中島ヨシキさん、伊東健人さん、土田玲央さんが“今までになかった”「BでLな落語」を披露！　新感覚落語エンターテインメント『僕ら的には理想の落語』初の有観客イベントをレポート

「職人ひねり」で伊東さんと土田さんがつねり・つねられ？　放送時よりもパワーアップ！

続いて黒子が座布団を2枚に増やすなど高座を整え、めくりをめくると次の演目の「職人ひねり」の文字。和穏と上利が高座に横並びで座っている様子は『ぼくらく』ファンにはおなじみでも、TV番組などで落語を見たことがある人にとっては不思議な感じかもしれません。まくらで笑いを取った後、「職人ひねり」へ。

大名の元に使者として口上（伝言）を預かってきましたが、緊張すると物忘れが激しくなる性分で、大事な口上を忘れてしまいました。そしてあることをされることでよく思い出せたと聞いた大名は、試みるがなかなか思い出せず。その会話を聞いていた屋敷の大工が力を貸そうと名乗り出て……。

高座ではお目にかかれない、すごいポーズや声が聴けるうえ、馬鹿馬鹿しいけど秀逸なオチも（笑）。

熱演後に幕が下り、舞台に中島さんが現れてひとりトーク。本番数日前に榊原さんの休演が決定し、いろいろと話し合う中、ひとりでもやると自ら提案したという中島さん。時間がなく、ひとりで演目のリハーサルができたのは本番当日と明かすと、会場からは賞賛とねぎらいの拍手が送られました。

中島さんのトーク中に伊東さんと土田さんも合流。2人が披露する「職人ひねり」は放送でもやっていますが、その時に感じたことをフィードバックし、当時とは違うものになっていると語る伊東さん。中島さんが台本通りにやっていなかったことを暴露されると「2人もでしょ」と逆襲。

『ぼくらく』振り返りコーナーや大喜利も！　現在配信チケット発売中！　

3人そろってのトークゾーン。『ぼくらく』の振り返りコーナーは、夏場の収録ならではのエピソードや着物にまつわる裏話、主題歌やドラマCDの秘話などを語ってくれました。

また、ファンの皆さんから送られた架空の本の帯を大喜利方式で考える「妄想亭の書く帯」（落語家が着用する角帯と掛けて）では、土田さんのクリティカルヒットが炸裂＆人気アニメキャラのモノマネも!?

落語、ミニドラマ、トークコーナー、大喜利など、いろいろな笑いを提供してくれたイベントも終了。

改めて驚いたのは落語家らしい所作の美しさ。伊東さんと土田さんがまくらの途中で、羽織を脱いだ場面は落語でもよく行われる演出のひとつ。また落語中の手振りや表情の作り方は、演劇とも違う表現方法なのに役者が自然にできていることが素晴らしい。落語家の元で稽古に励んだ成果を生で感じることができました。そしてまた声優の実力や可能性も再確認できたイベントでした。

合間のトークで、収録中はスタッフも笑えず、スベっているような感覚だったので、意地でもお客さんを笑わせようと気合が入っていたという話も。今回お客さんの前でやってみると、リアクションも相まってノッてきたという3人。そして皆さんが笑ってくれると温かい空気感を感じることができたとも。

今度は、榊原さんと4人の妄想亭で『ぼくらく』をやりたいという希望を口にしていた3人。妄想亭四人会が見られる日に期待しましょう。

なお現在、『「僕ら的には理想の落語」金週初笑い?! 妄想亭四人会』の配信チケットが発売中です。5月8日（日）23:59まで何度でも見られます。夜の部では伊東さんと土田さんが初挑戦する演目も！

声優が本気でやる落語、今までにない「BでLな落語」をぜひその目で体験してみてください！

☆配信チケットはこちらから