「北川さんは鍛錬を楽しむ人」――生配信ライブ開催まであと少し！プリキュアの歌姫・北川理恵×プリキュア音楽プロデューサー・井上洸(ひかる)が初対談！プリキュア音楽を語りつくす！

Machicoさん、宮本さんとは姉妹のような関係

――3月21日(日)には、CD購入者のみがチケットを買うことのできる『MY toybox～Rie Kitagawa プリキュアソングコレクション～』初回特典　生配信ライブ～「これまで」と「これから」にありがとうを込めて～”が開催されます。

北川：個人的には6年間分の歌を……声色を変えたり、雰囲気が変わったりする曲を一気に披露してきたライブってないんです。「この曲歌ったあとに、それ歌うの!?」っていう楽しみ方をしていただけるんじゃないかなと思っています。

――ともにプリキュア歌手として歩んできたMachicoさん、宮本佳那子さんもいらっしゃるとのことで。

北川：そうなんですよ！ Machicoちゃん、宮本佳那子さんがいてくださるので、(井上さんに向かって)3人で歌ったりとか、2人で歌ったりとか、できますよね!?　ね!?

井上：はい(笑)。

北川：一緒に歌う機会ってあまりないので、私も楽しみなんです。このご時世だからこそ、隣で一緒に歌える喜びも感じています。Machicoちゃん、佳那子さんとはそれぞれ一歳違いで、歳も近いんですよ。

――まるで姉妹のようですね。

北川：本当に。姉妹みたいに和気あいあいとしています。

井上：北川さんがおっしゃっていたように、6年間のいろいろな声色を披露する場所はここしかないと思うので。ここでしか聴けないライブになるだろうなと。2020年に作った楽曲はお届けできる場所が本当に少なくて。

オープニング、エンディング、イメージソング……作った曲すべてを日の当たる場所に連れていける、そして皆さまにお聴かせできるいい機会だと思っています。映画『ヒーリングっど♥プリキュアゆめのまちでキュン！っとGoGo!大変身!!』の主題歌「Grace Flowers」も披露できるはずです。

北川：がんばります……！

【主題歌】映画ヒーリングっど・プリキュアゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!! 主題歌シングル/北川理恵・Machico CD+DVD盤

お互いに質問「普段、何を聴いてるの？」

――今回は初の対談とのことで、改めて、お互いに聞きたいことってありますか？

北川：えーっ！なんだろう(笑)　普段どんな曲を聴いているんだろう？っていうのは気になっていたんです。クラシック畑の方が今アニメの音楽を作るにあたって、今どんな音楽を聴いているんだろうなって。

井上：プリキュアの曲しか聴かないですよ。と、言うのはいいすぎですが……でも、プリキュア音楽を聴いているっていうのは本当にそうなんですよ。

その一方で、クラシックは今でも聴きます。やはりクラシックは何百年と続いているもので、さらに日々進歩している音楽で。我々の今やっているアニメソング、歌謡曲もそこが起源となって全てが始まっていると思っています。

その進化についていかなければいけないと思っていますし、そこから外れてしまうと良くないなと。さきほどの話にも通じるのですが、子どもたちが聴く機会の多い曲なので、コード進行がズレてしまったり、音楽的なものから外れてしまうのは自分の中では許せない部分なんです。それゆえ、楽曲発注のときも細かくオーダーしてしまうっていう(苦笑)。

――プリキュアを観られているお子さんの中には、リトミックやピアノを習い始めるという子も多いと思うんです。その年齢で培う音感って大事だと思うので、普段日常で見ているプリキュア音楽にしっかりと根付いているっていうのは、親としてうれしいポイントだと思います。

井上：そうなんです。やはりエンディングのダンスもあるので、音楽の教育という意味でも良いのかなと思っています。ただ、プリキュア音楽の括りで音楽教育と言ってしまうと少し堅苦しい印象があるかもしれませんが。

北川：(興味深そうに聞いて)へええ……。

井上：逆に北川さんはどうなんです？　普段どんな音楽を聴いているんですか？

北川：私……仕事の曲しか聴いてないです(笑)。いわゆる流行りの曲も聴いた方がいいのかなと思って、チャート上位の曲を聴くことも。そこで「なるほど、こうやって歌う方法もあるのか」と勉強させてもらっています。

でも自分が今やっている音楽のジャンルが多種多様なので、それに一生懸命にならないと歌えなくて。とにかく、すごく練習しないとできないタイプなんですよ(苦笑)。だから仕事の曲ばかりになってしまってますね。