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声優・梶原岳人 デビューシングル「A Walk」発売記念インタビュー

『ブラッククローバー』ED曲「A Walk」発売記念 梶原岳人さんインタビュー|デビューシングルタイトルの「A」にかけた想い、そして自身作詞のカップリングのイメージとは?

「A Walk(エー・ウォーク)」の「A」に込められた想い。歌詞にはアスタのストレートな生き方も反映!

――『ブラクロ』のED曲であり、デビュー曲「A Walk」の制作過程にご自身も積極的に関わられたそうですが、オーダーされたことやこだわられた点を教えて下さい。

梶原:まずバンドサウンドで、歌詞も『ブラクロ』とリンクさせる部分はあってほしいとお話ししました。また曲名にある「A」に意味をもたせたくて。作品の中で「少年A」という名前を与えられない役だったとしても、彼の世界では名前もあるし、懸命に生きているんですよね。

そして思い描く目標や夢に向かって努力し続けていくうちに、周りにも認められるようになって、名前を呼んでもらえる存在になってほしいなという想いがあって。

アスタも名前を知られないどころか、さげすまれるような存在だったけど、魔法帝になるための実績を積み重ねていくうちに町の誰もが名前を呼んでくれるようになって。そんな2つの「A」にかけています。

 

 

――冠詞の「A(ア)」ではなく、名詞の「A(エー)」だったんですね。Aが歩んでいくと。他にアスタのどんな部分を描きたいと思われたのでしょうか?

梶原:ストレートな生き方です。だから歌詞も飾らずに、言葉が直接心に届いて、刺さるようなものにしたくて。アスタの真っ直ぐな生き方も歌にも反映させたいと思いました。またアニメのED曲なので、「歪んだ世界に魔法の言葉」や「新しいページ刻むように」など、明確にわかりやすく、アニメにリンクさせています。

▲MVオフショット

▲MVオフショット

――バンドサウンドの青春ロックのような。そこにリアルさや仲間感があって、『ブラクロ』やアスタにピッタリだなと思いました。

梶原:作品的にもきれいにまとまるよりも泥臭くて熱い感じが合うじゃないかなと思って。またデジタルよりもアナログの人間っぽさや温かさがあるバンド特有の生っぽさも大切にしたポイントでした。

――歌い方も上手くというよりもむき出しのような熱さがあって。またサビの頭の歌詞など感情やニュアンスも込められていますね。

梶原:歌い方も、感じたことや伝えたいことはそのまま素直に出せるようにと思って歌った結果が熱く感じられたのかもしれませんね。またお芝居のセリフと同じように、しゃべっているようなフレーズは意識してニュアンスを入れたし、レコーディング自体も委ねていただいて、歌詞ごとに僕が出したい感情やその時の気持ちそのままで歌わせていただきました。

▲MVオフショット

▲MVオフショット

――お気に入りのフレーズを挙げるとすれば?

梶原:1サビとラストサビの最後の「呼ぶ声だ」です。名前を呼んでくれるようになるまでの過程を描いてきて、最後に目標地点にたどり着けるようにという想いを込めたところなので、お気に入りです。アニメのED尺では伝わらない部分もあるし、できればフルで、歌詞を見ながらその時々の感情や気持ちを思い浮かべたり、それぞれのニュアンスをじっくり聴いていただけたらいいですね。

――「A Walk」のMVも撮影されていますが、シンプルだけど歌いながら葛藤や苦悩する姿など、フレーズごとの動きや表情でグッと引き込まれました。

梶原:MVもレコーディングと同じで、「心がおもむくままに動いてください」とほぼお任せで(笑)。見てくださる方それぞれで何か感じていただければ。

驚いたのは撮影現場のスタッフの方々の多さで、みんなが僕を見ていると思うとすごく緊張したし、こんなにたくさんの方が関わっているプロジェクトなんだと再認識したことでプレッシャーも湧いてきて。

他の人にちょっとカッコつけている自分を見られるのは恥ずかしいんですけど(笑)、1人でのMV撮影も全身を使って表現することも初めてだったのでやりがいがあったし、楽しかったです。

初回生産限定特別盤や初回生産限定盤にはMVと共にメイキング映像も収録されているので、ご覧ください。と言いつつも見ていただきたいような、照れくさいような(笑)。

カップリング曲「橙(だいだい)」のタイトルは曲のイメージからあるフルーツが!?

――カップリング曲「橙(だいだい)」はご自身が作詞されていますが、タイトルの由来を教えて下さい。

梶原:自分で作詞したいですとお願いして、タイトルは最後に決まったんですが曲中には『橙』というフレーズは出てきません。

例えば、外を歩いている時に「この道行ったことがあるな」とか「この匂い昔にかいだことがあるな」とか、ふとしたきっかけから昔の気持ちを思い出してしまう感覚を歌っているけど、どう曲名にしようかがなかなか決まらなくて。

僕のその時の曲のイメージが夕日のような感覚があって、夕日のオレンジ色から橙という言葉が思い浮かんで調べてみたら、そういう名前の果実があって。収穫時期は10月から12月くらいですが、熟した後、収穫されなかったとしても落ちることなく、樹に残り続けるらしくて。

しかも季節が巡っていくと青く戻って、また収穫時期になるとオレンジに色づいて。その様子がふとした時によみがえってくる記憶や感情と一致する気がして、このタイトルにしました。

――歌詞を見ると曲頭の「ねぇ、そっちは元気にしている?」や「また君の笑う顔が見たいなって」など昔の恋人のことを思い出しているような。でもラストの「せめて今日だけ君を思い出させて 消えていくまでまだここにいさせて」も意味深で……。

梶原:一度は忘れてみたものの、まだ踏ん切りがついていない自分もいるんですけど、歌詞がそのままの意味というわけでもなく、「明日」や「今日」も気持ちの上での区別だったりして。聴いてくれる方の感じ方や解釈にお任せします。

歌詞のすべてではないけど、自分の経験や記憶に基づいているところも結構あるので恥ずかしさもありますが(笑)。

――バンドサウンドですが、温かく優しいミドルテンポで歌い方もモノローグっぽくて。

梶原:こだわった点の1つで、作りすぎず、セリフのように、相手に優しくしゃべりかける雰囲気が出せればいいなと思って歌いました。

サウンドは表題曲よりも音数を絞って、シンプルに4人バンドだけでまとまるような曲にしたくて、「インディーズのバンドが小さなライブハウスでやっていそうなイメージで」とお伝えしました。

スッと耳に入ってきたり、心に届くような曲なので、夕方歩きながらとかゆったりした時間を過ごす時に聴いていただけたら。

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