9月28日発売 3rdフルアルバム「Welcome to MY WONDERLAND」について、東山奈央さんにインタビュー！ 　歌手活動5周年の5大企画や、約3年ぶりのツアーに関するお話も!!

夕暮れ時を連想させる「Magic hour」は、声優デビュー当時からの付き合いとなる川崎里実さんの作曲！

――哀愁が漂う、ゆったりしたリズムの「Magic hour」についてはいかがですか？

東山：「観覧車」をテーマに、子どもの視点で描かれた楽曲です。観覧車って、人それぞれ乗るタイミングは違うと思いますが、私にとっては1日の終わりに乗るもの。なので、夕暮れに染まる遊園地を見渡しながら、楽しい思い出を振り返っていく曲になっています。

――遊園地で過ごした時間が楽しければ楽しいほど、帰る時は切ないですよね。

東山：楽しい時間が終わってしまった後の、胸がキュンとするような寂しさやセンチメンタルな感情は、誰しも経験があると思います。でもこの曲は寂しいだけでなく、包み込むような多幸感もあるのがステキだなと思いました。鈴木静那さんの紡いでくださったサビの歌詞がとてもステキで、温かい涙があふれてしまったほど大好きな曲です。

作曲は、私が大ファンである川崎里実さんにお願いしました。声優デビューした2010年に、TVアニメ『神のみぞ知るセカイ』で中川かのんちゃんを演じさせていただいてから、キャラソンなどでずっとお世話になっていて、私が音楽活動を始めてからも楽曲を作ってくださっている方なんです。

▼中川かのんキャラソン収録アルバム

【アルバム】東山奈央/Special Thanks！ アニバーサリースペシャル盤

夜の遊園地を舞台に描かれる、大人の男女の距離感が魅力の「サファイア・タウン・トワイライト」

――「サファイア・タウン・トワイライト」は二面性のある曲だと思いました。

東山：テーマは「夜の遊園地」です。賑やかで楽しい昼間も魅力的だけど、夜になってライトアップされた時間もロマンティックだと思ったので、その美しい光景や時間を切り取った楽曲にしたかったんです。

作詞・作編曲は、いつかご一緒したいと思っていたTAKU INOUEさんにお願いしました。夜だからといってしっとり落ち着くだけでなく、夜の遊園地ならではの楽しさや空気感を、大人っぽいサウンドで見事に表現してくださっています。

曲の内容としては、男女のつかず離れずの空気感を歌っています。「この2人は今後付き合うのかな？　一夜限りの夢のような時間なのかな？」と聴き手によって異なる物語が浮かんでくる、キュンもありつつ、ハラハラもあるような、大人の恋愛模様を描いた楽曲ですね。
　
このアルバムでは、楽曲に登場する人物を1人に絞らず、遊園地に関わるいろいろな人の視点や気持ちを描きました。曲ごとに主人公が変わるので、それぞれの人間模様を楽しんでいただけたら嬉しいです。

日常生活でも遊園地のワクワク感が味わえるジャケット写真や、日笠陽子さんがゲストの特典映像にも注目！

――ジャケット写真についてもお聞かせください。

東山：デザイナーさんのアイデアで、遊園地で撮影するのではなく、日常のアイテムを使って遊園地を表現することにしました。「日々の生活の中にも、遊園地みたいにワクワクできるものがたくさんあるんだよ」「視点を変えたらワクワクしたものに生まれ変わるんだよ」というメッセージを込めています。　

衣装は遊園地を凝縮したような、かわいらしく、ポップなテイストで作っていただきました。撮影に使われているアイテムが、初回限定盤と通常盤で違うので、ぜひ見てほしいのですが…。

初回限定盤は指にカプセルトイ、手の甲には７セグのデジタル時計をモチーフにしたものを付けることで、観覧車を表現してみました。一方、通常盤では黄色のホースが私の足にも伸び、その足に連結した箱が置かれているのですが、これはジェットコースターを表しているんですよ。

▼左：初回限定盤　右：通常盤

――ところで、初回限定盤の特典BDに収録される「なおぼうGP！ ～テーマパーク編～」はどのような内容に？

東山：今回は富士急ハイランドさんに全面協力していただきました。ただ私、絶叫系のアトラクションが苦手だったので、絶叫系が大丈夫な仲良しの声優さんをゲストに呼ぼうと思って、日笠陽子さんにお声がけさせていただいたんです。

絶叫系がなかったとしても、日笠さんと一緒に遊園地に行けるだけで楽しみですし、応援してくださっているみなさんに日笠さんがゲストに来てくださることをお伝えしたら、「楽しみです！」という反響がいっぱいで…！　みなさんも日笠さんのことが大好きなんだなというのが伝わってきましたし、おもしろくなるのは間違いないとわかっていらっしゃるんでしょうね。

ホラー系のアトラクションにも挑戦したのですが、2人とも怖すぎて、鼓膜が破れそうになるくらいキャーキャー叫んでいます。でも、後から映像で観てみたら、怖がっている人を観るのっておもしろいな、と（笑）。

大好きな日笠さんと一緒だったので、仕事だということを忘れて遊園地を満喫してしまいました（笑）。みなさんにも、私たちと一緒に遊んでいる気分で観ていただきたいです。

▼「なおぼうGP！ ～テーマパーク編～」予告ムービー