マンガ・ラノベ
三田麻央の作家デビュー作『夢にみるのは、きみの夢』発売記念インタビュー

三田麻央さん作家デビュー作『夢にみるのは、きみの夢』が小学館「ガガガ文庫」より4月20日発売! オタクOLとAIの美少年の恋愛物語に三田麻央のすべてを詰め込んで。「ガガガ文庫」から発売する意味も!?【発売記念インタビュー】

主人公の美琴は三田さんのそのもの。他のキャラクターも三田さんの憧れや理想から

――登場人物のキャラクターはどのように構築されたのでしょうか?

三田:美琴は私そのものなので割と簡単に(笑)。ナオはアイドルチックでキラキラして、私が若い頃に好きだった、理想のキャラクターです。会社の先輩の佐々木優吾は大人っぽくて、今の私が好きなタイプです。

美琴の同僚の今宮華那はこうなりたいという理想の女性と、メインキャラの4人共、私の頭の中にあるものをそのままキャラクター化しています。ストーリーを作るのは難しかったけど、キャラ作りに苦労したことはなかったです。

――美琴とご自身の相違点を教えて下さい。

三田:私はここまでウジウジしていませんね。楽観的なほうなので(笑)。美琴はできれば人と関わりたくないと思っている内向的な子なので、どうやって明るくしてあげられるかというシンデレラストーリーを考えるのが楽しかったです。

ちなみに美琴の目覚まし時計のアラームがキャラクターの声とかキャラクターに着せる用の服を持っているのも私のことで。編集の方から「こういうことってあるんですか?」とよく尋ねられましたが、「ごめんなさい。これは私の日常です」と答えたら、「すみません」と気まずそうに(笑)。私と同じ趣味の方が「わかるわかる!」って思っていただけたらいいですね。

――ライノベルでは学生が主人公の場合が多いですが、女性の会社員というのも珍しいですね。

三田:確かに。でも「書きやすいのは自分を投影することですね」と編集の方にアドバイスをいただいたので、私と同じ20代の女性にして……。でも私は会社員の経験がないので、知人に「休憩室ってどんな感じ?」と聞いたり、ネットで調べたりしました。

この小説は最後の4章を書くために!? BLや百合系作品でおなじみのあおのなち先生が表紙や口絵を担当!

――ただ美琴の恋愛ストーリーを描いているわけではなく、読み進めるとミステリーの要素や驚きの展開も!

三田:そこが狙いで、私は最後の4章が書きたくて、3章まで書いたと言ってもいいくらい。読者の方によって、作品の主人公が変わると思っていて、登場人物全員が主人公になれるお話を書いたつもりです。

――BLや百合系作品などで有名なあおのなち先生が表紙や挿絵を描かれています。

三田:私が編集の方に「できるならあおのさんで」とお願いしました。同人誌を描かれている頃からのファンで、描かれるイラストや世界観が大好きでした。受けてくださって本当に夢のようです。ラフを見た瞬間に「ラフのままで行きましょう」とメールしました(笑)。

表紙の中に、小物や景色など私のすべてが詰め込まれていたので、私の文章を読み込んでくださったんだなと思えて、ただ感動するばかりでした。口絵を入れる場所も直接打ち合わせをして決めたくらい、こだわり抜いています。

美琴とナオの胸キュンシーンや乙女らしさを楽しみながら、「ガガガ文庫」から発売された意味を感じてもらえたら

――『夢にみるのは、きみの夢』の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

三田:美琴がナオと出会い、少しずつ心を開く瞬間にキュンとしてもらえるかなと。最後まで美琴たちの行く末を見守りつつ、彼女たちの未来を皆さんが想像して描いていただけたらいいなと思います。そして「人間の本質である心って何だろう?」と考えていただければ。

また私はファッションも大好きなので、読んでイメージできるように服装の描写にもこだわりました。女性にはきっと共感してもらえると思うし、男性には乙女心や好きなファッションなどがわかっていただけるのでは?

また普段「ガガガ文庫」を読まれている方に読んでいただきたいです。美琴の自分語りが多かったり、恋愛要素が強いけど、「ガガガ文庫」から発売された意味を読み取ってもらえたら嬉しいです。

三田さんがハマっているアニメを紹介。タレントと小説家の共通点とは?

――今ハマっているアニメやマンガ、この春のアニメ新番組で注目している作品があれば教えて下さい。

三田:この取材時点で放送中のアニメでは『PUI PUIモルカー』ですね。12話で終わってしまうのが寂しくて。あと『ひぐらしのなく頃に業』は長い時を経て、まさか沙都子が主人公になる日が来るとは。私の推しキャラだったので、それが嬉しかったです。春アニメは豊作すぎて手に負えません(笑)。

――タレントのお仕事と小説家で共通することはありますか?

三田:タレントに限らず、表に出る人はそれぞれ個性があって、自分らしさや思っていることの伝え方に長けていると思っています。小説やマンガもその作家さんの作品性や個性が全面に出るので、同じかなと。自分が前に出るか、作品が前に出るかの違いだけで。むしろ前に出るタレントやアーティストよりも作家さんのほうが変わっているかもしれないと思います。

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