声優
飯田里穂アコースティックツアー2月15日追加公演レポート

飯田里穂さん「皆さんの毎日が特別な毎日になりますように」Riho Iida Acoustic Tour 2019 -rippihylosophy-追加公演レポート

ワンマンではなくツーマン

はじめてソロライブをしたのがこの場所なんです!戻ってきました。最後までみんな楽しんでいってくださいね!

ここでピアニストの文ちゃんこと畠中文子さんがステージに招かれる。イスに腰を掛け、軽く鍵盤に触れると、早速美しいメロディが鳴り響く。一気に会場の雰囲気が変わった。

畠中文子さんと共にアコースティックコーナーへ。まずは、小学5年生の飯田里穂さんが歌っていたNHK「天才てれびくん」のメドレーが始まる……。と、2019年のツアーで練習したはずの口笛を披露するも、若干ズレてしまった。

会場から「頑張れ!」、「できる!!!!」と応援の声が飛び交う。仕切り直して始まった「サンデーモーニング」。ピアノと手拍子が広がった次は“トゥインクル”として披露していた「きみのとなりで」へ。

メドレーの締めは会場のファンと一緒に作り上げる「good day」。幼い頃に歌っていた楽曲を芸能生活20周年の節目に多くのファンの前で歌い上げる。そんな時間はとても贅沢なものに見えた。

天てれメドレーの次はソロデビュー後の楽曲のコーナーへ。「この時に私と出会ったなっということを思い出してください。まずはこの曲から。『after the rain』」

NBCユニーバサルに移籍してから一枚目のCD「Special Days」に収録されている切なさ溢れるオリエンタルなメロディが印象的な「after the rain」。しなかやで力強い飯田里穂さんの歌声がよく映える楽曲である。

続けて、「Four Leaf Clover」、「Slowly Love」、「流星のスピードで」を三曲連続で披露。

ここで思わずメモを取る手を止めてしまった。

飯田里穂さんがどんな様子で歌っているのかを見届けなければならない一方で、目を瞑って耳をすませたくなる。

飯田里穂さんがワンマンではなくツーマンだと畠中文子さんとのステージについて語っていたように、歌声と旋律がベストマッチしたアコースティックコーナーは、誇張なしに極上の時間だった。

メドレーが終わると客席から万雷の拍手が鳴り響く。その響きまでがライブなのだと改めて感じさせられた。

KAIJUハート

前回の取材で「KAIJUハート」について聞いた時、飯田里穂さんはこう語っていた。

「私、単純にこの曲が好きなんですよ。「怪獣娘〜ウルトラ擬人化計画〜」は私が主演を務めたアニメなんです。これが初主演だったので、思い入れがある作品ですね。

「KAIJUハート」はライブやイベントの時に盛り上がる欠かせない一曲。自分にとってのターニングポイントになった作品と楽曲だと思っています。もともと「KAIJUハート」は3人の曲なので、ソロで歌ってるのはレアですよ(笑)」
 


 
2019年のライブでも大きく盛り上がっていた「KAIJUハート」。この曲を披露する前にはお約束のファン参加型のコーナーがあるので少し説明しておきたい。

会場に集ったファンを飯田里穂さんが指名し、スタッフからファンへマイクが手渡される。そのファンが発した「ガォ!ガォ!ガォ!」というフレーズをに合わせた音階を畠中文子さんが鍵盤で再現するというファン参加型のコーナーだ。

このパフォーマンスで会場を一つになった後に「KAIJUハート」へ突入する。その時間は記者席から見ていてもとても微笑ましい。この日も数名のファンがマイクを通じて「ガォ!ガォ!ガォ!」と叫んだ。こうした遊び心も飯田里穂さんならではなのだ。

初主演を務めたアニメの楽曲「KAIJUハート」を笑顔いっぱいで歌い上げる飯田里穂さん。その笑顔が眩しい。

「KAIJUハート」で大きく会場を盛り上げた次は「私の時計は逆回転!」へ。4to6(Pile&飯田里穂)としてリリースした楽曲は、こうしたライブなどで披露される機会が少ないこちらもレアな楽曲である。

原曲は切ない恋心をアップテンポなアレンジに仕上げた楽曲だが、畠中文子さんのピアノ伴奏のみになると、切なさ成分が強めな印象に様変わりする。

飯田里穂さんの個性であるシリアスさと明るさ。それぞれが際立ったアコースティックコーナーとなった。

ゼンゼントモダチ

ここで事前に発表されていたNBCユニバーサル・エンターテイメントのレーベルメイトである山崎はるかさんがスペシャルゲストとして登場。

“前回のライブ”を彷彿とさせるターコイズブルーのドレスに身を包んだ飯田里穂さんと対照的に、遊園地をテーマに赤や白を基調とした衣装の山崎はるかさん。

2人が揃ったステージは一段と賑やかなものに変化した。エンターテインメントが緩和と緊張の繰り返しだとするならば、山崎はるかさんの登場は大きな意味があるのだと思う。

煽るから乗ってください!」と前振りし、山崎はるかさんは「ChuChuパフェ☆ SP」を披露。

飯田里穂さんがステージに戻るとTVアニメ「魔法少女サイト」のエンディングテーマ「ゼンゼントモダチ」へ“文字通り”なだれ込む。

※曲振りでりっぴー最近遊んでる?「ゼンゼン」遊んでない、親とばっかりで「トモダチ」と遊んでない!というショートな寸劇が繰り広げられた。

私、レーベルメイトってはじめてで。(2人で歌ってみて)ライブって楽しいなって思いました!ぴょん吉(山崎はるかさん)ありがとう!!!

 

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