【BLのことさらに知ってみませんか？】2020年一大ブレイクした、今さら聞けないBLドラマの世界【アニメイト編集部BL塾・応用編】

BLドラマを見るならまずは「海外BLドラマ」から！

阿部：私がそうなのですが、BLドラマに興味はあるけど「三次元より二次元の方がいい」と思ってしまうことが結構あって。BLマンガだと物語もビジュアルも全て完結されているから、実写化のイメージが違うと見ないとか……。

金：実写コンテンツあるあるですよね。私自身は実写がかなり好きなので参考までにお伝えしておくと、実写BLのハードルを超えるのにオススメなコンテンツが海外のBLドラマだと思っています。

阿部：なるほど？

金：母国語だと違和感を覚える言葉が海外の言葉だとすんなり受け入れられることってありませんか？甘いセリフとか特に（笑）。

石橋：あ～、心当たりあります（笑）。

金：海外のBLドラマだとそもそも原作を知らないというのもありますしね。また、タイBLはビジュアル的なクオリティの高さや10～12話の中で主人公二人が惹かれていく過程が丁寧に描かれているので満足感は高いのかなと思います。

なのでまずは海外のBLドラマを見て免疫をつけてもらえれば（笑）。一つ好きになればそこから好きが広がっていきやすいと思うので。

石橋：的確なアドバイスありがとうございます！ さすがセンセイ！

阿部：勉強になります！

金：趣味嗜好の話しになってくるので一概に絶対とは言い切れませんが……とはいえ、BLが好きな人はBLドラマを好きになる可能性が高いはずなので、ぜひ海外BLドラマを手に取ってみていただければと思います。

初心者にオススメの海外BLドラマ

阿部：それでは、そんなBLドラマ初心者に向けてオススメの海外BLドラマをぜひ教えてください……！

金：はい！ まずはタイBLドラマから3作品紹介していきます。

一つ目は2020年BLドラマブームの立役者となった『2gether』。まず主演二人のビジュアルが抜群です。タイ語に慣れるまでのハードルも、二人のビジュアルで何とか乗り越えられるかなと（笑）。

阿部＆石橋：あははは（笑）。

金：キュンキュンする展開が満載ですが、内容はかなりコメディタッチです。ライトに楽しみたい人にオススメできます。

阿部：私が海外BLで唯一見たことのある作品ですが、センセイがおっしゃるようにラブコメとして完成度がとても高いんですよ。初心者には持って来いの作品だと思います。

金：二つ目は『TharnType/ターン×タイプ』。『2gether』と打って変わり、濃密なシーンが多いです。BL好きからするとストーリー・演出・俳優すべて満足できる作品じゃないかと思います。

ゲイ嫌いのタイプはルームメイトのターンが実はゲイだということを知り、嫌がらせでターンを部屋から追い出そうとするのですが、それにタイプも対抗して……というところから物語が始まります。

石橋：ケンカップルというやつですね。

金：タイプのゲイ嫌いは過去のトラウマが原因だったとか、ターンはものすごくカッコよくて優しくて気になり始めるとか。ドラマチックな展開がいいんですよ……。濃いめのBLが好きなファンもかなり多い作品です。

阿部：『TharnType/ターン×タイプ』すごく気になっていたので、これを機に見てみようかと思います！

金：私は何でも好きなのですが、その中でも『TharnType/ターン×タイプ』はかなり好きなのでぜひ！

三つ目はテイストが異なる本格サスペンスBLドラマ『Manner of Death／マナー・オブ・デス（※13）』。こちらは男性でも見やすい作品かと思います。

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※13：Manner of Death／マナー・オブ・デス

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医師でもある作家サモンの同名小説が原作のタイBLドラマ作品。タイドラマ初となる本格大人BL×クライムサスペンス。主演の二人はカップルとしてドラマの共演が4作目となる。
　
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石橋：おぉ！ 気になりますね。

金：原作小説の著者が現職のお医者さんなんです。法医学者の主人公が赴任した先で親友の女性が殺害される……というところから物語が始まります。少し大人な感じの作品です。BLとしてでなくても楽しめますよ。Rakuten TVでは第1話をタイと同時配信を行い、第2話以降はタイでの配信から1週間後に配信しましたが、ものすごく人気でした。

阿部：最近、日本でも翻訳版の小説が発売されていましたよね？

金：発売されましたね。私も持っています（笑）。

タイのBLドラマは一つの作品の中に複数のカップリングが登場するので、メインのカップリングに興味がなくても好みが探せるのもいいんですよね。

石橋：そういう楽しみ方もできるんですね！ タイBLドラマは奥が深いな……。

金：続いて、韓国と台湾のBLドラマを紹介します。

まず韓国初のBLドラマ『君の視線が止まる先に』です。高校生のボディガードと御曹司という王道な学園もの。主演二人のビジュアルもかなり良かったことから配信開始時の反響もすごく、未だに根強いファンもいます。

また、1月から配信された『To my star（※14）』もBLドラマ初心者の方にオススメです。トップスターとイケメンシェフがひょんなことから同居することに。「あいつ大嫌い！」というところから次第に惹かれていきます。

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※14：To my star

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『君の視線が止まる先に』と同じ監督が手掛けた韓国BLドラマ作品。トップスターとイケメンシェフが繰り広げるラブストーリー。
　
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阿部：韓国BLはどちらもベタな展開なんですね！

金：ベタですね（笑）。韓国BLドラマは1話10～15分で8～9話完結と短いお話ですし、初心者の方には非常に見やすいと思います。

台湾BLドラマ『We Best Love 永遠の1位（※15）』とその続編となる『We Best Love 2位の反撃』をオススメします。『永遠の1位』は大学生、その5年後を描く『2位の反撃』は社会人になっています。こちらもとても人気です！

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※15：We Best Love 永遠の1位

（C） WeTV
　
『HIStory』シリーズのリン・ペイユーが脚本を手掛け、制作陣が再集結した台湾のBLドラマ作品。努力型の秀才と天才型の英才二人の学園ラブストーリー。2021年3月には『永遠の1位の』5年後の物語『2位の反撃』が配信。学生からサラリーマンまで楽しめる。
　
◆配信ページはこちら

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阿部：学生と社会人のシチュエーションがどちらも楽しめるのはいいですね！

金：『2位の反撃』はとあるシーンが世界中で盛り上がったんですよ。制作側がその話題のシーンのオーディオコンテンツを公開したところ、セリフだけでなく「俳優たちの心臓の音が聴こえてくる！」とさらに盛り上がってバズったんです。

阿部：コンテンツの訴求の仕方も斬新で面白いですね！

石橋：いや～、こんなにたくさんオススメ作品があるとは……選びたい放題ですね。一つ見終わっても、ほかにまだいっぱいあるのは嬉しい状況だなぁ。

金：ハマったら寝れない日々が続きますよ！（笑）