映画
舞台『桃源郷ラビリンス』鳥越裕貴(吉備桃太郎役)インタビュー

桃太郎が転生してカフェを開いたら? 小説・舞台・映画化が進行する『桃源郷ラビリンス』の舞台公演が4月からスタート! 主人公・吉備桃太郎役の鳥越裕貴さんにインタビュー!!

昔ばなしの『桃太郎』の主人公が現在に転生して古民家カフェを開いたら? というユニークな設定とイケメンぞろいのキャラなど魅力満載の『桃源郷ラビリンス』。

クロスメディア企画が進行中で現在、小説(岡山ヒロミさん著。小学館文庫キャラブン!)が発売中ですが、舞台公演も4月4日~7日に東京・なかのZEROホール、13日~14日に岡山・おかやま未来ホールにて行われます。

主役の吉備桃太郎役を演じるのはミュージカル『弱虫ペダル』で鳴子章吉役、ミュージカル『刀剣乱舞』で大和守安定役など様々なステージで活躍中の鳥越裕貴さん。公演を控えた鳥越さんに本公演の魅力や見どころを語っていただきました。

桃太郎が転生して古民家カフェの店主になるという設定のおもしろさと桃太郎を演じられるワクワク感でいっぱい

――発売中の小説や舞台の脚本をご覧になって感じた『桃源郷ラビリンス』の印象は?

吉備桃太郎役 鳥越裕貴さん(以下、鳥越):まず昨年発売された小説を読んで、桃太郎が現世に転生して、古民家カフェを営んでいるという設定はおもしろいなと思ったし、この作品を舞台上でどう表現していくんだろうとワクワクしてきました。

また桃太郎を演じる機会はなかなかないので楽しみでしたし、クロスメディア展開ということで、小説から今回の舞台、これから撮影が始まる映画、その後もいろいろ広がっていきそうだなと期待感が膨らみました。

――先日、各役柄のビジュアル写真が公開されましたが、桃太郎の衣装やメイクをしてみたご感想は?

鳥越:桃太郎の衣装はイケメンの人が着たらめちゃめちゃカッコイイんだろうなって、自分で達観して見てました(笑)。撮影でも剣を持つカットがあって、まだ台本をいただく前だったので「あれ? これは戦うっていうこと?」って。

「まあ、桃太郎だし戦うよね」とすぐに理解したし、「桃太郎役を演じるんだな」とか「いよいよ始まるんだな」と実感しました。

――演じる主人公の桃太郎の印象は?

鳥越:彼の元に犬、猿、雉(きじ)などの転生者もやってくるけど、そんなに受け入れちゃっていいのかなと思うくらい、優しくて。また接し方もそれぞれに合った対応をしていて心の広い子だなと。

でもまじめで熱血かつ強いというギャップもあって、おもしろくおかしく演じられそうだなと思いました。また舞台の台本をいただいた時、周りのキャラクターとの掛け合いも思わずくすっと笑ってしまうような、おもしろい会話劇ができそうだなと楽しみでした。

――ご自身と似ていると思う点や共感できるところはありますか?

鳥越:僕は関西人ということもあり、どんな人でもまず受け入れて、さてどんなふうにさばいていこうかなと考えるところは似ているかも。あと熱血な部分も。でも冷める時はすっと冷めますけど(笑)。

実は稽古が始まる前に桃太郎を演じる機会があって、自分と似ているかもと感じて。ディレクターからも「鳥越君、そのままでイケるんじゃない?」と言われて気分的にも楽になりました。僕のテンションが上がった時くらいの感じでやればいいかなと思いました。

2次元から飛び出してきたような個性が強いキャラ達。お供や鬼との関係性や英語名の名前のキャラにも注目!

――アニメやゲームから舞台化した2.5次元系のステージにもたくさん出演されていますが、この『桃源郷ラビリンス』もビジュアルや設定など2.5次元系に近いかなと思いました。

鳥越:確かにキャラ達が2次元から飛び出してきたような感覚がありますよね。みんな個性が強くて桃太郎と鬼にあたる尊(たける)が一番シンプルかなと思うくらい。

稽古が始まる前にあった撮影の時、珠臣樹里役の山本一慶君と一緒だったんですけど、彼もすごい衣装で。舞台上で全キャラそろったらとんでもなく濃そうだなと(笑)。だから視覚的にも彩り豊かなステージになりそうだなと思います。

――他の役柄についての印象をお聞かせください。

鳥越:まず尊との関係性がおもしろいですね。年に1回しか会えないって彦星と織姫みたいでカップルかよって(笑)。でもそれだけ大切な関係性だと思うし、原作の岡山ヒロミさんもいろいろ考えて書いていると思うので、それを舞台上でどう表現し、皆さんにお伝えできるか、ですね。

また犬の転生者の犬養津与志、猿の楽々森類、雉の珠臣樹里など濃いメンバーばかりなので桃太郎は大変そうだなと(笑)。

ホームページで紹介されているプロフィールを見るとそれぞれにバックグランドがあって興味深いですよね。また演じる役者陣も負けずに個性的です(笑)。

あとはマーティン・ベアードやエイブラハム・D・ストーカーなどカタカナ名前のキャラがいるのも気になりますよね。僕が読んでいた昔ばなしの『桃太郎』にはカタカナ名前の人はいなかったので、僕自身もビックリしてます(笑)。

――舞台の現在の進行状況はいかがですか?

鳥越:この取材を受けている時点では台本が上がっている状態で、これから全キャストで顔合わせして稽古が始まる感じです。

今回初めてご一緒する方もいるし、何度も共演している人もこの作品でどんなふうに役作りして、舞台上で躍動するのか楽しみです。とりあえず稽古が始まったら、きびだんごを差し入れようかなと思っています(笑)。

――公演が東京と岡山の2カ所というのも珍しいですよね。

鳥越:確かに。岡山でやれるのはうれしいし、気合を入れてやらないといけないと思っています。『桃太郎』への思い入れが皆さん、深いと思うので。

――鳥越さんは舞台だけではなく、今後公開される映画でも桃太郎を演じるそうですが、メディアが違っても同じ役を演じることはやりやすいものですか?

鳥越:映像は舞台とは演じ方も変わると思うけど、基本的には舞台で作り込んだまま臨めるのでやりやすいじゃないかなと思います。ただ僕自身、こういう経験はないので未知数なところもありますが楽しみです。

――ちなみに鳥越さんはアニメやマンガなどはご覧になりますか?

鳥越:舞台をやることになったり、周りの方から勧められたりすることがきっかけで読むことが多いですね。自分が好きでよく見ていたのは小さい頃の『ドラゴンボール』くらいで、ずっと外で遊んでいる子だったので。

でもこれだけ作品原作の舞台をやらせていただくことで素晴らしい作品と出会えて、新鮮な気持ちで楽しめるし、マンガを読んでアニメを見て、またマンガを読むというサイクルも楽しいです。

――2.5次元系のステージを演じる時に意識していることは?

鳥越:原作があるもの、オリジナル作品に関わらず、せっかく鳥越裕貴が演じるんだったら鳥越裕貴なりの人物にしたいという想いがあって。そうでなければ僕がやる意味がないと思うので、できるだけキャラと自分をミックスするように考えながら演じています。

舞台未体験の方には生の熱量や空気感、オンリーワンのステージを感じてほしい

――まだ舞台をご覧になったことがない方へ、舞台の魅力を伝えるとしたら?

鳥越:劇場では生身の人間が役を演じて、生の空気感や熱量を感じられることだと思います。生の芝居を見るとすごい刺激を受けると思います。僕自身も初めて舞台を見た時にすごい衝撃やエネルギーをもらったので。

また例え台本が同じでも公演ごとに違ったステージになるんですよね。お客さんも違うし、そのリアクションによって変わっていく生ものなので。一度たりとも同じステージはないという毎回がオンリーワンなところも魅力かなと思います。

僕はいつも舞台を見た後に、見た人と一緒にご飯を食べながら感想を語り合うのも好きで。1人で見て何かを受け取ったり、元気になってもらえるのもうれしいし、お友達同士で見てもらって楽しく語り合ったり、共感し合っていただけたら舞台人としてこんなにうれしいことはありません。

――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

鳥越:まず小説→舞台→映画……と広がっていく夢のあるプロジェクトに参加できたこと、桃太郎を演じること、岡山で公演できることは光栄です。

特に桃太郎を演じられることは一生に一度あるかという役どころなので、普段、僕の舞台をご覧になっていただいている方にもこのレアな役を演じる僕を見てほしいです(笑)。

『桃太郎』から派生した舞台も珍しいと思うので、これが根付いて、更に岡山も盛り上がっていけばうれしいです。

そして岡山での公演は東京とは違った空気感になると思うので楽しみですし、岡山公演もご覧になっていただきたいです。

舞台の最新情報は公式ホームページや僕のツイッターなどでもアップしていくと思うので、毎日チェックしつつカウントダウン気分で公演日を楽しみに待っていてください。

事前に小説を読んでから見ていただいてもいいし、舞台を見てから小説を読んでいただくのもよし、そして映画へとつながっていく『桃源郷ラビリンス』プロジェクトを一緒に楽しんでください。

舞台『桃源郷ラビリンス』

チケットは3月3日(日)よりアニメイトオンラインショップにて一般発売開始!
『桃源郷ラビリンス』公式サイト

東京公演・なかのZEROホール(2019年4月4日~7日)

岡山公演・おかやま未来ホール(2019年4月13日~14日)

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