テイオー復活への気持ちがひとつになった感動の第10話――冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』前田佳織里さん×花井美春さんキャストインタビュー【連載第11回】

役に受かった時は、信じられなくて心臓がバクバクしていました

――では、それぞれのキャラクターについてお聞きします。ナイスネイチャは『ウマ娘』初期の頃からいますが、オーディションやその当時のことを覚えていますか？

前田：覚えています。ネイチャは声優になってオーディションに初めて受かった役なので、長い付き合いなんですよ。しかも、私の初めての歌のレコーディングが「うまぴょい伝説」で（笑）。今は歌い慣れてテンポ感とかも掴みやすいですけど、当時はド新人なので「なんて難しい曲なんだ！」って正直思いました。すごくドキドキのレコーディングでしたね。

そこからたくさんの曲やお芝居を経験させていただき、新人のうちにしっかり基礎を培うことができた、そういう現場だと思っています。アニメの第1期や『うまよん』にもちょっとだけ出させていただきました。

――そして、今回はメインキャラクターのひとりとして登場しました。

前田：そうですね。第2期でしっかり出演させていただけると聞いた時はすごく嬉しかったです。内面をもっと知りたいという（トレーナーの）声は私も聞いていたので、これを機にネイチャのことを深く知ってもらえたらいいなと思います。

――ツインターボは第2期で初登場となりました。役に決まった時のことをお聞かせください。

花井：マネージャーさんから「『ウマ娘』受かったよ！」と電話が来た時は、もう信じられなかったです。もちろん、受かるつもりで挑みましたけど、『ウマ娘』は憧れの作品でしたから、実際に受かったと聞くと「嘘!?」という気持ちの方が強くて。心臓がずっとバクバクしていました（笑）。

前田：わかる〜。夢かな？って思うよね。私も受かったと聞いた時はすごく嬉しくて、お寿司を食べに行きましたもん（笑）。なにか食べた？

花井：いや、なにも食べていないです。

前田：食べようよ！　今度お寿司に行きましょう！

花井：嬉しいです！　私、お寿司が世の中で一番好きなんですよ。

前田：じゃあ収録が全部終わったタイミングにでも！

――さすが前田さんはグイグイ行きますね。現場でもこんな感じなのですか？

花井：かおりんさんとは『ウマ娘』で初めましてだったんですけど、初めてお会いした時からすっごく気さくに話しかけてくださいました。私からすると先輩なので、「話しかけていいのかな？　挨拶だけにしておこうかな？」と思っていたんです。

そうしたら、かおりんさんの方から、お仕事のことだけでなく「プライベートで何が好きなの？」とか「どういう食べ物が好きなの？」と話しかけてくださって。距離が近くなれて嬉しかったです。

前田：なんか照れちゃいますね（笑）。私もチームメンバーができたのがすごく嬉しかったんですよ。ターボのキャラも大好きだし、（花井さんの）近づきたいけどいいのかな……？って感じも嬉しくて。ちょっと行き過ぎかなと思ったんですけど、話しかけたかったんです。

花井：いやいや、ありがとうございます。行き過ぎてくださって（笑）。

前田：収録後には＜カノープス＞のメンバーで、人混みとか気をつけつつ軽くお茶したりもして。なので、チームワークはすごくいいと思います。

――そんなチーム＜カノープス＞はメンバーの個性が強く、＜スピカ＞や＜リギル＞とはまた全然違った色の魅力がありますよね。

前田：そうなんですよ。私もチーム＜カノープス＞を見た時に、なんて個性が強いんだろうと思いました。特にターボはめちゃくちゃ愛くるしいですよね。そこにディクタス（イクノディクタス）がクールながらも乗る時は乗ってくれて、タンホイザ（マチカネタンホイザ）はすごい天然で。ネイチャは冷静に外から見ていたりツッコミを入れるけど、ノリはいい子なので乗りつつという感じで。

なんか、すごく家族感が強いんですよね。それぞれのチームで色とか個性があると思うんですけど、＜カノープス＞は一番家族感や姉妹感が強いチームだと思っています。ギャグシーンもリハVを見て笑っていました。

――前半の話数では、ギャグ担当のチームなのかと思うほどでしたからね。

花井：そうですよね。初めてタンホイザが登場して＜カノープス＞みんなが集まった第3話では、「妥当（打倒）スピカ」と頑張るためにターボとタンホイザが作戦会議をしようとなって。普通だったら練習しよう！となると思うのに、まず作戦会議って（笑）。

前田：そこも可愛いよね。

花井：2人であーでもないこーでもないって。ターボはターボワールドを持っているし、タンホイザはタンホイザで天然だから、まとまらないのかと思ったら意外と息が合うんですよね（笑）。イクノ（イクノディクタス）とネイチャはやれやれと見ているけど、なんやかんや乗ってくれる優しさがあって。そして、それを暖かく見守ってくれるトレーナー（南坂）さん。

前田：トレーナーさんも振り回されてはいるけど、すごく優しいよね。

花井：お父さん！って感じがします（笑）。

前田：個性が強いぶん、歯車が噛み合った時の爆発力が強いんだろうなって思います。そこをトレーナーさんが総括してくれている雰囲気も心強いです。