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「転スラ展2」開催記念! リムル役・岡咲美保インタビュー

「転生したらスライムだった展2」開催を記念してリムル=テンペスト役・岡咲美保さんにインタビュー|見どころは“神之怒(メギド)”フォトスポット! ファンのみなさんにチャレンジして欲しいこともあるようで……!?

 

演じる内に地声がリムルに近づいた

――作品についても少し伺わせてください。『転スラ』に関わるようになってからそろそろ4~5年になるかと思います。この年月を振り返ってみていかがですか?

岡咲:この作品と一緒に大きくならせてもらったと思っています。私自身も二十歳という大きな壁を一緒に超えさせてもらいましたし、声優としてのお仕事を切り開いてくれた部分も少なからずあって、ここから人生が大きく変わった感じがしています。

また、お仕事を続ける中でリムルに励まされることが何度もありました。それに、『転スラ』をきっかけに出会った素晴らしい役者の先輩方やスタッフのみなさん、そのすべてが色々なところを色鮮やかにしてくれた存在です。

みなさんから言われて気づいたことなのですが、私の中での一番大きな変化は地声がリムルになったことでしょうか(笑)

一同:(笑)

岡咲:2017年~2018年あたりのオーディションはスライムの声を演じるにあたって「面白くしてやろう!」と意気込んで受けたのですが、その頃はもっとガーリーだったと思います。その結果、リムルとこんなにも長い間お付き合いすることになったんです。

そこから週1ペースで必ず何かしら『転スラ』のお仕事があるようになっていって、そんなありがたい環境で長い事過ごしていると「地声もリムルなんですね!」「わあ、リムルだ!」みたいに言ってもらうことが出てきました。多分無意識に青っぽく、スライムっぽくなったのかなって思っています。作品ファンの方も喜んでくれているみたいなので、私も嬉しいなって思っています。


 

――そんなリムルですが、最初に演じる時は難しかったのでしょうか?

岡咲:「転生してスライムになる」というキャラクター性だけでもう異質ですし、個性が立っているので難しかったです。セリフやモノローグの量が多いので、全部を同じようなテンションで呼んでしまうと起承転結のメリハリが付けづらいのですが、リムルが物語を進める軸なのでそこは気を付けました。

原作から名シーンと言われている場所は自分でもわかっていて、だからこそ気合も入るのですが、アニメならではの良さや化学反応はあったと思っています。最初は周りのみなさんの足を引っ張らないかな? みたいな不安からのスタートでしたが、今はそんなネガティブなことを考えていられないくらいたくさん活動させていただいています。

キャラクターとしてもみんなにチヤホヤされるポジションが確立されているので、「もっとスライムっぽくなるように」とか「リムルはこれくらい女の子にデレデレしてもいいよね」みたいに工夫しています。そうやっていく内に、自分で決めたリムルの幅や居場所、こうしなきゃいけないみたいな固定観念やルールみたいなものが初期の頃より柔らかくなったんです。

最近ではリムルが笑ってくれればそれでいいかなと思っているので、演じる時も迷いなくかつ遊べるようになったと思います。

 

――今回の展示はアニメ第2期がメインになっていますが、二期で印象に残っている場面は?

岡咲:やっぱり神之怒のシーンです。アフレコはコロナ禍の影響があったので、他のキャストさんたちとは別部屋でした。むしろこのシーンはひとりで録ったことで、リムルの冷酷さや冷めた感じを出すことに繋がったんです。

仲間たちを失った絶望から魔王になる覚悟を決めたリムルですが、そんな彼とアフレコブースでひとり向きあった時間は印象深いです。役に入っている時は自分にキャラクターを降ろすことを意識しているのですが、その感覚といい意味でマッチしました。あの時のアフレコブースの熱量と雰囲気は今でも思い出すくらい鮮明に覚えています。


 
今まではリムルも結構強かったし、敵対することになる相手にも何かしらの事情がある人が多くて本当に悪い人はいませんでした。だから「はいはい」と軽くあしらっていたり、攻撃するとしても割と緩かったりして。でも神之怒はその温度感とは全く違うものでした。
 
同じリムルというキャラクターの延長線上ではあるのですが、実際に使われた演技は監督と相談して悩み抜いて辿り着いた答えだったので、作品のファンの方から怖さを感じたとか、威力をより感じたと言っていただけたのは嬉しかったです。
 
後は放送を見た時に衝撃を受けた神之怒のフォルム。漢字で出てくることで、片仮名には無いカッコよさや怖さみたいなものがあったと思います。色々な犠牲があった上での出来事なので、やっぱり第2期を語る上では忘れられないかなと。
 
テンペストのみんなやリムル自身の今後にとっても、あそこで行動を起こしたことは大きな意味を持っています。音楽も最高でしたし、他の全てのシーンもそうなのですが、やっぱりこの神之怒発動の瞬間は制作陣の気合や愛情が1番感じられましたね。きっと作品を知らない人があのシーンだけを見ても、その凄さはわかってもらえるんじゃないかなと思います。

▲『転生したらスライムだった件 第2期』第34話より

▲『転生したらスライムだった件 第2期』第34話より


 

――そろそろまとめに入ります。11月上映の劇場版への意気込みもお願いします。

岡咲:劇場版はいつか実現しないかなと思っていて。

第2期が始まる時など何かのタイミングでPVが公開になる度に、「劇場版みたいだなぁ」「映画化するのかなぁ」って私が言っていると、プロデューサーの杉本さん(バンダイナムコフィルムワークス)が何やら嬉しそうな顔をするんです。それで私も期待が膨らんでテンションが上がってしまいまして。正式に発表があった時は心の底から嬉しかったですし、何より誇らしい気持ちもありました。


 
予告映像はもう上映されているのですが、友人や地元の知り合いが劇場で私の声を聴いたと言ってくれて。そこで作品を知ってくださったみたいなのですが、スクリーンデビュー感もちょっとだけ感じられましたね(笑)


 
TVアニメ第1期~2期、『転スラ日記』も含めるともう凄い数のエピソードをお届けしていますが、劇場版はやっぱり愛と力が込められていないと実現できないと思います。新キャラクターの登場は予告から明らかになっていますが、また敵か味方かわからないヤツらになっているはずです。

きっと改めてたくさんの方にリムルたちを知っていただける機会になると思います。公開は秋ということですが、TVアニメ第1期がちょうど2018年10月スタートだったと思いますので、ここ数年の成果も見せられたらなって思っています。私も本当に楽しみにしています。

――では最後に、今回の展覧会を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

岡咲:音声ガイドの収録時からセリフ量の多さと不思議な単語が目を惹き、第2弾はさらに凄いことになると思っていました。今回説明を受けたことで、本当に『転スラ』という作品の力を感じました。私も前回の展覧会にお邪魔して印象に残っていうのですが、準備も大変なことだと思います。

今回は作品を知っている方はもちろん『転スラ』を知らない方にも楽しんでもらいたいというコンセプトなのですが、その「みんなウェルカム」な理念がリムルの考え方と一致しているように思えたんです。

ただリムルは約束事を守らない相手に対して厳しいところがあるので、マナーを守って楽しんでいただけたらなと思います。そうすることで、来場してくれるみなさんが感動や笑顔、夢がいっぱい貰える場所になるはずです。

自分の出演作品の展覧会なんて一生に一度くらいの気分だったのですが、まさか第二弾があるとは思ってもみませんでした。自分もぜひお邪魔したいです。ご飯もとっても美味しそうなので、来場する時はできるだけお腹をすっからかんにして行きたいと思います。ぜひ一緒に転生ライフを楽しんでくれると嬉しいなって思います!


 

――ありがとうございました。

 

「転生したらスライムだった展2」イベント情報

【東京会場】
会期:2022年7月21日(木)~8月9日(火)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
開場時間:午前10時-午後8時(入場は閉場の30分前まで)
     ※最終日午後5時閉場

【チケット情報】
インターネット予約
https://l-tike.com/event/ten-sura-ten2

入場料=一般1,500円(1,300円)、高校生1,000円(800円)、中学生800円(600円)、小学生500円(400円)
グッズ付き入場券2,700円(2,500円) ※グッズはミニ色紙セットになります。
音声ガイド=800円
※( )は前売料金。
※表示価格はすべて税込です。
・入場券の前売はローソンチケット(Lコード:31100)のみで、当日は会場窓口、ローソンチケットで販売いたします。
・グッズ付き入場券は無くなり次第販売を終了いたします。
・グッズの発送対応はいかなる場合でもお断りいたします。
・21日(木)、22日(金)、土日の10:00~12:00までは、販売枚数に上限を設けた「日時指定制」とさせていただきます。
・予定数に達し次第、販売終了となります。予告なく販売を終了する場合がございます。

チケットはローソンチケット(Lコード:31100)にて発売。

・全国ローソン・ミニストップ設置のLoppi
インターネット予約
※会期中の当日券は会場受付でも販売いたします

【「転生したらスライムだった件」ポータルサイト】
https://www.ten-sura.com/news/anime/event/post/7297
 

概要

展覧会名:転生したらスライムだった展2
会期:2022年7月21日(木)~8月9日(火)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
主催:「転生したらスライムだった展2」実行委員会
協力:講談社、転スラ製作委員会
企画・プロデュース:株式会社ORIGRESS PARKS

公式サイト
公式「転スラ2」Twitterアカウント 

(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
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