スフィア10周年ライブ“ふつかめ”レポート｜前代未聞の全曲ライブ！ 84曲完走の先にあった感動の景色「私の大好きなスフィアは、皆さんのおかげでスフィアです」

スフィアが結成11周年を迎えた当日の2月15日、16日に、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで、『Sphere 10th anniversary Live 2020“スフィアだよ！全曲集合！！”』を開催した。

本公演は全84曲あるスフィアの楽曲を2日間で全曲歌うというもの。MCでも話していた通り、この全曲ライブというコンセプトは4人がずっと夢見ていたことだったという。文字通り集大成となった本公演の“ふつかめ”の模様をお届けする。

多彩な演出で、残り42曲を駆け抜ける

“いちにちめ”は1stシングル「Future Stream」からスタートし、4人の想いが込められた「NEVER ENDING PARTY!!!!」まで、ショートバージョンを混ぜ42曲を披露した。

“ふつかめ”となる今日は、残り42曲をどんな表現で魅せてくれるのか。トランシーなSE、宇宙をイメージした映像に合わせてレーザーが駆け抜け、ステージサイドからトロッコで登場！　

＜La La……＞と寿美菜子さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんが軽やかなコーラスを添え、高垣彩陽さんが「全曲集合ふつかめ！　サイッコーに楽しんでいきましょー！」と元気いっぱいに叫び「Future Is Now!」へ。底抜けに明るいメロディで眩しい世界へと導きながら、そのままグルりと客席を半周して、アリーナ前方中央に用意されたステージへと進んでいった。

「この包まれている感じがすごく気持ちいい！」と感慨深げに最初のMC。「最初っからトロッコでぶっ放してきましたけど、最後までだいぶ長いのでみなさんついてきてください、宜しく！」と寿さんの挨拶に続いて、それぞれ挨拶を。

高垣さん「2日間で全曲ライブだから、昨日は“半曲ライブ”のような感じだねって言ってたんですが……ステージで、スフィアって幸せの塊だなって実感したの。今日はこのメンバーで！　この会場の皆さんと一緒に！　84曲まで駆け抜けたいと思います！」

戸松さん「昨日いちにちめがありましたが、昨日とは1曲も曲がかぶらない、まったく違う内容となっております。今日はいきなりトロッコからスタートしたりと、演出もちょっとずつ違ったりします。いろいろなところで皆さんと一緒に心をひとつにして、楽しいひと時を作っていけたらと思いますので宜しくお願いします！」

豊崎さん「皆さん最高です！　ありがとうございます！　今日は皆さんに感謝の気持ちをたくさん込めて思いを届けていきたいと思います！　84曲完走を目指しましょう！」

最後はもちろん「そんな私たち、スフィアです！」と声を合わせた。「この勢いで盛り上がっていきましょう！」と、早くも「REALOVE:REALIFE」を披露。拳を力強く振り上げ、壮大な「Absolute Pride」でシンガロングを巻き起こしたかと思えば、世界観をガラりと変えて「Neo Eden」、「Dangerous girls」（振付が可愛い！）、「君の空が晴れるまで」と懐かしい曲をショートバージョンで聴かせる。序盤から色とりどりな楽曲を聴かせ「Feathering me, Y/N?」で歌声を羽ばたかしたスフィアだった。

客席の一体感を目前に「すごい熱気！　ありがとう！　まだまだライブははじまったばかりです。こんな感じでノンストップでやっていきたいと思います」と笑顔で豊崎さん。

「今回のライブは2日間でスフィア名義でリリースした楽曲全部をお届けするということで。よくライブで“聴きたかったあの曲が聴けなかった”という声を耳にするのですが、この2日間はそういったことはまったくありませんので（笑）。知っている曲、お気に入りの曲で“やった！”って思っていただけたら嬉しいし、最近スフィアを知ったかたは“こんな曲もあったんだ”という気づきになっていただけたらなと思っています」

加えて、オープニングの演出にまつわる“激エモな話”として「私たち初めてバンドサウンドになったのが（2010年の）日本武道館でのライブだったんですが、その時にお世話になったキーボードの渡辺剛さんが曲を手掛けてくれたんです」と裏話を紹介。「今日ここにいらっしゃらない方も含めて、たくさんのかたに支えられてきたスフィアなので、今日はちゃんと届けていきたいと思います」と伝えた。