声優
寺島拓篤4thアルバム『ASSEMBLE』スペシャルロングインタビュー

寺島拓篤さんの4thアルバム『ASSEMBLE』スペシャルロングインタビュー|テーマは何度負けても立ち上がる強さ

初めてのラジオ曲「ハートチューニング」は聴いた瞬間のイマジネーションから!?

――「ハートチューニング」はラジオ番組をテーマにした曲ですね。

寺島:学生時代から声優さんのラジオ番組が好きでよく聴いていたし、今もいくつかパーソナリティをさせていただいていますが、ここ数年、僕の中のラジオ熱がすごくて。車を運転するようになって、TOKYO FMの番組をずっと聴いていて。

今、鈴さん(鈴村健一さん)が朝の帯番組『ONE MORNING』のパーソナリティを担当されていますが、僕ら2人は語り始めたらいつまでも話せるくらいのTOKYO FMファンで。いつか番組をやらせていただけたらいいなと思っていたところに、3カ月限定で番組をやらせていただくことになって(『THE QUARTER~寺島拓篤の勝手にASSEMBLE~』)。

毎回、ラジオ番組を始める時、OP曲とED曲をどうするか、考えるんですけど、そういえばラジオっぽい曲って作ってなかったなと気付いて。大好きなものをモチーフに作詞するのが僕のやり方なので、今回は作品ではなく、ラジオで書きました。

――曲調も明るくて、かわいさもあって。寺島さんの曲には珍しいタイプかも。

寺島:ディレクターから「この曲で行きましょう!」と決め打ちで渡されて。曲の雰囲気的にもラジオ番組のOP感があって、初めて聴いた瞬間に、文化放送(「超!A&G+」)でやっている『寺島拓篤の生放送!』のOPが浮かんだんですよね。このイントロ中にひとこと言って、タイトルコールがあって、歌始まりで、しゃべり出して、みたいな。

――歌詞を見たらキューシート(進行台本)みたいだなと思いました。

寺島:そうですよね。曲頭から終わりまで1曲通してラジオ番組みたいにしようと途中で思いついたんですけど、ラジオ現場の雰囲気も感じてほしかったんです。ラジオは基本的に音だけなので、どう伝えるのかというこだわりや愛情があるんだよなと考えながら書いて。

また僕が思う鈴さんの歌詞の書き方を意識したので、実は僕らしくない書き方をしているんです。「 」のところが顕著で、セリフやトーク風の言葉を長めに入れてみました。鈴さんの書く歌詞は言葉というより会話で届く感じで、声やメッセージを届けるという点でラジオと鈴村健一とこの楽曲でイメージが合致したので、やってみました。

――ちなみにTOKYO FMの番組名にアルバム名を入れたのは?

寺島:アルバムがリリースされることもありますが、コンセプトとして、僕がTOKYO FMが大好きなので、いろいろな番組のコーナーへリスペクトを込めて勝手にやってみようと思って、『寺島拓篤の勝手にASSEMBLE』というタイトルにしました。

――「光の在処」は鋭さがあって、熱いロックチューンですね。

寺島:ディレクターから「Kis-My-ft2やBiSHなどの曲提供やサウンドプロデュースを手掛けているSCRAMBLESに曲をお願いしようと思っているんだけど」と提案されて、僕も「ぜひ!」と。9曲くらいお預かりした中から1曲選んだのがこの曲です。

聴いた瞬間、「この胸に刺さってくる感じ、エモさって何だろう?」って。鋭くてちょっとせつないメロディラインだけど、どこかに光が差している、希望が見えるところがぐっとくる要因なのかなと思いました。

また曲を聴いて、1つ思い浮かんだ主人公がいて、それをモチーフに歌詞を書くことにしたけど、どうアプローチしようか悩んで。作品を読み直してみたら、主人公に対して他のキャラや僕自身がかけてあげたい言葉やメッセージが浮かんできたので歌詞にしてみました。メロディラインの音数自体が多くなかったので、言葉は絞らないといけない中で、ちゃんと伝わるようにしたい、このサウンドにのるようにしたいと思って、言葉選びをしていきました。

――確かに曲頭の「ねぇ 今 君は何を思うの?」やサビの「忘れないでいて」など、言葉をかけている感じがします。

寺島:しかも直接、言葉をかけるというよりモノローグかな。そのキャラに対して思っていることであり、寺島拓篤という人間の存在感にも共通するところがあって。僕は自分に自信を持てるタイプではなくて、周りの方やファンの方などいろいろな言葉をいただくことで気付くことが多くて。

いわば自分が思っていることと、周りの方が僕に対して思っていること、内と外の両方の圧力で人間形成されているんです。自分の自信の源は皆さんの「よかったよ」のひとことであり、ライブで盛り上がってくれている景色などいろいろなものからいただいて。

だから自信は僕の外側にあるのかなと思いつつも、もらったものは既に僕のものになっているし、結局、僕が生きるうえで指針にする光は自分の中にあるんだなと。僕のように自信がない人も誰かにほめられたことを思い出せば、それが力になるんじゃないかなと、その主人公を見て感じたんです。

この曲は生きていくうえで頑張りたい人への応援歌になっていて、「光の在処」は自分の中にあると気付いてもらえたらうれしいです。

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