SHOT!(Dirty Orange REMIX)
3 BREAK IT!
EXCITING! Special Remix #1
4 ヒカリ、ヒカル
5 そっと溶けてゆくように
6 THANK YOU
EXCITING! Special Remix #2
7 …君へ
8 Beautiful Life
9 MOONLIGHT
10 Kiss×Kiss
11オルフェ
12 NEW ORDER
EXCITING! Special Remix #3
13 Magic
14 GOLDEN NIGHT
EXCITING! Special Remix #4
15 シャイン
16 Discovery

【ENCORE】
17 J☆S
18 POWER OF LOVE

宮野真守 OFFICIAL WEB SITE
宮野真守 公式Twitter(@miyanomamoru_PR)

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