『ヒプノシスマイク』新シリーズ全曲レビュー：ヨコハマ・ディビジョン編｜それぞれの道を歩むアウトローたちが集う交差点

背負ってるもんが違うんだよ「Uncrushable」

入間銃兎の新曲には驚かされました。まさかこんなにもパーティーチューンだとは……！

僕はこの曲を聴いたとき、ヨコハマの海辺にある豪邸のプールサイドで、碧棺左馬刻が札束を数え、毒島メイソン理鶯がクッキングしているのをバックに歌っている入間銃兎の姿が見えました。

というのは置いといて……。しかし、よく聴いてみると入間銃兎の覚悟のようなものがよく現れている曲になっているなと思いました。

「MAD TRIGGER CREW」として成り上がる、ドラッグディーラーはしょっぴく、どんな手を使っても目的は達成する、といったメッセージが各所に盛り込まれています。

そして最も注目すべきは、「死んだ仲間はこれ以上増やせねぇ」「本当はお前が居ればなー」という部分。入間銃兎のバックボーンが垣間見れるワンフレーズはグッと来た方も多いことでしょう。

「Uncrushable」とは直訳すると「砕けない」という意味です。これは、入間銃兎の鉄のような意志を表しているのではないでしょうか。

さらに、冷血な印象があった入間銃兎ですが、「MAD TRIGGER CREW」に所属したことによって少し変化が出てきたのかもしれません。前回の「ベイサイド・スモーキングブルース」では、外から見た入間銃兎の姿のようなものが描かれていましたが、今回は内面が少し現れてきた感じもします。

やはり「MAD TRIGGER CREW」のメンバーは、チームを結成してから内面が変わってきているのではないでしょうか……？　それぞれの目的で集まった損得勘定のみのチームが心を通わせたら……。間違いなく、最強のチームが出来上がるはずです。

▼作詞担当のkickhaikuが担当した曲

▼作曲・編曲担当のistが手掛けた曲