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ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2016年編】|『ユーリ!!! on ICE』

ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2016年編】|『ユーリ!!! on ICE』から学んだいろいろな“愛の形”

いろいろな愛の形があることを教えてくれた

大舞台で戦っている選手たちの見方が変わり、価値観や考え方が広くなったのはもちろん、筆者が『ユーリ!!! on ICE』を“人生を変えたアニメ”として選んだ理由はもう1つあります。

それは、この作品を通して、いろいろな愛の形を知ることができたから。

師弟愛、友愛、仲間愛、家族愛、人類愛など、さまざまな愛の形がありますが、『ユーリ!!! on ICE』はすべての「愛」がテーマになっていると感じます。

たとえば、第4話の勇利とヴィクトルが海辺で話すシーン。自分の心の中に踏み込まれそうになり、友達を傷つけてしまった昔話をする勇利が、「(家族や友達は)弱い僕を弱い人間として扱っていなかった。ちゃんと成長できるって信じてくれて、心の中に踏み込まないでくれたんだなって」と打ち明けます。

傷つけるつもりはなくても、自分の嫌なところを見せたくなくて意地を張ったり、素直になれなかったりして相手を傷つけてしまうこと、ありますよね。

それでも、自分を認め受け入れてくれる人、無理に踏み込まずに見守ってくれている人たちがいることに気づき、そこに“愛”を感じる。勇利の愛を通してヴィクトルにも変化が起き始めるんです。

そして、第10話でおそろいの指輪をつける勇利とヴィクトルのシーン。これまでの勇利とヴィクトルの過程を見てきたからこそ、「俺は勇利の決めたことを絶対に信じるよ」というヴィクトルのモノローグセリフに胸が熱くなります。

本気でぶつかったり喧嘩したりすることで、すべてをさらけ出すことができる。それが怖いことでもどれだけ大きな意味を持つのか、貴重な存在になるのか……この2人には師弟愛以上の、言葉にならない深い愛を感じました。

ヴィクトルのFS曲である「アリア《離れずにそばにて》」の意味が、全話を通して心を通い合わせようとする勇利とヴィクトルの姿を指していたのかもしれない、と感じせざるを得ません。

また、2人のおそろいの指輪に仲間たちが気づいて(詳しくは「結婚した」と勘違いして)素直に喜んでくれるのも素敵な愛だな、と感じるシーンですし、ほかにもユーリとオタベックの友愛、ユーリとじいちゃん(祖父)の家族愛も見ていて心が温かくなります。(じいちゃんの話をするユーリはとてつもなく可愛いですよね)

 
あと個人的に、強い“愛”を感じたシーンとしては、最終話のジャン・ジャック・ルロワ(通称:J.J.)の演技のシーン。

すべてが完璧だったJ.J.が連続で技を失敗してしまい、グランプリファイナルの魔物にのまれてしまいそうになりますが、「絶対に諦めない」と挑戦し続けます。

「その挑戦を笑う資格なんて誰にもない。今回の僕だって挑戦したことに後悔はない」とJ.J.の姿を見て自分と重ねる勇利に涙しますし、最後まで諦めない姿や、その結果に落ち込んでしまっているJ.J.に声援を送るファンたちにも愛を感じ、涙が止まりませんでした。

愛する“推し”がいる方ならわかると思いますが、「愛」は本当に大きな力になるんですよね。

また、私個人、このシーンを見ると、ソチ五輪での浅田真央選手が魅せたフリープログラムの演技が蘇ります。

ショートプログラムで思うように滑ることができなかった浅田真央選手が魅せたフリープログラムは、全世界の人が感動し涙しました。

演技後の浅田真央選手を見つめる佐藤信夫コーチを見て、競技シーンであんなに涙したのは初めてというほど私の涙腺は完全に崩壊したのを覚えています。

選手とコーチ、ファンの愛、師弟愛、友愛、仲間愛、家族愛、人類愛……『ユーリ!!! on ICE』では私たちが生きていく上で最も大切な愛を教えてくれたと同時に、“愛”について考えさせられる良いきっかけになったと改めて感じます。

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