若井友希さんがソロ名義で初となるツアー「友希 1st live tour -Heart-」を完走！恍惚と不安を抱えながら魅せたパフォーマンスに感動

自由な世界に生きていることを忘れないでね

ライブ中盤では、友希のギター弾き語りパートへ。自身が書き下ろした「おてがみ」と「Hello My Dream」を連続で披露。

しんと静まりかえった会場に友希の歌声とギターの音色だけが響き渡る。メディア席から見てもペンライトの灯りすら無い世界はとても新鮮な光景だっま。

友希1st Live-Hello My Dream-
本当にありがとう！❤️

台風で心配だった中こんなに沢山の方が足を運んでくれた😢

シンガーソングライターとしての初ライブ！新曲のオリジナル沢山届けました❤️
これからどんどん育っていきますよに✨

友希としてまたライブできる日を楽しみにしてる❤️ #友希ライブ1 pic.twitter.com/AAT5xY0yW5
— 若井友希(i☆Ris) (@iRis_w_yuki) October 13, 2019

ギター弾き語りパートが終わると、バンドメンバーが再集結。

弾き語りで聴き入る空気になった会場に向かって広大な世界観を感じさせる「ex」、「レンズ」をぶつける。

「今を大切にしても、今を蔑ろにして生きることも。どちらも自由な世界に生きていることを忘れないでね」

ここで、2022年10月12日に配信開始した「Lost」を披露。続いて「リナリア」に。

「リナリア」の花言葉は「私の恋に気付いて下さい」。そんな儚さがたっぷり詰まった歌詞を切なく、情熱的に歌い上げる。

「（このライブも）ラストスパートになってしまいました！ちょっと暴れ足りないんじゃないですか？」

嬉々とした表情でファンを煽る友希。「HEARTFULL」がスタートすると、会場はこの日1番の盛り上がりを見せる。

「叶えたい自分もなりたい自分も見えました。信じて付いてきて下さい！」

ライブ本編を締めくくるナンバーは「No More」。昨年リリースされた彼女たちのはじまりの楽曲だった。

元AAAの伊藤千晃が登場！ジョイントライブの開催が決定

アンコール一曲目は「カフェラテ」。爽やかなメロディに合わせて、会場はクラップ、クラップ、クラップ。

会場が改めて盛り上がったところで、友希が2022年12月に憧れの人である元AAAの伊藤千晃さんとジョイントライブに出演することを発表。

そして、その直後、サプライズでバースデーケーキと一緒に伊藤千晃さんご本人が登場した。

◤￣￣￣￣￣￣￣￣￣
12/17（土）＠横浜赤レンガ倉庫
伊藤千晃と友希の
ジョイントライブが決定!!
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さらにバンドマスターには両者のサポートミュージシャンも努めるプロデューサーの宮田”レフティ”リョウ氏をお迎えします！

詳細はコチラ▼https://t.co/2p8h60EAJY
(スタッフ) pic.twitter.com/tDaiONpNwi
— 若井友希(i☆Ris) (@iRis_w_yuki) October 23, 2022

サプライズ終了後に、ツアーを締めくくるメッセージをファンへ送った。

「ツアーができたこと。人生の宝物になりました。昔から、シンガーソングライターという夢だけは諦めきれなくて。煮えきれない気持ちがあって。私はこのままじゃ死ねないな。そんな想いからツアーを回って、みんなと音楽の楽しさを分かち合えている今が嬉しいです。私のこの活動は別軸として、新人として、色んなはじめてを経験して、残りの人生悔いがないように生きていきたいと思ってます。こうやってみんながいることは本当にありがたい。私の違った面を応援してくれることが嬉しいです。いっぱいいい曲、皆んなの力になれる曲を書くので応援よろしくお願いします。最後に愛と感謝の気持ちを込めて、灯りを灯させて下さい『アカリ』」

心地よい幸福感が溢れる中、友希として初となるツアーが完結した。

最後にライブの感想を。

友希のライブを見るのは2回目。普段の『i☆Ris』で見せている元気な若井友希さんとは全然違ったパフォーマンスに今回も驚かされた。

とにかく終始、「自分がやりたい音楽をファンにそのまま届けている」印象を受けた。

途中のMCでも語っていたが、一度は諦めかけた夢に向かっている姿はとても美しく見える。

そして、何よりも仕上がっている。自分のやりたい“自分が手がけた音楽”を自分のファンに届ける。

前回のライブもそうだったが、今回も「私について来て欲しい」とMCで繰り返し語っていた。

これは、やりたいことをやっている時のならではの感情が表に出た言葉だと僕は思う。

ステージで自分の音楽をやるのが楽しい。楽しいからこそ、同じくらいの不安な気持ちでいっぱいなのかもしれない。

そんなことに思いを伏せて「No more」の歌詞を見ると考え深いフレーズが並んでいる。

「もう　気がついてたんだ
そう　まるで蛹のよう
時めく街に置いてけぼりな these days

I wanna see the world
狭い部屋　弱気なルームライト
I wanna change myself
隠してた希望

Tell me now, tell me now, mirror on the wall
夢が　夢が　叶う　魔法

No more　湿った言い訳は要らないわ
もう　昨日に Say good-bye
つまらない　無駄話する暇ないから
No more　泣かない　ほら戦うの」

「変わりたい」。新人のソロシンガーが等身大の気持ちを綴った。そんな印象を受ける名フレーズばかりである。

友希の音楽はもっともっと広い世界に届いて然るべき。そのクオリティは十分にある。

彼女のステージを見て、改めてそんなことを感じさせられた。

「もっといい景色を見せる」言い放った2年目に突入する友希の今後に期待しつつ、筆を置きたいと思う。

［文・川野優希］

セットリスト

M1 YOLO!
M2 ファンデーション
M3 Daydream Devil
M4 Moon Power
M5 オレンジシャワー
M6 Beautiful sky (昼) / タイムマシン (夜)
ジャムコーナー
M7 おてがみ
M8 Hello My Dream
M9 ex
M10 レンズ
M11 Lost
M12 リナリア
M13 HEARTFULL
M14 No more
ENCORE
EN1 カフェラテ
EN2 アカリ