ミュージカル『テニスの王子様』Dream BD&DVD発売記念：青学（せいがく）9代目・10代目越前リョーマ役阿久津仁愛さんインタビュー｜「『テニミュ』は青春であり、僕のすべて」

阿久津仁愛のすべては『テニミュ』でできている。ここまでこられたのはファンの皆様とリョーマのおかげ

――ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンを約4年間に渡り座長として出演されてきた感想と3rdシーズンを終えた心境をお聞かせください。

阿久津：今までなら1つ公演が終わっても次の公演があるという気持ちがあったので、達成感がありましたが、これで終わりとなると寂しくて、まだ終わりたくないと。衣裳ともお別れで、これまでで一番一緒にいた相棒であり、自分がリョーマになるための魔法のユニフォームで。スタッフさんから「これで衣裳ともお別れだよ」と言われた時は複雑な気持ちになりました。

振り返れば右も左もわからず、何もできなかった僕がステージのセンターに堂々と立てるようになって、阿久津仁愛のすべては『テニミュ』でできていると言っても過言ではないと思っています。

4年間は長いようで、あっという間でしたし、年越しなど大事な行事はすべて『テニミュ』で迎えていたので、僕にとっての青春であり、自分のすべてを捧げることができたと思います。また、毎日成長できたり、ここまで強くなれたのはリョーマ君のおかげです。

また座長としてみんなを引っ張れたというより、みんなに引っ張ってもらった気持ちのほうが大きくて。キャストもスタッフさんも、見てくださる皆様も、みんなで支え合って『テニミュ』が完成するんだなと思っているし、皆様のたくさんの拍手があったからいつも頑張れました。

これからも『テニミュ』は大好きだし、いつまでもずっと忘れることができない大切なものです。青学（せいがく）8代目の皆さんからバトンを受け取って、無事に3rdシーズンを締めくくることができたかなと思っています。

Dreamを見て、3rdシーズンをより深く掘り下げて楽しんでください

――改めて、ミュージカル『テニスの王子様』DreamのBD/DVDの見どころやオススメの楽しみ方を教えてください。

阿久津：まだパッケージとして完成したものは見られてはいませんが、見どころが盛りだくさんだと思います。何度も見ないとわからない動きや表情がたくさんあると思うし、僕自身、完成したら何度も見直してしまうと思います(笑)。

また、過去の公演と照らし合わせて見てほしいです。同じ楽曲を見比べて見る楽しさもあるし、以前の公演のバックステージで語っている心境とも変わっているし。Dreamで3rdシーズンをより掘り下げてみてください。

ぜひ『テニミュ』を生活の一部に。これからも続く『テニミュ』、『新テニミュ』をよろしく！

――では皆様へメッセージをお願いします。

阿久津：まずは3rdシーズンを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。僕が青学（せいがく）9代目として初めて『テニミュ』に参加した時は、8代目の皆さんが本気の熱量で伝えていたステージと違って、フワフワしてしまって。あいさつもまともにできなかったり、変な話ばかりしていたと思います(笑)。

最初は不安な気持ちが大きかったけど、支えてくださる皆様のおかげで、もっと頑張らないとと思ったし、向上心も高まり、キャストのみんなも成長できたと思います。やっぱり見てくださる皆様がいなければ、僕らは表現することができません。

今の厳しい状況を経験して劇場に皆様が来てくださることは当たり前ではないことも改めて実感しました。毎公演、満席で、当日券で見てくださる方もたくさんいらっしゃることは幸せで素晴らしいことだし、感謝しなくてはいけないという想いも一層強くなりました。今までたくさんの応援と愛情を注いでいただき、ありがとうございました。

そしてまだ『テニミュ』をご覧になったことがない方には「もったいないですよ」と言いたいです。『テニミュ』の良さはたくさんあって、例えば僕は毎朝『テニミュ』の曲を聞いて頑張ろうと思ったり、映像を見たらワクワクしすぎて眠れなくなってしまったり(笑)。そんなふうに生活の一部に『テニミュ』があると人生も豊かになると思います。

これまで『テニミュ』のステージを客席から見ることがなかったけど、今、ミュージカル『新テニスの王子様』も始まって、今までとは違う『テニミュ』を感じることができると思うので、僕も楽しみです。

そして『テニミュ』もまだまだ続いていくので、僕もいちファンとして追いかけていくつもりです。未見の方も一度見ればハマると思いますので、今までの公演BD/DVDをご覧になっていただいたり、公演がある時はぜひ！　これからも『テニミュ』をよろしくお願いします！
　