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『攻殻機動隊S.A.C.』『攻殻機動隊 SAC_2045』神山健治監督×マフィア梶田氏による取材会レポート

『攻殻機動隊S.A.C.』Blu-ray BOX発売記念&最新作『攻殻機動隊 SAC_2045』神山健治監督×マフィア梶田氏による取材会レポート|フル3DCGとなった最新作の一番の変化はセリフ量!?

『攻殻機動隊』の公安9課が再始動! シリーズ最新作『攻殻機動隊 SAC_2045』は、“攻殻史上初”となるフル3DCGアニメーション。『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの神山健治監督と『APPLESEED』シリーズを手掛けた荒牧伸志監督によるダブル監督で描かれます。制作はProduction I.GとSOLA DIGITAL ARTSによる共同制作。Netflixにて2020年4月全世界独占配信スタートします!

また、2020年3月27日(金)には神山監督が手掛けた『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズOVA3部作を収録したBlu-ray BOX「攻殻機動隊S.A.C. TRILOGY-BOX:STANDERD EDITION」が発売。

今回はシリーズ最新作公開に先駆けて行われた、神山監督×マフィア梶田さんによる特別インタビュー会を取材!

『攻殻機動隊S.A.C.』と『攻殻機動隊 SAC_2045』の描くべきものの変化や、最新作の見所など様々なトークが展開されました。

社会情勢は『S.A.C.』から全く変わってない

今回のイベントの前に『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズをもう一度観返し、復習してきたという梶田さん。「今観返すとまた変わった見え方するのかなと思っていました。モチーフとして政治的、社会的な情勢を公安9課の目を通して描いた作品ですが、一切古くなっていなかった。つまり、この10年~20年で全く変わってないんですよね」と指摘。

神山監督からは、「あまり時代は変わらなかった。しかもどっちかというと残念な方が変わってなくて、良いところもさほど増えなかった。勿論テクノロジー自体は作品を追い越すくらいに現実は進んできたと思うんですけど、一番肝心な人間の部分ですかね。日本国内でいえば政治。あの当時を思い出すと自民党の55年体制が終わって、新しくなっていくんだみたいな空気があったので、僕が10代後半の多感な時期を過ごした、その昭和後期を咀嚼し直してみようかと」というのが『攻殻機動隊S.A.C.』第1期の一つのテーマだったとのこと。

新たな『攻殻』を描くにあたって、神山監督は現状を改めて分析。「インターネットが登場した時のような、テクノロジーのビッグバンがもうしばらく無い時期に入っています。SFってテクノロジービッグバンがあったときに育つ気がしているんですが、SFが駄目な時はファンタジーが盛り上がる。しかし、今は現実が苦しすぎるから逃避としてのファンタジーしか描かれない」と語ります。

そこで、最新作は「楽しくやろう」と思ったそう。“難し系”や“社会系”と言われてきた『攻殻』ですが、最新作では「社会正義とかどうでもいいよ!」と、素子他の元公安9課の顔なじみのメンバーが自らのスキルを頼りにディストピアの中で遊び暮らしてるところから始まるという神山監督。9課メンバーの新しい顔が観られるのかもしれません。

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