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ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2017年編】|『妹さえいればいい。』

ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2017年編】|『妹さえいればいい。』は爆笑している瞬間にふと突き付けられる現実に震えた

クソアニメなんて言葉を軽々しく使わないようにしたいと心底思わされた

もうひとつ影響を受けざるを得なかった場面が、第6話「メディア展開さえ上手くいけばいい。」の一幕。伊月と同期のライトノベル作家・不破春斗(CV:日野聡)の著作『絶界の聖霊騎士(シュバリエ)』のアニメが放送されたのですが、これがまたしんどい展開だったのです。

『絶界の聖霊騎士』は控えめに言ったとしても“出来の悪いアニメ”になっていた訳です。その後の展開が凄まじいんですよ……。

新番組が始まる時期になると放送が始まった作品を見て「1話切り確定」とか「クソアニメじゃん」とか、「またテンプレラノベか」というあの言葉を直接ぶつけられる作家側の視点を見せつけられると言えばいいのでしょうか。

筆者は本当にTVの前でキャラクターたちと一緒に無言になってしまいました。そしてこれまで自分もそういう事を言ってきたことを思い出し、深く反省しました。

作中で『絶界の聖霊騎士』のアニメが放送される前に「白箱(パッケージングされていない完成したばかりの作品)が放送前日に原作者である春斗の下に届けられた」みたいな気になる台詞があった時点で不穏ではあったのですが、ただただ春斗が気の毒で……。

ですがこれと同時に、春斗がアニメ化に際して関わった人たちの事を吐露するシーンが描かれていたことも注目ポイント。確か第7話「冒険さえあればいい。」の終盤で伊月に心情を吐露し、アニメ制作について振り返っている場面があり「一緒に頑張ったことは無駄じゃないと思う」とまで話すんです。

頑張っていたということは、わざわざ評価の芳しくないアニメを作ろうと思って制作側も動いていた訳ではないのだなと実感を持てたのです。またそういう穿った物の見方を、仕事にに持ち込まないようにしたいと思えたのもこの作品のおかげだと今では言える気がしています。

どんな作品でもきっと面白い部分があるんです。どうしても自分の体と心に合わない作品はもちろんどんな人にでも存在しますが、フラットな気持ちでちゃんと見てみると意外としっかり楽しめるんこともあるんですよね。

そう思えたのもこの作品のおかげです。本当にこの作品は何度見てもよかったと思わせてくれます。

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