『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season：スバル役 小林裕介さん×ラム役 村川梨衣さんが語る第2期で増したラムの重要性｜インタビュー前編

メイド仲間のフレデリカとペトラの印象は？　そしてラムの意外な観察眼とは？

――ロズワール邸に先輩メイドのフレデリカと新米メイドのペトラの2人が加わりました。2人についての印象をお聞かせください。

小林：フレデリカはスバルにとって初対面で、まだ100%信頼できるところまではいかないけど、一応信用してもいいのかな、くらいです。ペトラは完全な癒しですね。今まではベアトリスが癒し担当でしたけど、2nd seasonではシリアスなやり取りが続くので、どこに癒しを求めたらいいのかと考えたら、オットーかペトラしかいなくて(笑)。聖域に向かう時にペトラが腕に巻いてくれたハンカチのお守りを見ては冷静さを保ている部分もあって、2nd seasonになってからは拠り所になっているキャラクターです。

村川：フレデリカは10年来の付き合いで、フレデリカであるから疑いがない部分と、今のフレデリカの置かれている状況、どんな役目を負わされているのかラムも完全にはつかみきれていないと思います。予想はしてると思いますけど。メイドとしてはフレデリカのほうが先輩なので……。

小林：屋敷のことをほとんどできないのに偉そうに言うな！(笑)

村川：ラムはいるだけでいいの！　メイドとしてもフレデリカとしても信頼していると思います、息もピッタリでしたからね。ペトラは年齢こそ幼いけど、立派な女性だなと。26話でエミリアに宣戦布告しているのを見て、「すごいじゃん！」って。今までレムはスバルが好きだと言っていたけど、エミリアをライバル視したり、負けませんなんて言ったことがなかったし、この発言後のエミリアの反応を見て、「おおっ！」って。スバルとエミリア、ペトラの恋模様も気になるし、スバルが純粋にペトラに癒されているのを見ると「よかったね」と思います。

小林：長月先生がおっしゃっていましたけど、ペトラがスバルへ淡い想いを抱いていることを、ラムは結構早い段階で知っていたらしくて。OVA『Memory Snow』の時には「ふんっ！」って思っていたらしい(笑)。

村川：ラムはそういうところも見えちゃうんだよね。

小林：人をしっかり観察しているんだなと、先生のツイートで知りました。

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2人共、印象に残ったオットーのシーン。また今まで最高に戦っているラムも

――村川さんは32話までで印象に残ったシーンを、小林さんは32話の印象的なシーンを挙げてください。

小林：ここに来てオットーのキャラクターが引き立ってきて、前シリーズでは考えられない活躍をするようになるし、何より男らしさを見せるなんて。最初の頃はこのまま巻き込まれ役としてズルズルいくのかなと思っていたら、スバルにとっても重要な、心の支えになって。白鯨戦で出会った時は自分だけ助かろうとすごい顔で竜車からスバルを突き落とそうしたことは今でも忘れられないのに(笑)。

(高橋)李依ちゃんがパーソナリティをしている『リゼロラジオ』(『Re:ゼロから始めるラジオ生活』)にオットー役の天﨑滉平君がゲスト出演した回を聴いたら、オットーは動物の声を聞いただけで何を言っているのかわかるという話をしていて。

白鯨と対した時も声が頭の中にダイレクトに流れてきたため、スバル以上に冷静な判断がつかなかったからしょうがなかったと聞いて、「なるほど」と納得しました。だから今はスバルにとって頼れる「ユージン」であり、そのことが特に語られている32話がとても好きです。

村川：私も32話のオットーのシーンは印象的かもしれません。ユージンと思っていたとは…と笑顔になりましたし、何よりユージンのために命懸けで行動出来るという男気と、スバルのことを大切にしていることがわかりました。

またベアトリスの謎が解明されつつあることを予感させるシーンもちょこちょこ出てきて。視聴者の皆さんも気になっているのでは。あとラム的には31話で再びエルザと相まみえるシーンは壮絶で、今まで一番ラムが戦っている気がします。戦力的にも戦術的にもみんなを冷静に引っ張っていて。ある意味、つらい決断を下してはいますけど、今のラムにとっては最善手だったのだと思います。最後には結局みんなの意見を汲んでましたしね。