仕事や進路、恋に悩む新キャラたちと“どれみ”はどうつながるのか――『おジャ魔女どれみ』20周年記念映画『魔女見習いをさがして』瀬川おんぷ役・宍戸留美さん 声優インタビュー

劇場版に備えてブロードウェイで予習に!?　本作では尾道弁のガイド役も担当！

――11月13日より20周年記念映画『魔女見習いをさがして』が公開されますが、制作が決まった時の感想は？

宍戸：うれしかったです。劇場版のお話はだいぶ前にお聞きしていて、ラノベで成長したおんぷちゃんがオフブロードウェイでミュージカルをやっている描写があったので、「もしかしたらこのエピソードが映画で使われるかもしれない」と思って、去年、ブロードウェイに行って、ミュージカルも見てきました。

――すごいですね！　気合いが入っているというか。

宍戸：「ここをおんぷちゃんが歩いたかも？」とか「どこに住んでいるのかな？」と想像しながら散策したので、「いつ次回作が来ても大丈夫です！」と。だから映画の内容を聞かされた時は驚きました。私だけではなく、メンバーみんなも。「関さんは何を計画されているんだろう？」ってざわざわしました（笑）。

『どれみ』を制作した当時のスタッフと新しいスタッフで作る、新しいアプローチの映画になりそうだなと思っていたけど、台本をもらってまたビックリ（笑）。新キャラのレイカが尾道の女の子ということで、広島出身の私が尾道弁のガイドをやらせていただいたので、レイカの気持ちになって台本を読みました。

ファンならツボになるポイントがたくさん！　尾道の描写は広島出身の宍戸さんのお墨付き

――今回の映画は『どれみ』を愛している人たちのためのファンムービーになっていると思います。

宍戸：自分をソラやミレたちに置き換えて見ると「わーっ！　わかる!!」とツボになるポイントがたくさんあると思います。おジャ魔女たちが出てくるタイミングも絶妙で。

『どれみ』を見ていた人は全国、全世界にいると思うので、皆さんが映画館に一堂に会するのかと思うと今から感激しているし、見終わった後の皆さんの反応がすごく楽しみです。

――今作の見どころを教えてください。

宍戸：新キャラの3人はみんな20代で、それぞれ仕事や進路、恋などの悩みを抱えているけど、どのように『どれみ』とつながって、どう解決していくのか、ですね。ロードムービーにもなっているので、スタッフさんたちがかなり綿密にロケ班してくださったのがわかります。

――広島出身の宍戸さんのお墨付きですね。

宍戸：ぽっぽ家さんという尾道焼きのお店の外観もそのままで。私は尾道焼きを食べたことがなかったので実際に食べに行きましたが（笑）、おいしかったです。

レイカ役の百田（夏菜子）さんの広島弁も素晴らしくて、「あっ、うまい！」と思いました。私のガイド音声をしっかり聞いてくださったみたいで、お会いした時にお礼の言葉もくださり、素敵な方だと感じました。方言萌えという百田さんの新しい魅力も見られるのではないかなと思います（笑）。

――今後、『おジャ魔女どれみ』でこんなエピソードを演じてみたいなどの夢や希望を挙げるとすれば？

宍戸：それぞれのキャラの成長を見たいような、見たくないような（笑）。ラノベでは成長した姿も描かれているので、最初のシリーズの頃に戻ってみるのもいいかなと。

お父さんが北海道出身で、お母さんが沖縄出身という設定なので、2人がどう出会ったのかも知りたいです。佐藤（順一）監督に尋ねたら「知らない」と言われたので、たぶん考えていないのだと思います（笑）。ぜひ2人のエピソードを見てみたいです。