TVアニメ『ワッチャプリマジ！』チムム役・引坂理絵さんインタビュー「みゃむとチムムの関係性と同じように、私自身もライバル的な気持ちで挑ませていただかないと、と思いました」

『プリティーシリーズ』の10周年記念作品『ワッチャプリマジ！』(『プリマジ』)は、歌とダンスとファッションで作り上げる魔法のようなエンターテイメント“プリマジ”に憧れる中学一年生の陽比野まつりが、突然現れた魔法使いみゃむからスカウトされたことをきっかけに、“プリマジ”のトップを目指す物語です。

アニメイトタイムズでは『プリマジ』声優の皆さんへのメールインタビューを実施！　4回目に登場してくれたのは、チムムを演じる引坂理絵さんです。チムムはひなのパートナーであるマナマナ(魔法使い)。同じくマナマナのみゃむとはライバル関係にあります。その関係性をリアルでも大切にして、「私自身も負けないように楽しんでいきたい」と引坂さん。アフレコ前に、直接お話をうかがいました。

『プリマジ』の物語を脚本家と深掘り　自分の糧に

――以前、別作品で引坂さんにインタビューさせていただいた際に「監督、脚本家のかたの考えをもっと理解したい」という思いからシナリオのワークショップに通われていたと明かされていて。そのお話がすごく印象に残っています。

引坂理絵さん(以下、引坂)：覚えていただいていてうれしいです。作品に出演させていただいたことをキッカケに物語に興味を持つようになって、放送終了後、シナリオをメインにしたワークショップに通っていた時期がありました。

文章を書く人の気持ちになったら、他のことにも反映できるかもしれないし、自分で物語を書けたりするかなと。『プリマジ』のシリーズ構成・脚本家の坪田(文)さんにお話をうかがえる機会があって、それが自分の糧になっています。

お話を聞くことで、演じる上で脚本の読み方が変わります。今後、他の脚本家の方にお会いする機会があればお話をうかがいたいです！　『プリマジ』を通して、「自分の糧になるものを得られるんだろうな」という予感がしてます。

――長い作品になると思うので、学べることも多そうですね。

引坂：そうですね！　いちから作り上げる作品でもありますし、関わる方も多いので、新しい出会いがたくさんありそうです！　たくさん刺激をいただけています。

――今まさに『プリマジ』から刺激を受けられている状況ですか？

引坂：刺激しかないです(笑)。キャラクターもお話もぶっ飛んでいて、毎回面白くて。ただ、分散収録であるがゆえに皆さんと一緒には録れていないんです。だからチムムのライバルであるみゃむ役の小池理子さんとは一緒に収録をしたことがなくて。でも先日、理子さんたちのチームの収録見学をさせていただいたんです！　もう衝撃が走りました。『プリマジ』はみんな個性が強くて面白いんだって改めて思いました。

もちろん放送で見たときも面白かったんですけど、生で見たときの衝撃は何倍もすごかったです。自分には絶対に出せない色がそこにはあって。もっともっとマジでなきゃ、みゃむに喰われるぞ！と(笑)。みゃむとチムムの関係性と同じように、私自身もライバル的な気持ちで挑ませていただかないと、と思いました。

今回のインタビューは4話の放送後に掲載されるとのことですが、その時点だとまだ詳細を知らないキャラクターもいると思うんです。でも間違いなくみんな面白いです！　自分たちが演じるキャラクターへの熱量がすごいんです。

――見学は引坂さんからのご希望だったんですか？

引坂：制作の方から「見学していいよ」ってお声掛けいただいたんです。そのときは私とあまね役の庄司宇芽香さん、甘瓜みるき役の相良茉優さんと一緒に見に行って。庄司さんと相良さんも熱量のある方なんですが、あまりのすばらしさに「これはヤバいぞ、面白い！」って話になりました。みんながマジです。スタートダッシュからすごいなと。アフレコ現場を見させていただいたことで、もっと私も「楽しんでいかなきゃ！」って思いました。

――「頑張らなきゃ」じゃなくて「楽しんでいかなきゃ」という考え方がステキですね。

引坂：ありがとうございます。でも私自身はもともと緊張しいなんです。経験を重ねて、今は冷静な気持ちで周りを見られるようになって、皆さんの面白さやすばらしさを肌で感じられるようになりました。だからこそ、私も負けてられないなって。緊張しいだった当時の自分より、一歩、二歩……くらいは成長できたと思っているので(笑)、そこには自信を持って作品に取り組んでいきたいなと思っています。

――ある意味、底力を発揮することのできる最高の現場なんですね。

引坂：最高です！