音楽
舞台『カラソニ』小波津亜廉さん(高槻神楽 役)インタビュー

自身との共通点も多い神楽のおかげで好きなことを貫く大切さを再確認──「『東京カラーソニック!!』the Stage」舞台化記念連続インタビュー企画 第8弾 高槻神楽 役 小波津亜廉さん

バディの海吏は口が悪いけどわかりやすくて燃える!? 神楽への鼓舞や信頼感も

――神楽のバディを務める海吏の印象をお聞かせください。

小波津:実は海吏くんと誕生日が1日違い(小波津さんは8月23日生まれ、海吏は8月24日生まれ)なので勝手に親近感を感じています(笑)。海吏くんの第一印象はまさに自由を体現している子だなと。神楽が「質実剛健」だとすれば、海吏くんは「自由奔放」で。

ただ自由人にもいろいろなタイプがあって、何を考えているのかわからないタイプの人には不安を感じてしまうけど、海吏くんはわかりやすいし、直接的に言ってくれるんですよね。

「クソつまんねえ」って。僕は言われたほうが燃えるんです。でもあそこまでド直球に言われたら「少し言い方選べよ」と思うけど(笑)。

言い方は悪くて、直接的すぎるけど、結果的に神楽を鼓舞することにつながっているので、いい関係なのでは? それにお互いの才能は認めているし、神楽が作る楽曲を信頼しているからこそ、「こんなもんじゃねえだろ?」って言えると思うんです。素直に言わないけど、信じ合っているというのは素敵だなと思います。

また過去につらい経験をしているのに、それを見せずにいつも通り、自分らしく振舞えるのはよほどの芯の強さがあるんでしょうね。だから海吏くんに望むことは「もうちょっと言葉はソフトに」くらいかな(笑)。

――海吏を演じる安井一真さんとお仕事やプライベートでご一緒されたことはありますか?

小波津:安井くんとは共通の友達も多いし、この舞台の出演者もほとんど知り合いなんですけど、初対面なのは安井くんだけです(笑)。

だから「僕のバディは誰かな?」とワクワクしていたら安井くんで、新たに関係を構築していくのが楽しみなんです。根掘り葉掘り聞いたり、ガンガン突っ込んで、いいぶつかり合いができたらいいですね。

人柄もきっと明るい人なんだろうなと感じるので、その明るさを消さないように、とっつきにくくならないような雰囲気を作っていけたらと思っています。

――では安井さんへメッセージをお願いします。

小波津:安井一真くん、お疲れで~す! 海吏くんと神楽の関係性って素敵だなと思っているので、安井くんも思ったことはガンガン言ってください。違うなと思ったことは素直に言ってほしいし、僕も違うと思ったら言いますから。盛大に言い合いましょう(笑)。

 

『東京カラーソニック!!』が描いているのは「人」対「人」。ぶつかり合いの素晴らしさを感じてください

――本作では、音楽バトルが繰り広げられますが、ご自身にとって一番好きな歌や大切な歌は?

小波津:故郷の沖縄から東京に出てきた時、沖縄の音楽にすごく助けられました。沖縄出身のアーティストはBEGINさんやDA PUMPさん、安室奈美恵さんなどたくさんいらっしゃいますが、DIAMANTESさんの「片手に三線を」は当時、よく聴いていたし、今も落ち込んだり、初心に帰ろうと思った時に聴く曲で、すごく助けられています。

あとクラシックの「アヴェ・マリア」はバッハやシューベルトなど様々な偉大な音楽家が作曲していますが、僕が好きなのはカッチーニの「アヴェ・マリア」です。母親が歌っていたのを聴いて育ってきました。

母親はこの道に進んだきっかけとなった人でもあるし、歌に関しても一番厳しくて、今まで一度も良かったと言ってもらえたことはありません。「いつか見返してやる」と思いながらいつも聴いています。いい曲なんですけどね(笑)。

――音楽フェスに参加されたことはありますか? 

小波津:これまでいろいろなライブやコンサートを見に行ったことはあるけど、実はフェスは一度もなくて。神楽と同じで騒がしい場所や人混みが苦手なんです。あと知らない曲を歌われた時、「ちゃんと盛り上がれるかな」という不安もあって。

だけど東京に来て、バイトで『SUMMER SONIC』と『a-nation』の警備員をしたことがあります。ステージやアーティストはじっくり見られないけど、音楽は聴こえてくるので、「いいなあ。これが僕にとって一番ベストなフェスの参加方法かも」と思いました(笑)。

お客さんとしてフェスを見たことはないけど、雰囲気は肌で感じているので、作中のフェス『東京カラーソニック』をどう盛り上げるのか、腕の見せどころだなと思うし、頑張らなきゃと思っています。

――これまで多くの2.5次元ステージに出演されていますが、2.5次元ステージの魅力やおもしろさとは? 

小波津:マンガやアニメなどの2次元のキャラクターが「もし現実世界に飛び出してきたら?」を実現する夢があるステージだなと。僕自身、マンガやアニメが大好きで、子供の頃から少年マンガを読んでいて、「こんなことあったらいいな」と思っていました。

いざ自分が2.5次元の舞台に立つと、原作のキャラクターを徹底的にトレースする難しさはあるけど、客席の皆さんの笑顔を見ると幸せな気持ちになれるし、改めて日本が誇る文化だなと実感しました。2.5次元の黎明期にはまだ少なかったけど、今ではたくさんのコンテンツ数があり、エンタメ界でも十分、認知度も貢献度も高くなっています。

2.5次元の舞台は誰でもできるわけではないと思っているし、原作の中では描かれていない部分を演じることもあって。そこは一生懸命想像して、考えないといけないので、やりがいもあるし、演じていることを誇りに思っています。

――出演した中で印象に残っている作品も教えてください。

小波津:どの作品にも愛着があるし、印象に残っていますが、原作を舞台でどう表現するのかに苦戦したという点で印象深かったのは『SK∞ エスケーエイト The Stage』です。

スケートボードを使ったレースバトルが繰り広げられる作品で、カッコいいスケートボーダーに見せるためにみんなで乗りまくったし、研究しまくりました。

僕もスケートボードをやったことはありますが、ちょっとかじったくらいで本気でやったことはなくて。2.5次元の醍醐味の1つは挑戦できることで、『SK∞ エスケーエイト The Stage』ではスケートボード、『東京カラーソニック!!』では歌と作曲で。

僕は趣味で作曲をしていて、将来的に自分で曲を作って歌えたらと思って書き溜めている状態ですが、この舞台に関わることでより作曲に没頭できるようになるかなと思っています。

――ちなみに好きなマンガやアニメ、今ハマっているマンガやアニメがございましたらご紹介お願いします。

小波津:最近ハマっている漫画・アニメは『SPY×FAMILY』です。スパイをしている主人公「ロイド・フォージャー」がミッションの為に「家族」を偽装し、降り掛かる様々なミッションに奮闘する物語です。

笑えて、泣けて、ハラハラ出来るとても面白い作品だと思います。魅力的なキャラクターが沢山いて、中でも「アーニャ」がひたすらに可愛いです。

――皆さんへメッセージをお願いします。

小波津:『東京カラーソニック!!』に初めて触れた時に感じたのは個性豊かなキャラクターたちが人間性や音楽などでぶつかり合う人間臭く、ドラマチックな作品だなと思いました。

海吏くんと神楽のぶつかり合いを、一真くんと僕でしっかり演じて、二人の関係性や魅力的なぶつかり合い、そして二人の想いをお届けできるように頑張ります。

そして僕から『東京カラーソニック!!』ファンの皆さんへの個人的なお願いですが、クラシックロックをたくさん聴いていただけたら。神楽が作った海吏の曲「Don’t back down」を入口に、興味を持ったり、他のクラシックロック曲も聴いてもらえるといいなと思っています。

まだ『東京カラーソニック!!』に触れたことがない方、この作品は「人」対「人」が描かれています。今、孤独感を感じている方もご家族やお友達、仕事の同僚など、人と接していると思うんです。

この作品でそれぞれのバディ同士がぶつかっていますが、ぶつかったり、受けてくれる相手がいるから成り立つわけで、ぶつかった末に生まれる感情も素敵なものだと思います。この作品を通して、「ぶつかることは決して悪いことではないんだ」と思っていただけたら。

そしてキャラクターがみんな魅力的なので、ぜひ推しメンを見つけてください。その際はぜひ神楽と海吏を推しメンに(笑)。

『東京カラーソニック!!』the Stage

2023年2月18日(土)から26日(日)まで、東京・シアター1010にて公演!

原作:「東京カラーソニック!!」(eternal voyage)
脚本・演出:伊勢直弘/NAOHIRO ISE

<劇場名・公演日程>
シアター1010
2023年2月18日(土)~2月26日(日)

<キャラクター名/キャスト名>
小宮山 嵐 役/岸本勇太 ARASHI KOMIYAMA/YUTA KISHIMOTO
霧島 宙 役/北川尚弥 SORA KIRISHIMA/NAOYA KITAGAWA
宝田伊織 役/山﨑晶吾 IORI TAKARADA/SHOGO YAMAZAKI
加地春飛 役/高本 学 HARUHI KAJI/GAKU TAKAMOTO
瀬文永久 役/北村健人 TOWA SEBUMI/KENTO KITAMURA
財前未來 役/樋口裕太 MIRAI ZAIZEN/YUTA HIGUCHI
倉橋海吏 役/安井一真 KAIRI KURAHASHI/KAZUMA YASUI
高槻神楽 役/小波津亜廉 KAGURA TAKATSUKI/ALLEN KOHATSU

『東京カラーソニック!!』the Stage公式サイト
https://www.marv.jp/special/stage-tcs/

『東京カラーソニック!!』公式サイト
https://sprout-pj.jp/tcs/

(C)COLORATION (C)『東京カラーソニック!!』the Stage製作委員会
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