秘密を持つキャラクターたちが己を賭してカードファイト！　完全新作TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード overDress』桃山ダンジ役・小野友樹さん＆江端トウヤ役・内田雄馬さんインタビュー

全世界で展開する人気トレーディングカードゲーム（TCG）「カードファイト!! ヴァンガード」が、今年2月に10周年を迎えました。そして来る4月3日（土）より、テレビ愛知・テレビ東京系にて、完全新作TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード overDress』の放送開始が決定！

本作はTCG「カードファイト!! ヴァンガード」の同名新シリーズをベースに、新たな主人公、新たなストーリーで展開されます。キャラクターデザイン原案には男女ともに絶大な人気を誇るクリエイター・CLAMPを起用し、「少女☆歌劇レヴュースタァライト」などを制作するアニメーションスタジオ・キネマシトラスなどが担当。これまでのアニメシリーズとは一線を画す、挑戦的な作品となっています。

アニメイトタイムズでは放送開始を前に、メインキャストの小野友樹さん（桃山ダンジ役）と、内田雄馬さん（江端トウヤ役）の対談インタビューを実施。キャラクターの魅力やアフレコ現場での様子、アニメの見どころなどをたっぷり語っていただきました！

メインキャラクターは全員、誰も知らない一面を持っている

──アニメ『カードファイト!! ヴァンガード』シリーズの印象を教えてください。

小野友樹（以下、小野）：僕は前々作『カードファイト!! ヴァンガードG』や外伝作品『カードファイト!! ヴァンガード外伝イフ-if-』にも出演していまして、『ヴァンガード』シリーズとはずっとご縁がありますね。たしかデビュー直後に受けたオーディションも本作シリーズで、当時は家でエアロバイクに乗りながら『ヴァンガード』のアニメを見ることが習慣になっていました（笑）。そんなアニメシリーズの魅力は、やはりファイトだと思います。キャラクターが、共に戦うユニットに乗り移ってファイトする感覚が『ヴァンガード』特有の面白さだと思っていて、アニメも毎話を楽しんでいました。

内田雄馬（以下、内田）：僕も『カードファイト!! ヴァンガードG』に端役で出演させてもらっていました。アニメへの参加はそのとき以来、しかもメインキャラクターのひとりを演じられるということで、とても光栄です。僕自身はTCGに詳しくないのですが、「カードファイト!! ヴァンガード」はそんな僕でもわかりやすいというか、直感的に楽しめるのが魅力です。そのうえアニメには熱さとかっこよさが、溢れるくらい詰め込まれています。気がついたときには、のめり込んでしまう作品ですね。

──『カードファイト!! ヴァンガード overDress』で、2人が演じているキャラクターについて教えてください。

小野：僕が演じる桃山ダンジは、登場キャラクラーの中で年上の好青年です。というのも彼は、メインキャラクターたちを束ねる兄貴分的存在なんですよ。面倒見もよく誰からも慕われていて、若いながらもカリスマ性があるキャラクターです。

──CLAMP先生が描くダンジも、小野さんが語るイメージそのままの印象を受けますね。

小野：はい。すごく魅力的な青年だと思います。ただ彼には、ほかのキャラクターも知らない秘密がたくさんあるんです。いやダンジだけでなく、じつは内田くんが演じるトウヤや蒼井翔太くんが演じる主人公の近導ユウユにも、秘密というか“誰もしらない一面”があるんじゃないかな。これはタイトルの「overDress」ともリンクしているのですが、本作のメインキャラクターはみな”ドレス”という名のペルソナ（仮面）で本心や過去を隠しています。そしてこのドレスが脱がされると、キャラクターの印象がガラリと変わってしまうこともあります。ストーリーが進むにつれて、ダンジたちの印象がどのように変わっていくのかも注目してほしいですね。

──内田さんいかがですか？

内田：江端トウヤは、まずビジュアルがめちゃくちゃ好みですね。赤いジャケットに金髪のロン毛なんて、「まさにCLAMP先生のデザイン！」だなと。僕の中にあるかっこいい男性キャラクター像の要素をすべて兼ね備えていると思います。ワイルドなのに、スタイリッシュでもあるというか。そんなトウヤを演じられると知って、すごくテンションが上がりました。

――キャラクターとしてはどんな人物なのでしょうか？
内田：トウヤはかなり早い段階でファイトをするのですが、外見以上にワイドルというか「攻め攻めなキャラクターだな」と感じています。一方、ファイト以外のシーンでは、クールでスマート一面も見せてくれます。小野さんがお話されたように、トウヤもキャラクターが掘り下げられていくほど印象が変わっていくので、注目していただきたいです。

──キャラクターを演じる時に大切にされたことは？

内田：キャラクターの情報はアフレコをするときでもすべて明かされないので、視聴者の方々と同じ目線に立って、そのときトウヤが見せている姿をストレートに演じるようにしています。なかでもファイトシーンは、含みを持たせず全力を込めて演じていますね。なのにその姿が、後々まったく異なる印象へと変わっていくので、演じている僕らとしてもすごく興味深いです。

──小野さんはいかがですか？

小野：ダンジについては、監督から「お兄さんというより、みんなのお父さん、というイメージで演じてほしい」と指導がありました。年上キャラクターはほかにも登場するのですが、そんな彼らよりも一段上の目線で、ダンジを演じるように心がけています。ダンジは陽気な青年なので、基本的にはメインキャラクターの輪の中で一緒に盛り上がっています。でもよくよく注意して見ると、彼の目線や行動がほかのキャラクターと少し異なっていて、それがストーリーの大きな伏線にもなっているので面白いですね。

アフレコ現場にも新鮮な風が吹いている

──アフレコ現場の様子はどうですか？

小野：アニメの驚きの展開とは打って変わって、スタジオの雰囲気はとても和気あいあいとしています。これまでのシリーズと異なる点は、若いキャストが多い現場だということでしょうか。僕や伊勢木マサノリ役の森嶋秀太くんなどシリーズを通して参加させてもらっている役者がいる一方で、本作から新たに加わった仲間がたくさんいます。10年続いている作品の安定感にフレッシュな風が吹き込まれた感覚で、みんながみんな現場を楽しんでいるように感じました。（蒼井）翔太くんも実はデビュー前に見学生としてアフレコ現場に毎回参加したので、リラックスした雰囲気で現場をまとめてくれているように感じますね。あとは、スタジオにいるワンちゃんが最高の癒やしになっています（笑）。

内田：小野さんにすごく懐いているんですよね（笑）。

小野：僕も犬を飼っていて、犬の扱いに慣れているからかもしれないんだけどね。そのワンちゃんの可愛らしさにほっこりしすぎてしまって、本番での気持ちの切り替えに苦労してしまうくらい、癒やされてまくっています（笑）。

内田：ワンちゃんが会話のキッカケを作ってくれたりもしますよね。みんな本番と休憩をしっかり線引きしていますが、すごくいい意味でワンちゃんが場を和ませてくれる存在です。僕にも早く懐いてほしいな（笑）。

──2人は、これまでのシリーズと本作との違いをどんな部分に感じましたか？

小野：なんといっても主人公のユウユです。ネタバレになるので詳しくは話せないのですが、これまでの『ヴァンガード』には居ない主人公だと思います。

内田：ユウユにインパクトがあるから、ほかのキャラクターが秘密や知られざる過去を持っていても受け入れてもらえそうですよね。

小野：演じている翔太くんも、挑戦することが好きだからね。いいシナジーを生んでくれていると思うな。

作品の魅力が詰まった第1話を見てほしい！

──最後に、『カードファイト!! ヴァンガード overDress』の見どころを教えてください。

内田：『ヴァンガード』の新シリーズということで期待されている方も多いと思いますが、まずは第1話を御覧ください。本作の新しさと面白さは、この第1話に詰め込まれていると思います。たとえば第1話のAパートでは、キャラクターの多面性が主人公のユウユを通して描かれていますし、本作ならでの熱いファイトシーンはBパートで華々しく登場します。どちらも一切妥協なく、謎めいたストーリーとともに描かれているので、きっと満足していただけると思います。そして回が増すごとに新たな一面が登場するキャラクターたち。僕自身もトウヤのことをすべて知らされていないので、彼が今後どのような姿を見せてくれるのか、毎回のアフレコがすごく楽しみです！　ぜひ一緒に楽しみましょう。

小野：雄馬くんの言葉のとおり、第1話はユウユの姿に注目してほしいです。きっと驚きますから（笑）。もちろん、ダンジやトウヤも登場しますし、熱い姿も見ることができると思います。そして第1話での印象が、回が増すごとにどんどん変わっていく楽しさを、僕らと一緒に楽しんでいただけたら嬉しいですね。ちなみにトウヤは結構序盤で、印象が変わると思いますので、そちらもお楽しみに（笑）。