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バーンアウトシンドロームズ『ハイキュー!!』4期OPインタビュー

冬アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』OPテーマ担当アーティスト・BURNOUT SYNDROMESインタビュー│コンセプトベストはアニメファンへ向けた名刺代わりの1枚

「ヒカリアレ-Moonlight Version-」はアコースティックバージョンで音源化を期待されていた曲

――もう1曲のカップリング曲「ヒカリアレ -Moonlight Version-」は、『ハイキュー!! 鳥野高校VS白鳥沢学園高校』のOP曲のアコースティックバージョンですね。

石川:以前からアコースティックバージョンの音源化を望む声が多かったので、それにお応えできてよかったです。

熊谷:元々、インストアライブなどでアコースティックバージョンとしてやっていたものをブラッシュアップして今回、収録しました。「ヒカリアレ」は讃美歌的、キリスト教的なワードなのでゴスペルチックにして教会で流れていてもおかしくないようにしたいなと。

また『ハイキュー!! 鳥野高校VS白鳥沢学園高校』の余韻をここで楽しんでほしいな、「あんな試合だったな」と思い起こせるようなサウンドにしたくて。今回のシングルでは3曲違うベクトルで、アニメ『ハイキュー!!』を見てきた方に喜んでもらえるようなものにできればいいなと思いました。

廣瀬:オリジナルバージョンは、ライブではサビの曲名フレーズでは皆さんが大合唱してくれたり、盛り上がる曲ですが、アコースティックバージョンはまったく正反対にしっとりと鳥肌が立つようなゴスペル感になっていて。オリジナルを知っている人も新鮮な気持ちで楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

――スタジオでリハーサルでもやっているかのようなナチュラルな雰囲気もいいですね。

熊谷:ライブ感も出ているかなと思います。

――今回のシングル3曲で1日の流れを表わしているかのようにも聴こえました。

熊谷:ありがとうございます。1枚のシングルの中でも曲のカラーをそれぞれ変えるのも好きで、今回のシングルもカラフルなのでミニアルバムのように楽しんでいただけるのではないかなと思っています。

「主題歌は欲しいけど」という方にこそ、シングルを買って聴いてほしいです。3曲共、『ハイキュー!!』をテーマに作っているし、それぞれ歌詞を見ながら、フルで聴いていただくことで完成するので。ぜひMAXで楽しんでください。

 

コンセプトBESTアルバム『BURNOUT SYNDROMEZ』ではタイアップを中心に入門編や名刺代わりの1枚

――3月25日には初のコンセプトBESTアルバム『BURNOUT SYNDROMEZ』がリリースされます。どうしてこのアルバムをリリースしようと思われたのでしょうか?

熊谷:本当はこれがやりたかったんです(笑)。それぞれの作品で僕らを知ってくれた方たちに「もっと他にもいい曲があるんだよ」と聴いてほしいなと思っていて、タイアップを中心にぎゅっと1枚に集めたら手に取りやすいかなと。

また最近、海外のイベントに呼んでいただくことが多くなったので、海外のファンの方にもわかりやすい1枚を作りたくて。またタイトルは、「Z」と付くと何か違うワクワク感やギャグ感が出るので(笑)。

このバンドを語るうえでアニメやマンガというカルチャーはハズせないと思っているし、僕らはアニメやマンガが好きなんですということを前面に出したいなという気持ちがあって。いつでも僕らは名刺代わりのつもりで作っているけど、今回はアニメファンの皆さんに向けた名刺を作ってみました。

 

初回生産限定盤にはMV&ライブ映像を収録。メンバー主役の描き下ろしコミックも!

――初回生産限定盤には収録タイアップ曲の全MVが収められているほか、昨年のツアー映像まで!

熊谷:僕らの曲を好きで聴いてくれていてもライブの雰囲気がわからなくて、参加できないという方もいると思うので、一度見てほしくて。また副音声では僕らが解説しているので、この時のライブをご覧になった方も発見があると思います。

廣瀬:石川君がライブの演出を考えてくれていて。それぞれの楽曲をどう聴かせて、見てもらったらいいのかと毎回、創意工夫しているので、この映像でその一端を感じてもらえたらいいなと思っています。

石川:アニメ好きの方はおもしろいことや楽しいことが好きだと思いますが、その希望にお応えできるようなライブをやっているので、映像を見て、興味を持ってくれたらぜひライブへ!

――初回生産限定盤のもう1つの特典は、メンバーが主人公のコミックです。コミカルな4コマ的なものかなと思っていたら、しっかり描かれた冒険ストーリーで。続きが読みたくなりました。

熊谷:コミックやライトノベルの初回限定版にDVDやドラマCDが付くものが結構あるし、僕もついつい買ってしまうんですけど、その逆があってもいいのかなと。でもここまで本格的なものになるとは思わなかったので驚きました。自分たちが主人公でマンガを描いていただくのは夢みたいで、うれしいような、恥ずかしいような(笑)。イラストレーターのこうや豆腐さんや応援してくれるクリエーターさんに感謝です。

 

アニメタイアップは子供の頃の「好き」が仕事になった感覚

――アニメタイアップを担当する意義や想いは?

熊谷:子供の頃から好きだったものが仕事になっている感覚です。僕らがアニメやゲームが子供の頃から好きですと声を大にして言っているのは、同じようにアニメやゲームが好きな人の希望になればいいなと思っていて。「好き」という気持ちが大きなパワーになったり、未来にとてつもない武器になる可能性があるので、秘めることなく、自信や誇りを持って、口に出していいと思うし、関わる仕事を目指していいんだよと。

――またアニメやゲームなどとリンクして、作品から楽曲を思い出したり、曲を聴いてシーンをプレイバックできて、更に広がりができるのが素晴らしいところですよね。

熊谷:アニソンって曲単体としても楽しめるけど、作品とリンクすることによって1曲以上の存在感を見せるし、既に文化なんですよね。ファンだからこそ、アニソンとして突き詰めたものを今後も作っていきたいと思っています。

 

3人のオススメor今ハマっているアニメやマンガは?

――皆さんはアニメやマンガがお好きとのことですが、『ハイキュー!!』以外に今ハマっている、またはオススメの作品があれば教えてください。

熊谷:たくさんありすぎて困るんですけど(笑)、強いて挙げるとすれば道満晴明先生の『ヴォイニッチホテル』や『ニッケルオデオン』が好きです。先生が描くショートストーリーは天下一品で、伏線を作るのも上手で。先生の作品は音楽に通じるものがあって、1話のみで心を揺さぶるためにはスピーディかつアイデアがあふれていないとできないと思うので、曲を作る時の参考にもなっています。

廣瀬:最近、気になっているアニメは『22/7』で、アイドルグループをそのままアニメにした作品で、ありえない状況からアイドルになって、今後どうなっていくんだろう? という展開が新しくて。プロジェクトを含めて今注目しています。

石川:先日、藤子・F・不二雄先生の短編集を買いました。読んでいるとすべての設定がここにあるなと思えて、読後に他のF先生の作品を見ると「なるほど」と納得したり、先生はすごいなと改めて感心させられます。

 

バンド結成15周年! ここまで続いた秘訣とは?

――そして、今年でバンド結成15周年になりますが、ここまで振り返ってみた感想は?

熊谷:元々、3人共友達で、自然発生的に生まれたバンドだし、同じ志を持ってというよりそれぞれが好きなことをやるスタイルで。でも心地よくないと15年も続かないと思います。

石川:もう家族みたいな感じだからね。

廣瀬:昔から目標を立てて、そこを目指してやってきたわけではなく、ただ好きで、楽しいことをずっと続けてきて、今も各自好きなことができているからこそ15周年を迎えられていると思うし、今後も続いていくんだろうなと思います。

――今後、挑戦したいことを教えてください。

熊谷:僕は楽曲提供をしてみたいです。昔から僕の曲を誰かに歌ってほしいと思っていたし、他の人に歌ってもらうことで、新しく見えるものもあると思うし、「このバンドはこんなこともできるんだ」と知ってほしくて。だからタイアップ曲を担当させてもらった作品のキャラクターソングや、声優さんのソロプロジェクトにも関わってみたいです。

石川:僕はずっとライブ演出の種類を増やしたいと思っていて。エンターテインメントの基礎になっているのが手品かなと。でも手品とライブを結びつけることは難しいんですけど、うまく結びつけたらおもしろいと思うし、勉強して取り入れたいです。そしてライブではアニメ映像がない分、僕らを見てもらうだけではなく、一緒に楽しめるギミックがあったほうがいいなと思っています。

廣瀬:僕はライブで流す映像をいくつか作っているんですけど、年末にあったフェスを何日か見に行ったら新曲を2曲連続でやったバンドがあって。歌詞をスクリーンに出したらそこに引き込まれてしまって。悔しいけど「次のアルバム欲しいな」と思ってしまいました(笑)。だから歌詞のタイポグラフィの映像を作って、ライブでどんどん活かしていけたらと思っています。

 

アニソンは生きがい。これからも『ハイキュー!!』そしてアニメに関わっていけたら

――では読者の皆さんへメッセージをお願いします。

廣瀬:子供の頃からアニメが大好きで、アニメの曲から音楽を知りましたが、今は届ける側になっていて、本当に素晴らしいアニメ作品に関われてうれしいです。もしこの記事で僕らに初めて出会うという方には「PHOENIX」、そしてコンセプトBEST『BURNOUT SYNDROMEZ』を聴いて、僕らに興味を持ってもらえたらと願っています。

石川:類は友を呼ぶと言いますが、僕は『ハイキュー!!』を見て、いつもドキドキするんですけど、『ハイキュー!!』ファンの方も同じだと思うんです。そんな同じ作品でドキドキしたり共感できる人たちが集まるライブでも、きっとドキドキしたり楽しんでいただけるはずで。僕らは友になれると思いながらライブを作っていますので、ぜひ一度ライブに遊びに来てください。

熊谷:僕は小中学生の頃、アニメイト天王寺店に通っていました。ライトノベルが早くフラゲできるのでよく買っていたんですけど、そこで配布される『きゃらびぃ』を読んで、島本和彦先生の『アニメ店長』を読んで、「この先生のマンガおもしろいな」と思って、単行本を買いあさるようになって。それくらいアニメイトは僕にとって生活の一部でした。

そんなアニメイトの媒体にインタビューしてもらえたことはうれしかったです。この記事を読んでくださっている皆さんと僕らは同じ目線や感覚だと思うので、ぜひ聴いてほしくて。アニメや漫画を好きな人でアニメ関連のお仕事を目指している人には特に頑張ってほしいですし。そして次は『きゃらびぃ』に登場したいです(笑)。

『ハイキュー!!』ファンの方には「PHOENIX」を好意的に受け止めていただいて、正直ホッとしています。今後も『ハイキュー!!』の楽曲に関われたら嬉しいなと思っているし、アニソンは僕の生きがいなので、ずっとアニメタイアップを歌っていきたいです。これからもよろしくお願いします!

リリース情報

BURNOUT SYNDROMES「PHOENIX」

2020.2.12 ON SALE

【初回生産限定アニメ盤】CD+DVD 価格:1,636円+税


 
【初回生産限定盤】CD+DVD 価格:1,545円+税

 
【通常盤】CD 価格:1,091円

公式サイト
公式YouTube
公式Twitter
公式Instagram
公式LINE

 

TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』作品情報

2020年1月10日より 毎週金曜日深夜1時25分から、 MBS/TBS系全国28局ネット、“スーパーアニメイズム” 枠にて放送開始!!

STAFF

原作:古舘春一(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
監督:佐藤雅子
副監督:石川真理子
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:岸田隆宏
プロップデザイン:米川麻衣
総作画監督:小林祐
アクション作画監督:高橋英樹
美術監督・設定:立田一郎[スタジオ風雅]
色彩設計:佐藤真由美
色彩設計補佐:有澤法子
撮影監督:中田祐美子
撮影監督補佐:福井千耀
3D:岩﨑浩平[V-sign]
2Dワークス:濱中亜希子
特殊効果:星美弥子
編集:植松淳一
音響監督:菊田浩巳
音楽:林ゆうき・橘麻美
制作:Production I.G
オープニングテーマ…BURNOUT SYNDROMES「PHOENIX」
エンディングテーマ…CHiCO with HoneyWorks「決戦スピリット」

CAST

日向翔陽:村瀬歩
影山飛雄:石川界人
澤村大地:日野聡
菅原孝支:入野自由
田中龍之介:林勇
東峰旭:細谷佳正
西谷夕:岡本信彦
月島蛍:内山昂輝
山口忠:斉藤壮馬
縁下力:増田俊樹
清水潔子:名塚佳織
谷地仁花:諸星すみれ
武田一鉄:神谷浩史
烏養繋心:江川央生
星海光来:花江夏樹
宮侑:宮野真守

公式サイト
公式Twitter(@animehaikyu_com)

(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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