東山奈央さん、テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り『コカ･コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE』に出演！屋外ステージで全7曲を熱唱

2018年8月5日(日)、声優・歌手の東山奈央さんが、今年で5年目に突入した華々しいイベント『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りＳＵＭＭＥＲ　ＳＴＡＴＩＯＮ』の目玉イベントである「コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE（以下、サマステ）」に出演し、会場を埋め尽くした大勢の観客の前で全7曲の熱いライブを行いました。

このイベントは、けやき坂46、Sonar Pocket、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEなどジャンル問わず豪華アーティストが集結し、日替わりでフリーライブを行っています。8月5日を担当したのが東山奈央さんとなります。

六本木ヒルズアリーナに東山奈央の歌声が響く

開演時間の18時が近づくと、会場の六本木ヒルズアリーナ周辺は東山奈央さんのライブを見るために集まった観客の姿でいっぱいになった。「サマパス」チケット(有料)が必要な優先エリアはもちろん、観覧フリーエリアも大勢の人で埋め尽くされた状態。アニメイベント以外では初歌唱となるステージに観客のボルテージもあがっていく。

定刻通り18時になると、ステージに東山奈央さん登場。今日の衣装は、オフィシャルクラブ「虹のわっか」会員限定で販売された夏グッズ「夏Tシャツサマーピンク」をライブ用に華やかなアレンジがされた衣装に、ショートパンツ。そしてボブヘアーの頭にはバンダナカチューシャという、夏らしいキュートな姿。このライブを楽しみにしてきた客席から「おおおお！」と大歓声が上がる。

東山奈央さんがステージ中央に立つと、一曲目の「True Destiny」を披露。この曲は2017年2月1日に発売された1stシングルで、東山奈央さんがソロ活動をスタートさせた曲。場内は歌詞の「赤く錆びてもなお」の部分では、リズムに合わせて「なーおー！」と叫んだり、慣れた様子で1曲目とは思えないほど盛り上がりをみせた。

1曲目が終わると東山さんはステージ中央で「ありがとうございます。声優、歌手の東山奈央です！」と満面の笑みで挨拶。表情を見ているだけで、今日のライブをどれだけ楽しみにしてきたのかがわかる。ここで東山さんから、「会場のみんなと今日のライブの約束事をしたい」と提案。「どんなルールなのか？」と場内がザワついていたが、それは今日は暑いので「私がMCをするたびに、私と一緒に水を飲むこと」というものだった。

東山さんはステージ上で、「お水おいしい？」と観客に向けて問うと、客席のあちこちから「おいしー！」と声が上がる。一般的にこのやり取りは、客席から出演者に向けて行われる。なので東山さんは、「みんなは聞かれることないでしょ？(笑)」と、おちゃめなトークで会場を沸かした。いつも観客への気遣いを忘れない東山奈央さんの優しさが、ヒシヒシと伝わってくるMCだった。

夏と言えば祭り！　祭りと言えば東山奈央のこの2曲!!

「夏休みの宿題はやってきてくれたかな～？」とユニークな曲紹介から披露された2曲目は「ネバギバ音頭」。この曲は会場のみんなと盛り上がるために作られた楽曲で、まるでお祭り騒ぎのような楽しい楽曲。

東山さんが前述した「夏休みの宿題」とは、自身が事前に公式ブログで紹介していたコール＆レスポンスのこと。当然、大勢の観客は予習済みだったため、「はいはいっ！ふっふー！」など、コールが完璧に決まっていた。

東山ワールドはさらに加速していく。間髪入れずに歌唱した3曲目は「オトメイロ」。デジタルサウンドのハイスピードソングに合わせて観客は手拍子。沖縄民謡を連想させる「アイヤ、アイヤアイヤイヤサーサー♪」を会場全体で歌っていると、猛暑の屋外ステージがかえって心地よく感じてくるのが不思議だ。会場全体の一体感が加速していく。

想い出の曲で観客といっしょに盛り上がる東山さん

4曲目は「君の笑顔に恋してる」。この曲は2月3日に行われた日本武道館公演にて会場の観客と一緒に踊った曲で、非常に想い出深い楽曲である。いざ曲が始まると、場内の大多数が武道館ライブから半年が経ったいまでも振付を忘れずに踊れていた。

優先エリアのみならず、観覧フリーエリアの観客まで踊れているのが驚きだった。今後、東山さんのライブでは「みんなで踊る定番曲」になる可能性が高いので、マスターしておいたほうがよさそうだ……と予感させるステージだった。

5曲目の2ndシングル「イマココ」が披露されたころには、徐々に日が傾いてきた。疾走感あふれるサウンドに、伸びやかな東山さんの歌声が場内に響き渡る。キラキラと光るペンライトは、六本木ヒルズアリーナに幻想的な空間を作り出した。

さらに続けて6曲目は3rdシングル「灯火のまにまに」。こちらも和楽器をふんだんに取り入れた夏にぴったりの曲。真っ赤なスポットライトに照らされたステージの東山さんと、客席の真っ赤なペンライトが実に美しかった。

そして最後の7曲目は、力強いロックナンバー「君と僕のシンフォニー」だ。東山さんが拳を振り上げて歌うと、客席もクラップで応戦。東山さんはステージを左右いっぱいに使って、ぴょんぴょん跳ねながら客席に手を振る。観客ひとりひとりに目を合わせるたびに、みんなが笑顔になっていく。さらに曲の後半は会場後方のフリー観覧エリアまで届くように大きく手を振り、集まってくれた会場全員に感謝の気持ちを送っていた。

全7曲を披露し、45分間あったはずのステージは、まるで一瞬の出来事だったように感じた。東山さんのステージは、ときにはおどけて、ときにはクールに、曲によって表現を変えながら魅せてくれるのがおもしろい。声優・歌手の東山奈央さんの真骨頂だろう。次回のライブも、どのようなステージを見せてくれるのか。彼女の次なる歌唱の舞台は、「Animelo Summer Live 2018 “OK!” 」。イベント3日目である8月26日(日)に出演する。人々に「笑顔」を届けるキラキラしたパフォーマンスにご期待頂きたい。

[取材・文／佐藤ポン]
　