声優
鈴木みのり1stアルバム「見る前に飛べ!」発売記念インタビュー(前編)

鈴木みのりさんがりんごを食べながら楽曲チャートを作成!? 1stアルバム「見る前に飛べ!」発売記念インタビュー前編

待望の1stアルバム『見る前に飛べ!』 が12月19日に発売間近の鈴木みのりさん。今回、アニメイトタイムズで発売記念インタビューを行うことになったのですが、「ただ普通にインタビューをしても面白くない! 楽曲にかけてヘンなことがしたい!」ということで、鈴木みのりさんの愛称である”みのりんご”に掛けたインタビュー企画を実施しました。

1つ目はちょっと変わったりんごの食品を、インタビューの休憩も兼ねて食べていただく”食レポタイム”

2つ目が鈴木みのりさんご自身に曲のチャートを作っていただく”みのりんごチャート”!

もちろん、あわせて楽曲ごとにたっぷり解説していただきました。ボリュームたっぷり前後編となったみのりんごインタビューをお楽しみください!


──最初に食べていただくのは、ポムダムールのりんご飴です。まずはプレーンから。

鈴木みのりさん:(以下、鈴木) これ、めっちゃ美味しいです! 甘い! 小さい頃、屋台のりんご飴をよく買っていましたけど、屋台とはやっぱり全然違いますね!周りの飴もちょうどいい薄さで、りんごの美味しさがわかるんですよ。りんご自体が甘酸っぱくて美味しいんですけど、飴があることで丁度良くなっている気がします。りんごのサクサク感もそのままですね。次のシナモンはどんな味なんだろう。


鈴木:シナモンのほうが甘いのかなと思ったら、大人っぽい味です。表面もパリパリしているようには見えないんだけど、パリパリしてて美味しい! これ、温めて食べても美味しい気がする。

──続いて、ソフトりんごです。

鈴木:これ、ドライフルーツですか? (食べてみて)何だこれ!

──フリーズドライで、水分を抜いてるんですよ。宇宙食みたいな感じで。

鈴木:初めて食べる感じです。味はしっかりりんごの味だから、ダイエットにもいいような気がする。結構お腹にも溜まる気もするし。食感はお麩ですね(笑)。りんごが固くて食べられないってい人にもおすすめです。お菓子みたいで美味しい~。

──続いて、りんごのゆべしです。ゆべしとは、柚子ないしクルミを用いた和菓子の一種だそうです。

鈴木:駄菓子で小さいのもありますよね? あれがゆべしでなければ、初ゆべしかも。(食べてみて)うん、これりんごそのものの味はあまりしないですね。噛めば噛むほどりんごが出てくるけど、りんご風味というか。でも、一番甘いですね。

1stアルバム『見る前に飛べ!』完成!

──そして、アルバム『見る前に飛べ!』のチャートを完成させようという企画がありまして。鈴木みのりさんに1曲ずつ解説をしていただきながら、どこにどの曲がくるのか書いていただければと思います。

鈴木:はい! しっとりんごとか、あがりんごとかがあるんですね。面白そうです!

──ではまず、1曲目の「見る前に飛べ!」から。

鈴木:結構速いんですけど、そこまででもないのでここらへんですかね。明るい曲ではありますよね。バースデーイベントで歌ったんですけど、これまでにない感じで意外だったと言われたんですよね。やっぱりワルキューレのフレイアの印象が強いんだと思うんですけど、ワルキューレなら、美雲さんやカナメさんが歌ってそうですよね。アルバムの中では一番クールな曲だと思うので、一番端っこがいいかもしれない!

──この曲は、鈴木さんの作詞ですが。

鈴木:最初に出来上がったのが「見る前に飛べ!」なんですけど、書き始めたのは9曲目の「わたしはわたしになりたい」からなんです。そこで書こうとしていたことが「見る前に飛べ!」で全部書けてしまったので、「わたしはわたしになりたい」はタイトルだけ残して、書き直すことにしたんです。アルバムで作詞した3曲とも、“私は私らしくありたい”というのが土台にある感じで書いていきました。

──そういうテーマはプロデューサーと相談しながら決めていったんですか?

鈴木:そうですね。最初に書く曲も指定していただいたんですけど、こんなに歌詞を書かせてもらえたことが、まず嬉しかったです。

──自分の作詞の課題としては、どんなことがありましたか?

鈴木:これまでも自分自身のことや妄想で歌詞を書くことはあったんですけど、同じテーマでというのは、自分の中では課題でした。「見る前に飛べ!」は曲調に合わせて、いつもは見せない強気な自分を出して、少し荒っぽい口調にしてみようと思ったし、「ヘンなことがしたい!」は、その逆で、ある意味テキトーに、砕けた感じでぱぱぱっと書いていったし、「わたしはわたしになりたい」は、2ndシングルのカップリングの「大好きになってよかった」で、めちゃめちゃキュンキュンする恋愛の歌が書けたので、失恋の歌が書けたらいいなと思いながら書いてみました。なので土台となるテーマは同じだけど、全部新しい挑戦をしたつもりです。

──「見る前に飛べ!」のボーカルはいかがでした? すごく強めですよね。

鈴木:歌い方も自分の中で変えてみようと思っていて、曲調や気持ちの入れ方もあって、これまでとは違うボーカルになっていると思います。

──そして2曲目は問題作ですね。「ヘンなことがしたい!」。

鈴木:これはテンポはちょっと速めかなぁ。そうでもないか。じゃあここらへんにしましょう!

──この曲の歌詞は、衝撃でしたね。

鈴木:最初、「見る前に飛べ!」と「ヘンなことがしたい!」がアルバムタイトルの候補としてあったんです。結局『見る前に飛べ!』になったんですけど。「ヘンなことがしたい!」のほうは、私の口癖というか。「ヘンなことがしたいんです!」みたいなことをよく言ってるらしいんですよ。それをプロデューサーの福田正夫さんが聞いていて「それ、いいね!」と言い出し、数カ月後に曲になって届いたという流れでした(笑)。

──「ヘンなことがしたい!」がアルバムタイトルにならなくてちょっとホッとしました(笑)。

鈴木:いろんなスタッフさんたちと話し合っているとき、福田さんはノリノリなんですけど、周りが「う~ん」と言ってたというか。

──アルバム聴くと、「ヘンなことがしたい!」みたいな曲はほとんどないじゃないですか。むしろ後半は沁みる良い曲ばかりなのに、アルバムを聴き終わったあとに「ヘンなことがしたい!」のフレーズが頭に残り続ける。なんて恐ろしい曲なんだと思いました。そしてこの曲は、MVもやりたい放題でしたが、何か弁明しておくことはありますか?

鈴木:弁明(笑)。1stと2ndシングルでお世話になった監督さんなんですけど、まだ仮の歌詞しか付いてない曲を聴いて思いついたらしいんです。そこで「みのりちゃん、坊主のかぶりものいけるんだったらお願いしたいんだけど?」と提案され、女性声優で坊主になった人がいるのかな?と検索したんです。で、いなかったので「やります!」と言いました(笑)。

──第一人者になりたかったんですね(笑)。

鈴木:そうなんです。今後続く人がいるのかはわからないですけど(笑)。

──MVは坊主よりも、実はインドっぽい演出が最高に面白くて。

鈴木:私も最初に聴いたとき、何でインドなの?って思って、大笑いしながら聴いてたんですよ。MVでカレーが出てくるのは、監督がインドをイメージしたからなんです。

──突然歌の曲調と、歌い方自体変わるところは、モーニング娘。みたいな感じがしました。

鈴木:(作・編曲)DANCE☆MANさんですからね! そのインド調になるところは、最初普通のテンションのまま歌ってたんです。でも、宝塚の男役みたいな感じで歌ってみてくださいと言われて歌ったら、あんな感じになりました。

──あと歌詞に自身の体験談を盛り込んだのも、らしいですね。

鈴木:〈なぜだか私がバンジージャンプ〉って書いたあとに、スタッフさんに“なぜだか”じゃなく、自分で望んだんでしょっ!と突っ込まれました。

──バンジージャンプの映像も特典で出るそうですね。

鈴木:完全版が入るので、歌詞の意味がわかってもらえると思います!

──3曲目の「好きなものは好き!」は作詞:西 直紀、作曲・編曲:コモリタミノルで、『マクロスΔ』でお世話になっているコンビです。

鈴木:最初の3曲はビックリマークが全部に付いているんですよ。で、「ヘンなことがしたい!」のあとに聴ける曲が、この曲しかなかったというか。やっぱり〈ドキュン ズキュン バキュン ババンバン〉もインパクトがあるので。この曲はテンポは速めかな。このへんですかね。

鈴木:やっぱりワルキューレも応援してくれている方は喜んでくださる曲なのかなと思います。私もワルキューレで、歌詞に色を付けるというか、ちょっとお芝居をして歌ってみるということを学んだので、そういう意味では、この曲も歌いやすかったです。

──4曲目は「おセンチなメンタル」ですね。タイトルがかわいい。

鈴木:私も大好きです。曲調は明るくテンポも速いんですけど、意外と歌詞は切ないんです。センチメンタルと言ってるくらいだし。なので歌詞も含めるとこのへんなのかなぁ。

鈴木:曲を頂いたときは、題名と曲の明るさで、可愛らしい曲だと思っていたんですけど、レコーディング前に何度も聴いているうちに、「あれ? これ明るくて可愛いだけじゃないかも?」と気づき始め、「この主人公、切ないんだ!」と思えてきたんです。曲調と歌詞のギャップにやられて、大好きな曲になりました。〈ふたりのメロディー〉から〈?パラッパ~?〉とかも「せつない~!」って思いました(笑)。

──歌うときは、それも踏まえて歌って?

鈴木:この曲はどう歌うかをすごく悩んで。最初ディレクションでは、明るい曲調に合わせて可愛く歌ってみようという感じだったんですけど、自分の中で納得はいかなくて。で、いろいろ歌い直しているうちに、曲を作ってくださった渡邊 忍さんに「みのりちゃんの、歌が話すように出てくるところが好きだから、思ったとおりに、話すように自然に歌ってほしい」と言って頂けて、よし! 私の思った通りに歌ってみようと思ったんです。だから曲調に反して、虚しさみたいなものを入れつつ歌ったら、その方向で行こうとなったので、すごく嬉しかったです。それに、渡邊さんが褒めてくださった言葉が、このあとのレコーディングや作詞作業にも影響したんですよね。話すように歌う、話すように歌詞を書くというのを、飾らずにできるようになりました。

──制作中に転機があるような感じなんですね。

鈴木:そうなんですよ! このときはレコーディングもちょうど半分くらいが終わったところだったので、そこからまた少し変わっていった気がします。

──「Crosswalk」はTVアニメ『あまんちゅ!~あどばんす~』OPテーマでしたが、坂本真綾さんが作詞、北川勝利さんが作・編曲で、憧れの2人に書いていただいた曲でした。

鈴木:これはしっとりんごで、クールではなく、前向きな歌詞であり作品なので、ここらへんで。

鈴木:バースデーイベントでのアンケートで、2枚のシングルの曲の中で、好きだと言ってくれた方が一番多い曲でした。真綾さんと北川さんという嬉しさもあったんですけど、嬉しいのは当たり前なので、そこから先、どういう気持ちで歌うかをもっと話せるようになりたいと思ったんです。

──何かきっかけがあって?

鈴木:北川さんとの何気ない会話なんですけど、この曲の発売前あたりで、「この曲を歌えて嬉しいとかMCで言うけど、それは当たり前で、その次がないとダメだよね」ってお話されていて。それは別に私に向けて言うというわけではなく、かる~い会話の中での話だったんですけど、私は「はっ!」となって。「リワインド」のときもCLAMP先生に、歌えて嬉しいという手紙を書いたりしたけど、嬉しい嬉しいって言っていただけかもしれないと思い、そこから何をするかを考えるようになったんです。

──では、レコーディングで歌った当時よりも、もっといろいろなことを込められているかもしれないですね。

鈴木:最初はもちろん『あまんちゅ!』のことを思って歌っていたんですけど、最近になって、自分自身のことを重ねても響きますし、バースデーイベントではピアノ伴奏で歌って、明るさより寂しさが強くなる感じで歌ったりもして。それこそライブでは、この表のどのりんごにも振れるなって思いました。今でも発見がある曲です。

──前半最後は、「いちばん最後の夏」です。作詞・作曲が南 佳孝さんという昭和の時代から活躍されているアーティストです。

鈴木:これは大人です! 明るくはなくクール寄りかなぁ。しっとりんごで。

──これはどういう経緯で?

鈴木:あの…プロデューサーさんが大好きだったという(笑)。私はマクロスなどで飯島真理さんの曲は聴いていたけど、松田聖子さんなどが活躍していた時代の楽曲はあまり聴いてこなかったので、新鮮でした。清水信之さんのアレンジが入る前のものは、ギター1本に南さんの仮歌だったんですよ!

──すごい! それをどういうアプローチで歌おうと?

鈴木:歌詞が男性目線にも女性目線にも取れて、でも私は女性だから女性目線でいこうと思いました。全体的に大人な恋なので、〈甘い思い出に 変わってゆけ〉とかは、私は絶対に言えないなと思いながら、ちょっと大人になって振り返るとしたらというのも考えながら。でも、力を入れず、それこそ話すようにというのを意識しながら歌いました。

──しかもギターは佐橋佳幸さんで、ストリングスが弦一徹ストリングスという、豪華な演奏も聴きどころですね。

鈴木:スタジオで、ストリングスの弦一徹さんとアレンジの清水信之さんが仲良すぎる上の言い合いをしていたのが、見てて面白かったです(笑)。あと、この曲が南さんの曲だよとお母さんに言ったら、「あんたそれ、すごいことだよ!」と言ってました。

前半戦はここまで! 後編ではりんごの飲み物を堪能してもらいながら、7曲目「FEELING AROUND」以降をインタビューしていきます! 

[取材・文/塚越淳一 写真/相澤宏諒]

CD情報

見る前に飛べ!

2018年12月19日発売

価格:4,320円(税込)
≪収録内容≫
【CD】
01.見る前に飛べ!(新曲)
作詞:鈴木みのり 作曲・編曲:北川勝利
02.ヘンなことがしたい!(新曲)
作詞:鈴木みのり 作曲・編曲:DANCE☆MAN ホーン編曲:川松久芳
03.好きなものは好き!
作詞:西 直紀 作曲・編曲:コモリタミノル
04.おセンチなメンタル(新曲)
作詞・作曲・編曲:渡邊 忍 ホーン編曲:NARI
05.Crosswalk (TVアニメ「あまんちゅ!~あどばんす~」OPテーマ)
作詞:坂本真綾 作曲・編曲:北川勝利 ストリングス編曲:河野 伸
06.いちばん最後の夏(新曲)
作詞・作曲:南 佳孝 編曲:清水信之
07.半音階のレジスタンス(新曲)
作詞・作曲・編曲:宮川 弾
08.FEELING AROUND (TVアニメ「ラーメン大好き小泉さん」OPテーマ)
作詞・作曲:三原康司 編曲:田中ユウスケ・立崎優介・近藤隆史
ホーン編曲:田中ユウスケ・武嶋 聡
09.わたしはわたしになりたい(新曲)
作詞:鈴木みのり 作曲・編曲:sasakure.UK
10.astro traveler(新曲)
作詞・作曲・編曲:やなぎなぎ
11.リワインド (TVアニメ「カードキャプターさくら クリアカード編」新EDテーマ)
作詞・作曲・編曲:白戸佑輔
12.心が、青い。(新曲)
作詞・作曲:堂島孝平 編曲:河野 伸

【Blu-ray】
01.「FEELING AROUND」Music Video
02.「Crosswalk」Music Video
03.「ヘンなことがしたい!」Music Video
04. 21才直前! はじめてのバンジージャンプ密着ドキュメント(完全版)

通常盤
価格:3,240円(税込)
≪収録曲≫
01.見る前に飛べ!(新曲)
作詞:鈴木みのり 作曲・編曲:北川勝利
02.ヘンなことがしたい!(新曲)
作詞:鈴木みのり 作曲・編曲:DANCE☆MAN ホーン編曲:川松久芳
03.好きなものは好き!
作詞:西 直紀 作曲・編曲:コモリタミノル
04.おセンチなメンタル(新曲)
作詞・作曲・編曲:渡邊 忍 ホーン編曲:NARI
05.Crosswalk (TVアニメ「あまんちゅ!~あどばんす~」OPテーマ)
作詞:坂本真綾 作曲・編曲:北川勝利 ストリングス編曲:河野 伸
06.いちばん最後の夏(新曲)
作詞・作曲:南 佳孝 編曲:清水信之
07.半音階のレジスタンス(新曲)
作詞・作曲・編曲:宮川 弾
08.FEELING AROUND (TVアニメ「ラーメン大好き小泉さん」OPテーマ)
作詞・作曲:三原康司 編曲:田中ユウスケ・立崎優介・近藤隆史
ホーン編曲:田中ユウスケ・武嶋 聡
09.わたしはわたしになりたい(新曲)
作詞:鈴木みのり 作曲・編曲:sasakure.UK
10.astro traveler(新曲)
作詞・作曲・編曲:やなぎなぎ
11.リワインド (TVアニメ「カードキャプターさくら クリアカード編」新EDテーマ)
作詞・作曲・編曲:白戸佑輔
12.心が、青い。(新曲)
作詞・作曲:堂島孝平 編曲:河野 伸

鈴木みのりさん衣装クレジット

ワンピース 28,500+TAX/ネバアランド BIRTHDAY、その他スタイリスト私物

問い合わせ先
ネバアランド BIRTHDAY
0422-69-0432
neverland-birthday.com

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