FLOWニューシングル「音色 / Break it down」に込められた決意

祝・武道館公演決定! 極彩色のサウンドを奏でてきたFLOWの新境地「新しい扉を15周年目にして開くことができました」

FLOWが8月29日(水)にDouble A-Side Single「音色 / Break it down」をリリースする。

7月より放送中のABCドラマ『幸色のワンルーム』の主題歌である「音色」は、主人公2人の歪な感情を表現したエモーショナルなミディアムソング。一方の「Break it down」は、PCブラウザゲーム「NARUTO×BORUTO ボルティカルジェネレーションズ」のテーマソングであり、初期FLOWを彷彿させるミクスチャーロックナンバーに仕上がっている。

今年7月まで開催された白熱の“アニメ縛り”ツアーの中で「ジャンルの壁をぶっ壊していくバンドになる」と宣言した彼ら(そして10年振りとなる日本武道館単独公演もアナウンス!)。FLOWの多彩さを改めて感じさせる2曲には、その覚悟もしっかりと込められている。

穏やかなムードではじまったインタビュー。5人とも笑顔で質問に答えてくれたが、肩の力を抜いているかのように見えて、ただならぬ闘志を燃やしているのが今のFLOW。5人の充実感がにじむような会話を楽しんでほしい!

「アニメとロックの垣根を壊して唯一無二の形で表現していきたい」(TAKE)

──7月末まで行われていた中南米で開催された"Anime-Shibari" -Latin America Tour-から帰国して間もないところですが……TAKEさん、焼けましたね!

TAKEさん(Gt/以下TAKE):これは日本で焼けました(笑)。南米は今は冬なんです。なので、暑くはないんですよ。東京がいちばん暑いです。日本のみなさん、お疲れさまです……!

──暑いイメージだったんですけど、南半球ですもんね(笑)。中南米ツアー、いかがでしたか?

KEIGOさん (Vo/以下KEIGO):日本でまわった「アニメ縛り」と演出を変えず、「アニメ縛り」ツアーの一環としてやらせていただいたんですけど、声優さんの声での演出も分かってくれて、やっぱりアニメって世界中で愛されてるんだなってしみじみ思いました。今回のツアーで初めて行く場所はなかったんですよ。全部2回目以上来ている場所ということもあって、前回ライブに来てくれていた人がたくさん来てくれて。中南米で積み重ねてきたことを実感できたし、良いツアーになりましたね。

TAKE:声優さんの声が流れると、めちゃくちゃ沸いてくれるんですよ。僕らが主題歌を務めたアニメ作品『NARUTO -ナルト-』 『コードギアス 反逆のルルーシュ』『交響詩篇エウレカセブン』『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』『サムライフラメンコ』の声優の方々……さらに特別に参加してくれて水樹奈々さん。参加していただいた全ての声優さんに感謝です。

──日本語でも伝わるものなんですね!

TAKE:そうなんです。吹き替え版も放送されているらしいんですけど、本当に好きな人はオリジナルの声が好きみたいで。非常に盛り上がりました。

──日本の「アニメ縛り」ツアーの盛り上がりも凄いものがありましたね。

TAKE:本当に・・・(ファイナルの)豊洲PIT、良かったなぁ……! あのアニメ縛りで、FLOWとアニメの融合のある種の到達地点を迎えたような感じはありましたね。

IWASAKIさん(Dr/以下IWASAKI):正直、昨年末の日本青年館の開催を決めた時点ではビビってたんです。"アニメ縛り"という形でライブをするのは初めてだったので、こんなに応募がくるはずがないと思ってたから。でも、ふたを開けてみたら凄い数で。

KEIGO:おおおお……!?みたいな(笑)。驚いたよね。

──当初は一晩限りの予定だった日本青年館での「アニメ縛り」が凄い応募数で、1万以上の応募があったんですよね。それで「武道館ライブできたじゃん!」というツッコミもあり。

GOT’S さん(Ba/以下GOT’S):そう。それでだいぶ慌てて(笑)。年末の「アニメ縛り」は一晩限りの企画で終わる予定だったんですが……

以前からアニメのイベントに出させてもらっても、そこから(自分たちのライブに)なかなか来てもらえないなぁということをずっと感じていたんです。だったらアニメだけのライヴをやったら来てくれるんじゃないかなと。とは言え、今まで来てくれなかった人がそう簡単にはこないだろうと思ってたら、想像以上にお客さんが楽しみにしてくれてて、たくさん集まってくれて。それで今度はライブハウスに場所を変えてツアーをしてみて。でも「席有りのほうがいいって人たちもいるだろうから、来てくれるかな?」と思ってたら、お客さんは変わらずいっぱいきてくれて。ああ、成功したんだなと。

──「アニメ縛り」のライブは、アニメに対する思いと相まって常にハイライトみたいな状態でしたよね。でもその中で、FLOWの生き様やライブそのものの楽しさがしっかりと伝わってきて。

GOT’S: 「アニメ縛り」は、セットリストのなかで右肩上がりに盛り上げていくっていうよりも、1曲で一気にマックスまで打ちあげていくみたいな感覚で、はじめ1本やったとき、めちゃくちゃ疲れたんですよ(笑)。しかも声優さんの声が入ってから曲にいくっていう特殊な形のライブだったので、当初はライブ感というよりも、一個の作品を出すみたいな感覚があったんですけど、本数を重ねるごとにライブ感をパッケージできるようになって。

KOHSHIさん(Vo&Gt/以下KOHSHI):日本青年館でのライブは本当に疲れた(笑)。全曲シングルっていうのもあるし、テンションも高くて。

TAKE:『コードギアス』コーナーのあと、『テイルズ』コーナーでまた盛り上がっていく感じが凄かった。あそこのカロリー消費が凄い(笑)。

GOT’S:でも、お客さんはその1曲を物凄い楽しみにしてくれてるわけじゃないですか。そのアニメが好きで「これを聴きたい」って想いがあって。その期待に応えたいから、マックスに一気に持っていった。そういうライブを経て、今度はしっかり席のある武道館で……「アニメ縛り」ではないですけど、「アニメ縛り」やツアーで、ライブの楽しさは分かってもらえたんじゃないかなって思ってます。だから来てほしいですよね。

TAKE:『NARUTO -ナルト-』の「GO!!!」を再録して、たくさんの声優さんに参加してもらって……というところからスタートした<Fighting Dreamers>イヤー。まさか終着地点が日本武道館になるとは1mmも思ってなかったです。そのストーリー自体がアニメっぽいでしょ?(笑) 最終的に日本武道館にたどり着くっていう。

──そうなんですよね! 以前から思ってたんですけどFLOWそのものがアニメのような存在だなと!

TAKE:アハハハ!

KOHSHI:地でアニメをやってる(笑)。

──本当に。<Fighting Dreamers>イヤー、振り返ってみるといかがでしょうか。

TAKE:「アニメ縛り」を日本全国のみんなと共有できたし、地球の裏側にも持っていけたし、その過程のなかで、「アニメとロックの垣根を壊して唯一無二の形で表現していきたい」というバンドとしての目標もできた。そういうことを感じた1年だったと思います。

「丸い感じのサウンドのなかに鋭利なモノが入ってる音」(IWASAKI)

──豊洲PITのラストに今回の新曲「音色」が初披露となりました。あのときの感触としてはどうでしたか?

TAKE:「アニメ縛り」は縦ノリの曲がずっと続いていて、地獄シャワーみたいな感じだったんですけど(笑)、初めて新曲「音色」で最後に横ノリがくるっていう。でも超踊ってる男の子が真ん中くらいにいて。「どこで聴いたんだろう?」ってくらい完璧にノッてくれてるなと。

IWASAKI:あの日初めてライブで披露して、お客さんの反応というよりかは「この曲はこういう感じなんだな」っていうのを噛み締めたというか。それまでがタフなことをやってきていたので、ホッとする優しい空気がありましたね。

TAKE:「アニメ縛り」の次をちゃんと提示したいなと思っていて、それが新曲披露、武道館発表の2本だったんです。国内ツアーのラストでそれを表現できたっていうのは良かったですよね。

──「音色」はドラマ『幸色のワンルーム』の主題歌ですが、ドラマタイアップはかなり久しぶりですよね?

KOHSHI:前回が「Answer」(日本テレビ系火曜ドラマ『探偵学園Q』オープニングテーマ)なので、もう10年以上前になりますからね。だいぶ久しぶりです。

──「音色」は、FLOWの中では異色の曲ですよね。

TAKE:イエッサ! 新しい扉を15周年目にして開くことができました! 

──(笑)文字通りこれまでとは違った「音色」になった印象なんですが、どういうイメージで作っていかれたんでしょうか。

TAKE:基本的には、アニメのオープニングテーマを作るときと同じ形で。原作の世界観をまず理解させてもらって、そこから楽曲に落とし込んでいくっていう作業でした。今までの我々の担当させてもらっていたアニメの毛色とはちょっと違って、恋愛ものなんだけどいわゆる恋愛ともちょっと違う……もうちょっと歪な関係性で。今までにないテーマだったので、それにそぐうようなことを紡いでいったら、FLOWとしても新しいサウンドにたどり着いたっていう感じですね。

いろいろな人間がいて、いい部分も、悪い部分もあって。人間賛歌じゃないけど、人間臭さみたいなものをトライバルサウンド的なリズムと民族的なアコースティックサウンドで表現できると良いなっていうのが着想でした。

──スパニッシュ・ギターなのかなと思うような、情熱的なサウンドも含まれていて。

TAKE:普段歪ませているギターを歪ませず、新しい音色の作り方を心掛けました。ギターはアコギとエレキを2本交ぜてるので、そういう響きに聴こえたのかもしれないですね。 3連のアクセントとか、ラテンっぽい表現になってて。「幸
と「お兄さん」の関係が凄く歪なものではあったから、音でもその歪さを表現できたらいいなってところで、リズム遊びじゃないですけど、ギミックみたいなものを散りばめたんです。

──リズム隊もいつもと違う音作りだったと思うんですが、どうでしょうか。

IWASAKI:そうですね。ドラムは特にそこは考えました。丸い感じのサウンドのなかに鋭利なモノが入ってる音というか。人間の多面性を表現したかったので、偏ったもの同士の音がうまく混ざった音作りになってるかと思います。

GOT’S:僕の場合は……「音色」っていうだけあって、色気を出すことに専念しましたよ。

KEIGO:どういうこと(笑)。

GOT’S:普段の生活から変えていって、スムージーを飲むようにして、それで手も滑らかになって……。

KOHSHI:それ色気じゃなくて健康だよ(笑)。

一同:(笑)

GOT’S:スムージーは冗談ですけど(笑)、ベースって弾くポジションによって音色が変わるんですよ。音感は一緒だけど音色は違うっていう。それはギターもそうなんですけどね。それで弾きにくくても音色が良いほうを弾いたり……まぁ、本番は弾きやすいように弾くとは思うんですけど(笑)、CDならではの音作りみたいなものを意識して。そういうこだわりは弾いてる本人しか分からないところなので、伝えにくいところではあるんですけど。

──歌詞はどのように書かれていったんでしょうか?

KOHSHI:原作を読ませてもらってその世界観を自分の言葉にしていった感じです。

──歌の入り方も今までになく、優しく切ない印象でした。

KOHSHI:そうですね。そこは音像と曲のスタイルによって歌い方も自然に変わるので。ここで元気に「GO!!!」みたいに歌っちゃっても作品が台無しになってしまうし(笑)、それだと全部同じ色になってしまうからね。

「今の自分たちの価値観、覚悟がちゃんとパッケージできた」(KEIGO)

──レコーディングはいかがでしたか?

KOHSHI:楽しかったですよ。こういうタイプの曲を久しぶりに歌えたし、新曲自体が最近そんなになかったんですよね。前回の「Howling」はFLOW×GRANRODEOでしたし、久々にFLOWとしての曲がシングルとして出せるっていう。

──コンスタントに動かれているので久しぶりという感覚がないんですが、確かに久しぶりなんですよね。

KOHSHI:そうなんです。

──KEIGOさんは歌われていていかがでしたか?

KEIGO:「幸色のワンルーム」とコラボレーションできたからこそ新しい曲調が生まれて、歌も新しくなっていったような感覚がありました。ツアー中にレコーディングできたこともあって、今の自分たちの価値観、覚悟がちゃんとパッケージできたシングルになったのかなと思います。

──ところで、さきほど「色」にまつわる話が少し上がっていたんですが──今回の歌詞のなかに<今の僕は ねぇ何色?>と問いかける場面がありますが、FLOWの歌詞には「色」という言葉がよく出てくる印象があるんです。<音色>はもちろん、<極彩色><涙色><罪の色>……さらには<パパイヤ色>など。

一同:パパイヤ色!(笑)

TAKE:「アンタレス」ね(笑)

KEIGO:その流れでまさかのパパイヤ色(笑)。

※「アンタレス」……2009年リリースの5周年アルバム『#5』に収録されている

KOHSHI:歌詞を書く時に映像をまず思い浮かべるんですよ。色や景色、空……視覚的なものを言葉にすることは多いかもしれないです。だから、そういう言葉が自然と出てくるのかもしれない。

──それはFLOWの曲の特徴でもある気がします。「Break it down」にも<陽炎>という言葉が出てきますしね。

KOHSHI:そうそう。

──ではFLOWの今の色は何色だと思いますか?

KOHSHI:(即答で)黄色と緑ですね。

──その心は!

KOHSHI:ブラジルカラー。

一同:(笑)

KOHSHI:(中南米ツアーが)楽しかったから、まだ引きずってる(笑)。ファンの子たちからすると、FLOWは赤やオレンジのイメージなのかもしれない。アニメのイベントに出たときにみんなペンライトをつけてくれるんですけど、FLOWが出るときってほとんどの人が赤やオレンジなんですよね。

TAKE:最近は常に赤で迎えてくれますね。『NARUTO -ナルト-』や『ドラゴンボール』の曲はオレンジ色にしてもらったり。あれは誰が決めてるんだろう? 決めたひとに一度会って話を聞いてみたい。

GOT’S:「なんで赤にしたの?」と(笑)。元気なイメージがあるのかもしれないね。

──「BURN」のイメージも強い気がします。燃えるような赤というか……。

KOHSHI:確かに。静と動で言ったら「動」なので、赤なのかなと。

──TAKEさんはFLOWの今は何色だと思いますか?

TAKE:最近は色々な色が混ざってきてますからね。この1年の活動のなかで──「壁を壊していく」って意識も含めて、ひとつの色に固まってきた感じがするなぁ。それが何色かは分からないですけど……あえていうなら、やっぱり黄色と緑かな。

一同:(笑)

──ブラジルカラーで(笑)。

「俺らがデビュー初期によくやっていた一本軸のある楽曲に」(GOT’S)

──2曲目「Break it down」についてもお伺いさせて下さい。

TAKE:「Break it down」はPCブラウザゲーム『NARUTO×BORUTO ボルティカルジェネレーションズ』のテーマソングに決まっていて、それもあってDouble A-Side Singleと歌っております。ドラマと、ゲームです。アニメイトさんなのにアニメ曲はないんですけども(笑)。

『NARUTO -ナルト』に関しては、曲は常に勝手に書き下ろしてるんですよ。1曲発表するときも数曲作りますし、まだまだたくさんあって。「Break it down」は『NARUTO -ナルト』の引き出しの中からピックアップして、今の形にしていきました。

──初期衝動を感じたといいますか。初期のFLOWを思い出すような音楽性だなと思ったんですが、ブラッシュアップする際に意識されたことはあるんですか?

TAKE:おっしゃる通りです。サウンド的な話をすると──今年のFLOW×GRANRODEOの活動と、hideさんのトリュビートに参加させてもらったことが今年の大きなトピックとしてあって。で、改めてhideさんの曲を聴きなおす機会があって、やっぱりhideさんは最高だなと。自分たちはXからはじまり、hideさんのソロのミクスチャー感に凄く影響されていますから。それをスパイスとして落とし込みました。

(6月6日発売『hide TRIBUTE IMPULSE』…FLOWは「D.O.D.(DRINK OR DIE)」で参加)

あとは、FLOW×GRANRODEOの活動の中でヅカさん(飯塚 昌明)のギターを常に横で聴かせてもらっていたので、フロントピックアップのギターソロが最後入ってます。

──釣ってる感じのギターソロが入ってましたね……!

TAKE:アハハハ! 入ってます(笑)。普段はあんまりフロントで弾くことってないんですけど、FLOW×GRANRODEOのスパイスとオマージュみたいなものを今入れたくなっちゃったんです。ヅカさんほどテクニカルなことはしてないんですけど、そういうサウンドもひとつ形にしてブラッシュアップしました。

──ちょっとレゲエっぽい風味も入ってますよね。

TAKE:あれは完全にhideさんの「TELL ME」を意識してました。ガラッと変わるシーンを作りたいなと。ホントに初期衝動というか、影響を受けたものを15年経った今表現したというか。「やっぱりこれ最高じゃん!」ってストレートに投げさせてもらいました。俺らの好きなものってこれ!って。

──イントロからミクスチャー感があって、どまんなかに投げていく感じありますもんね。

TAKE:逆に言うとそれがバンドのアイデンティティでもあるし。時代に流されない心意気も書けたから良かったかなと。

──<陽炎>という言葉からは「光追いかけて」を思い出したんですが、どんな思いで歌詞は書かれていったんでしょうか。FLOWらしい言葉が並んでいることが良いですよね。

KOHSHI:そうそう。だから色で言ったらそれこそ「赤」で。<Blaze><太陽に吠えろ><陽炎>とか。

──<すべてを越えて>という言葉に、今のFLOWの心意気が表れてる気がします。

KOHSHI:そうですね。俺らが今向かおうとしてる場所。この曲の歌詞は「アニメ縛り」のツアー中に書いていたんです。「なぜアニメ縛りをやったのか」というバンドの方向性を曲で提示しないと──バンドは死ぬと思ってるので、そういうものを分かってもらいたいための「Break it down」
なんです。アニメとロックの壁も、国境の壁もぶっこわして、音楽で──FLOWでひとつにしたいっていう意思の曲です。超どストレートを打つ感覚で書いていきました。ツアー中だったからストレートにレコーディングでも録れたのかなと。

──レコーディングも凄く盛り上がったんでしょうね。

KOHSHI:楽しかったし熱も高かった。

IWASAKI:「Break it down」はFLOW印の曲で、パッと聴くと曲調が変わったり色々なギミックがあるんですけど、FLOWとしてはしっかり王道という。だからなんのストレスも感じず取り組めて凄く楽しめました。「アニメ縛り
への気持ちも込みでここに落ち着いたというか。

GOT’S:ベースもパワフルに。チューニングをだいぶ下げて弾いて暗めのトーンにして。俺らがデビュー初期によくやっていた一本軸のある楽曲になった。

KEIGO:今の自分たちがストレートにのっかってる曲だよね。想いのこもってる曲なので、ライブで歌っても気持ちがいいですし、ストレートにみんなにぶつけられる曲だなと。

TAKE:考え出すと色々やりたくなっちゃうんですけど、やっぱり直球ストレートが気持ちがいいですよね。ミックスも非常にシンプルでほぼ録り音をそのままなんですよ。あとで音を足したりもしてないし、そのまま楽しめる。「音色」は音を重ねて特殊な音像を作ってるから、両A面で真逆の2曲が表現できたのが良かったなと。

「表情が一気にガラッと変わって、女優だな、すげぇなって」(KOHSHI)

──ところで『幸色のワンルーム』の撮影の立ち合いをされたとツイッターで見たのですが……。

KOHSHI:行きましたよ! 

KEIGO:ドラマの撮影現場を見るのは初めてだよね。

TAKE:邪魔しないように撮影を横で見させてもらいました。

GOT’S:「ちょっと出ませんか?」って言われるかな?って思ったけど、一切なかったです。肌の調子は結構整えていったんですけど。

一同:(爆笑)

KEIGO:スムージーで(笑)。

TAKE:どの役で出るんだよ!(笑)

KOHSHI:川沿いの撮影シーンに俺らがいたら目立ちすぎるだろう(笑)。ただでさえ、あの2人は人目についちゃいけないのに。

──(笑)ミュージックビデオには、主演を務める山田杏奈さんが出演されていて、今までにない雰囲気のビデオに仕上がっていますよね。

GOT’S:世界観が今までにない感じですよね。

KOHSHI:女性の監督だったんですよ。凄く新鮮でした。女性監督はデビュー曲の「ブラスター」ぶりなんですよね。……15年ぶり?

TAKE:監督が鬼才で、新しい扉を映像でも開いていただいたので楽しかったです。でも我々はほとんどなにもしていないので、山田杏奈さんの演技を楽しんでいただければ。

KOHSHI:山田杏奈さんはカメラがまわったら表情が一気にガラッと変わって、女優だな、すげぇなって。狂気的になる芝居のところをたまたま見たんですが、その凄さを目の当たりにしました。

TAKE:新しい才能が出てきた感じがする。まだ10代ですよ。とんでもないですね。

「武道館というライブハウスで奏でたい音がある」(TAKE)

──日本武道館公演の前にまたお話を聞かせていただく機会があるとは思うんですが……。「FLOW LIVE BEST 2019 in 日本武道館 ~神祭り~」に向けての気合いを最後に教えていただければ幸いです。

TAKE:10年ぶりの武道館公演になるので、そこにたどり着くまでみんなで盛り上がっていけるような活動をしたいなと思ってます。武道館というライブハウスで奏でたい音があるので、その「音色
をぜひ聴きに来てください。平成最後の年に武道館公演をできることがうれしいですね。改修したらまた違った雰囲気になるんだろうし(※日本武道館は来年9月から大規模改修することが決定している)。

──武道館では「アニメ縛り」以上の盛り上がりが求められると思うんですが──。

TAKE:そうなんですよ。だから神祭りなんです(笑)。アニメ縛りの次は神祭りで。ロック好きからアニメ好きまで色々な人種の人がいると思うんですが──まさに天族と人との融合じゃないですけど、FLOWの音楽を軸にしてみんなで楽しめる祭りになるといいなぁって思ってます。そこがテーマですよね。これからのFLOWの活動の軸でもあると思ってます。

GOT’S:きっと海外からも来てくれる方がいると思うんです。色々なひとに来てほしいなと思ってます。

KEIGO:うん、みんなに来てほしいですよね。15周年のファイナルと銘打ってるけど、それだけで僕らが立てる場所ではないので。「音色」「Break it down」に込めた思いを持って武道館に望みたいし、いろいろな入口から入ってきてくれたひとに武道館にいてほしい。
そういう人たちと一緒にできるのがFLOWライブなので、それを体現したいです。

──ありがとうございました!

[インタビュー・逆井マリ]

CD情報

FLOW 34th Single

「音色」
ドラマ「幸色のワンルーム」(ABCテレビ)主題歌
発売日:2018年8月29日(水)
仕様/品番:
・初回生産限定盤(CD+DVD)KSCL3082~3
・通常盤(CD)KSCL3084
・期間生産限定盤<「幸色のワンルーム」盤>(CD+DVD):KSCL3085~6

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