TVアニメ『フルーツバスケット』第2シーズン2nd season第2クールのOP曲「HOME」がデジタル配信スタート！　シンガー・土岐麻子さんが手掛けた歌詞や楽曲に込めた想い、そして明かす意外な事実とは!?

2020年4月スタートのTVアニメ『フルーツバスケット』（通称、フルバ）第2シーズン2nd seasonが、7月6日（月）より第2クールに突入し、物語を彩る主題歌も一新！

初めてアニメ化される原作エピソードが見られるということで、原作ファンからもアニメファンからも注目を集めている第2クールの新OP曲「HOME」を歌うのは、シンガーソングライターの土岐麻子さんです。

土岐さんはCMなど数多くのタイアップ曲も手掛け、2018年には自身初のアニメタイアップとなる『グラゼニ』ED曲「SHADOW MONSTER」を担当。

デジタルシングルとして2020年7月7日（火）リリースの「HOME」は、キャラたちの心情を優しく歌いつつ、作品の情景が思い浮かぶようなミディアムナンバーで、今だからこそ、聴き手に寄り添った楽曲になっています。　

そこで、『フルーツバスケット』の印象や「HOME」に込めた想い、意外な事実も明らかになった当サイト初登場の土岐さんのインタビューをお届けします!!

マンガ好きの土岐さんにとって「永遠のスタンダード」となる作品とは？

――今回、『グラゼニ』のED曲「SHADOW MONSTER」以来となるアニメのテーマ曲を担当されていますが、アニメやマンガをご覧になることはありますか？

土岐麻子さん（以下、土岐）：マンガはすごく好きで、小さい頃から今に至るまでたくさん読んでいます。

――好きな作品や今ハマっている作品を教えてください。

土岐：私にとっての永遠のスタンダードは『めぞん一刻』（高橋留美子／小学館）です。

処分手放しては買ってを、何度か繰り返して、今はしっかり全巻そろっています（笑）。それくらい何回も読み直している作品です。

最近の作品では『ランド』（山下和美／講談社）や、ドラマ化された『凪のお暇』（コナリミサト／秋田書店）、あと話題の『鬼滅の刃』（吾峠呼世晴／集英社）も先日、読了しました。

――ちなみにアニメイトはご存じでしたか？

土岐：もちろん知っていますし、行ったこともあります。小さい頃、絵を描くのが好きだったし、アニメ雑誌も買っていて。その絵をマネしたくて、グッズを見たりしていました。

心に響く多くの言葉に泣かされた『フルバ』には、帰る場所や心の拠りどころを考えさせれ、今の気持ちともリンク……

――ありがとうございます（笑）。『フルーツバスケット』という作品はご存じでしたか？

土岐：少女マンガをほとんど読んでいなかったため、今回のお話をいただくまでは知りませんでした。

でも事務所レーベルのスタッフに、小さい頃から読んでいた『フルーツバスケット』ファンがいて、作品の素晴らしさを語られ、私も1巻から読み始めたらすっかりハマってしまいました（笑）。

――実際に作品を読まれた感想をお聞かせください。

土岐：キャラクターも1人ひとり、丁寧に描かれているので感情移入しやすくて。少女マンガ誌の作品ですけど、大人の私にも響く言葉もたくさんあって、気付いたら何度も泣いていました（笑）。

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――十二支がそれぞれ動物になった姿もかわいいですが、両親を亡くした主人公・透と由希をはじめとする草摩一族の人々の関係性や絆を描いていく中で、コメディっぽく笑わせてくれるシーンも多く、一方で大切なものに気付かされたり、ホロッとさせられる作品ですよね。

土岐：特に今は「家族や帰る場所や心の拠りどころっていったい何だろう？」と考えさせられることが多かったので、今の気持ちとリンクしているような内容だなと思います。

また、作中で呪いはファンタジックなものですが、現実の中で置き換えてみることができるモチーフだなとも思いました。固定観念に縛られた、呪縛みたいなものにとらわれてしまうことが多いと思うし、考えさせられました。

――では、好きなキャラ、気になるキャラを挙げるとすれば？

土岐：楽羅ですね。イノシシのモノノケらしく、自分の気持ちに真っすぐで正直なところもかわいいし、幼い時に夾くんを「自分よりも不幸な存在」と思うことで自分を保っていたという罪悪感を抱えていたりもして。

ただ猪突猛進なわけではなく、客観的に自分自身と向き合っている姿は人間らしいなと共感できました。