茅野愛衣さん＆早見沙織さんが作品への想いを語った『あの花』10thSPトークレポート｜新たに公開されたキービジュアルには大人になった超平和バスターズの姿が……!!【アニメジャパン2021】

2021年3月27日(土)、28日(日)開催の「AnimeJapan 2021」。世界最大級のアニメイベントとして知られ毎年開催されてきましたが、今年は昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンライン開催となりました。

そんな本イベントでは人気作やこれから放送・上映となる新作アニメなどから、出演声優陣が登壇する生配信ステージが多数実施。本稿ではAJスタジオで28日(日)に行われた、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)』10thスペシャルトークの模様をレポートします。

登壇者はめんま(本間芽衣子)役の茅野さんとつるこ(鶴見知利子)役の早見沙織さん。本作の放送は2011年の4月～6月にかけてでしたが、今年はそれからちょうど10年後。エンディングテーマの「secret base 〜君がくれたもの〜」で歌われている“10年後の8月”がまもなく訪れようとしているのです。

今回のイベントでは、そんな記念すべき年にあわせた数々の企画も発表されました。

大人になった超平和バスターズの姿に涙せずにはいられない！

「青い栞」のイントロと「こんめんま！」の挨拶で一気に懐かしい気分になったファンのみなさんは多い事と思いますが、オープニングトークでは茅野さん＆早見さんも当時を振り返るような話題を展開。

「AnimeJapan」で『あの花』のイベントをやる事の感慨や、“10年後の8月”が近づいていることを話していきました。早見さんは『あの花』当時まだ10代だったそうですが、色々な成長はありつつも初めて会った時から早見さんは変わっていないと語る茅野さん。

対する早見さんも茅野さんも変わらないと話すなど、最初から思い出話に花が咲きます。他にもアニプレックスの現在の宣伝担当が当時『あの花』を見ていた方で、10年経って一緒に作品を作る立場になっているといった嬉しい出来事もあったのだとか。

また茅野さんも声優デビュー10周年を迎えられたそうで、ここで3月10日に発売された自身の10周年アルバム「むすんでひらいて」を紹介。収録曲の中にはGalileo Galileiの尾崎雄貴さんによる楽曲もあるそうで、『あの花』とも関連性のあるアイテムになっているそうです。

その後はこれまでの様々なキービジュアルと共に歴史を振り返ることに。

まずは旧秩父橋の描かれたTVアニメ第1弾のものから。ここからすべて始まったと言えますが、早見さんはこのイベントにあたって作品を見直してきていたそう。純粋に面白いと感じられたことに加え、めんまの可愛さについても言及していました。

第2弾の幼少期の超平和バスターズが描かれたキービジュアルからは、オーディションについての話題に発展。そこから遡ると作品との関りは2010年からになるそうで、茅野さんにとっては声優デビューの年だったのだとか。

続いて劇場版の話題になると、儚げで今にも消えてしまいそうなめんまの絵に思わず声をあげるおふたり。当初、総集編になると聞いていたそうですが、実際には新規エピソードがかなりあって驚いたそうです。

劇場版のキービジュアル第2弾も、実際に足を運ぶことができる場所。つるこの髪型がショートで描かれるようになったのはここからだった模様です。他にも龍勢祭や埼玉西武ライオンズとのコラボについても触れられ、おふたりでコラボ始球式の思い出を語る一幕もありました。

ANOHANA FES.、芝桜の丘コラボ、あの花夏祭りのビジュアルにも触れられ、いよいよラストは劇場版のBlu-ray＆DVDのジャケットが話題に。めんまが描かれてはいないのですが、茅野さんはじんたん(宿海仁太)たちはこの目線の先でめんまの事を想ってくれているのではないかと話していました。

一通り振り返って来たところで、茅野さんがこれまで紹介したビジュアルに新たな仲間が加わることになった旨を告知。10周年を記念したものだそうで、運び込まれたビジュアルにかけられた垂れ幕をおふたりがめくると、何とTVアニメ第1弾キービジュアルと同様の構図で、大人になった超平和バスターズの面々が描かれた新たなビジュアルが出現。

こちらはキャラクターデザイン・総作画監督の田中将賀さんによる描き下ろしだそうで、じんたんが父親である宿海篤の帽子をかぶっていたり、ちょうどBGMとして流れていた「サークルゲーム」の歌詞にもある“勿忘草”が、それぞれが身に着けるアイテムや服の中に取り入れられているなど、ファンにとっては感情を揺さぶられざるを得ない一枚になっていました。

勿忘草の花言葉には「私を忘れないで」「真実の友情」などがあるそうですが、この時の茅野さん＆早見さんのように、思わず感動してしまった人は少なくないと思います。