2021年夏の甲子園が閉幕！『ダイヤのA』『H2』など心に残る名試合をご紹介！｜野球漫画特集【注目ワード】

2年ぶりとなった高校野球、夏の甲子園が開幕し、連日球児達によって繰り広げられていた今年の夏。本日8月29日に全日程がついに終了。智弁（智辯）対決も話題となった今年の決勝戦でしたが、智弁和歌山21年ぶり3度目の優勝を掴みました！

この夏も大きな盛り上がりをみせてくれた夏の甲子園。そこで今回は、熱い戦いを繰り広げる野球作品から『ダイヤのA』『MAJOR』『H2』『おおきく振りかぶって』をピックアップし、作中で描かれた心に残る高校野球の名試合をご紹介！

1試合1試合に全力でぶつかる球児達。熱い試合展開とともに注目したいのは、技術面や精神面の成長、そして全力で野球に向き合う姿。智弁（智辯）対決にも負けない名試合にご注目ください！

　
本記事には一部作品のネタバレが含まれます。ご了承ください。

心に残る名試合

高校野球を題材にした野球漫画の心に残る名試合をご紹介！

『ダイヤのA』　原作：寺嶋裕二先生

アニメイト通販での購入はこちら

あらすじ

中学全国大会を目標としていた沢村栄純（さわむら・えいじゅん）。最後の大会は自らの暴投で敗退してしまう。仲間とともに高校でリベンジを誓うなか、名門、青道高校野球部からスカウトが来る。見学に訪れた沢村は、いきなりエリート校の洗礼を受けることに！

名キャッチャーの呼び声高い御幸一也（みゆき・かずや）との出会いが沢村の高校野球への情熱を目覚めさせる!!

名試合　青道高校対薬師高校（42巻〜46巻収録）

『ダイヤのA』は主人公が私立の野球強豪校に在籍しているという珍しい作品ですが、だからこそ選手層も厚く、エースへの道のりの厳しさも描かれています。この試合は栄純にとって浅からぬ縁がある薬師高校との、甲子園をかけた秋の大会・決勝戦。

勝ちたい、勝って甲子園へ。高校球児であれば誰もが夢見る舞台を目指して、両校一歩も引かない一進一退の攻防戦のなかで魅せる栄純のピッチングは圧巻です！　背番号1（エース）をただひたすらに目指す栄純にとって、決意を新たに一歩踏み出すきっかけとなる作中でも重要な試合ですが、試合後の片岡鉄心監督の言葉は必見。

先輩は自ら歩んだ道を背中で示し、後輩は託された想いを受け継いでいく。たった三年間しかない高校野球生活を熱量たっぷりに描く本作。対薬師高校戦は第一部最後の試合に相応しい名試合だと言えるのではないでしょうか。

『MAJOR』　原作：満田拓也先生

アニメイト通販での購入はこちら

あらすじ

父親のようなプロ野球選手になることを夢見て、日夜トレーニングに励む5歳の野球少年・吾郎！！友達の寿也君とリトルリーグに挑戦⁉
プロ野球選手の父を持つ元気一杯の野球少年･吾郎が、プロ野球選手という大きな夢に向かって突き進む本格派ベースボール成長ドラマ!!

名試合　聖秀学院高校対海堂学園高校（42巻〜46巻収録）

吾郎がかつて在籍していた海堂学園高校との熱闘が描かれるエピソード。延長12回という激しい攻防戦の末、吾郎たち聖秀学院高校は惜しくも敗退してしまいましたが、吾郎に惹かれ甲子園を目指した聖秀ナインたちとの絆が感じられる名試合といえるでしょう。

体力、気力ともに限界のなか、海堂ナインをも唸らせた吾郎の力投をはじめ、女房役（キャッチャー）である田代のセリフには思わず感極まってしまいます。

リトルリーグからメジャーまで続く、吾郎の半生のなかでも高校野球編は、登場する球児たちの将来に「プロ」への道が視野に入ってきつつも、一試合一試合全力でぶつかり合うという高校野球ならではの熱さに満ちています。

『H2』　原作：あだち充先生

あらすじ

主人公・国見比呂とライバル・橘英雄、比呂の幼なじみで英雄のガールフレンド・雨宮ひかり、野球部マネージャー・古賀春華、「H」をイニシャルに持つ「2」人のヒーローと「2」人のヒロインを軸に描かれる野球と恋、青春の物語。

名試合　千川高校対明和第一高校（33巻〜34巻収録）

日本一の投手・国見比呂と日本一の打者・橘英雄──2人のヒーローの戦いに1つの決着がつけられる、甲子園準決勝を描いた名試合。比呂の投球をリードし打撃でも活躍する野田をはじめ、前の試合でチームを勝利へと導く好投を見せた木根など、この試合に至るまでの物語たちが2人の対決をより盛り上げます。

流れる汗や、これでもかと感じさせられる夏の日差し。比呂と英雄、中学時代には良きチームメイトであった二人が甲子園という舞台で繰り広げる対決を前に、手に汗を握りながら見守ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あだち先生の描く独特な間や一球の丁寧さが試合の緊迫感をよりリアルに伝えてきます。そんな緊張感ある中で、迎えるは9回裏2アウトの場面。この試合、最初で最後の全力対決の行方はぜひ、その目でお確かめください！

『おおきく振りかぶって』　原作：ひぐちアサ先生

アニメイト通販での購入はこちら

あらすじ

発足したばかり、部員は1年生10人、監督は女性という硬式野球部でエースを任された主人公・三橋廉がチームメイトとともに甲子園を目指し成長していく物語。

名試合　西浦高校対武蔵野第一高校（21〜23巻収録）

夏の大会が関東ベスト16に終わりそれぞれの悔しい想いを夏休みの練習に注いだ三橋たち西浦高校の秋季大会初戦。相手となる武蔵野第一高校は三橋とバッテリーを組む捕手・阿部がかつてシニア時代にバッテリーを組んでいた因縁の相手・榛名が在籍するチームです。

注目は、西浦高校のキャプテン・花井の成長を感じるホームラン！抜群の野球センスを持つ田島に次ぐ実力を監督から期待され、ライバル心を煽られていた花井。重圧を感じ思い悩みながら重ねた練習が自身初、そしてチーム公式戦初のホームランとして実を結ぶ瞬間は読者も思わず「よっしゃ！」と声を出したくなるような名場面です。

一方、これまでは野球では無名だった武蔵野第一高校も榛名が原動力となりチームとして大きく成長する様子が伺えるのがこの試合。特に榛名の幼馴染で捕手の秋丸はこの試合を通して野球との向き合い方が大きく変化していきます。

激しいシーソーゲームの末、秋季大会初戦をどちらが制するのか。熱い試合展開の結末をぜひチェックしてみてください！